2013年8月12日月曜日

予想外に弱い日本のGDPにも株安・円高は限定的で、結局は夏枯れ相場。

日本の4~6月期のGDP一次速報は、今後の消費税引き上げの是非を占う意味で、いや、引き上げを実施するための理屈付けに、成長率の拡大が必要であった。

結果は、前期比年率で市場予想の3.6%を大幅に下回る2.6%となった。前期は3.8%と4.1%から下方修正され、浜田内閣官房参与が消費税引き上げの判断基準としている年率4.0%の成長から、大きくかけ離れてきている。そのためにも、浜田紙は消費税増税の開始予定を1年延長することを提案していた。

市場の判断は報道など見ると、「消費税引き上げ見通しに暗雲」とか、「予定通りの消費増税の環境が整ったとは言い難い」などが主流で、9月に発表されるGDP・2次速報値に焦点が当てられている。

ただ、与党政府では、安倍首相を筆頭に「景気は順調に上げっている」、「秋に成長戦略を実行し、景気や経済に力を入れたい」と強気で、2014年4月8%、2015年10月01%の消費税引き上げ予定を変更するつもりは、全くない口ぶり。

市場の反応はと言えば、直後はサプライズの日本株売り+円高で、日経平均株価は一時前日比-185円下落、ドル円は前週NY市場の終わり値から、約0.4円近く円高へ動き、一時96円の大台を割り込んでいた。

しかし、中国株・アジア株は強く(終値では、香港ハンセンは+2.13%、上海総合も+2.92%)大幅上昇へ。さすがの、日本株もマイナス幅を大きく縮小させ、13519.43円(-95.76、-0.55%)の下落にとどまり、ご多分にもれず、ドル円相場も、96.80台まで上昇したが、弱い欧州株に(EURO STOXX50は、-15.67-0.55%)に、円安も盛り上がらず、若干の円安傾向で推移している。

ドルはと言えば、ドル全面高で、EURUSDは先週末のNY終値の1.3340台から一時1.3290割れまで下落、GBPUSDも1.5460台まで続落、AUDUSDも一時0.9140割れまで続落。結局は、夏枯れ相場に小幅なドル高にとどまり、方向性のある相場とは思われない。

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