2014年11月11日火曜日

2014年11月11日(火曜)アジア・欧州市場・米国市場序盤の動き


2014年11月11日(火曜)アジア・欧州市場・米国市場序盤の動き

ローゼングライン・ボストン連銀総裁いわく、「ドルの上昇が経済の状況を反映しているならば、金融市場は正常に機能していると思われ、現段階では特に懸念していない」。

日経平均株価は午後から大幅上昇し、円売りが加速。ドル円も115円台に入り、欧州市場では116円と新たな大台を一時達成、クロスでも円は全面安となった。

本日も、株高=円安の流れは変わらず。USDJPYは今までの高値115円台を上抜けたことで、117.50円を目指す展開へと変化と、これらかも底値を切り上げることが予想される。

為替市場の参加者の多く、誰が買ったか、誰が売ったかを判断することや、以前にそれらの情報を察知することは、極めて難しく、事実上、当事者以外は不可能と思われる。

しかし、「株高=円安」の方程式を活用するとすれば、日本の株式市場の動向を考える方が、為替相場を予測する上でより容易で重要になっている。

つまり、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)や日銀(ETF)が底値で数兆円~数十兆円単位で買うのではとの思惑が働き、衆議院解散の可能性を受けたと思われる日本株の上昇に、上昇傾向は変わっていない。あるいは上がらないにしても、底値では買いの需要が待ちかまえていることが想像できる。

「株価が下がりにくい+下がらない」との仮説に立ては、ドル円は下がらない、下がっても買いが待ちかまえているとの計算になる。

さて、為替市場で注目している目先のテーマは、二つある。

一つは、17日の日本のGDPと衆議院解散と消費税導入の有無。現状はGDPの結果待ちとなっているが、日本株の上昇に、円安センチメントが相場を支配している。

二つ目は、14日のユーロ圏GDPとCPI。この数字が弱ければ、次回12月4日のECB理事会で量的緩和の動きが強まることが予想されることで、ユーロ売りの大きな要因となっている。

現状のユーロドルは、多くの売り材用を秘めながらも予想外に底堅い。短期取引で売りから入っても1.2350をボトムになかなか下げ切らずにいる。しかし、逆に考えれば戻りも1.25台で上値は重く、じっくり戻り売りから入り、次の下げ局面を狙うことになりそうである。

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