今週の為替相場を考える、経済指標・その他(11月10日~11月14日)
FOMCは量的緩和を終了させ、日銀は追加緩和を実施し、ドラギECB総裁の量的緩和の実施を感じさせる記者会見をし、誰が見ても「ドル高+円安+ユーロ安」ではと思える材料で、その動きに合わせたポジションを作る動きが続いていました。
市場参加者の「ドル先高+円先安感」は根強いものがありますが、日々の相場変動は拡大傾向にあり、ややもすればストップロスがつき、ポジションを維持する水準の判断が難しくなっています。
ドル円
ドル円は、安倍政権による追加増税の有無の判断を巡り、11月17日に発表される日本のGDPの数字が重要と公言されており、早くも結果待ちとでもいえなくもありません。その影響もあり、利食い先行となりポジション調整とでもいうのでしょうか、ドル円では戻り売りの動きも見えていました。
サイコロジカルには、115円は重要なポイントと思われ、これを上回ればドル強気になりやすく、逆に115円を回復できないと弱気になりやすくなっています。
消費増税の是非で、円高へ相場が逆転するには、株価が急落すること以外考えにくく、楽観的に考えれば、どちらに転んでも円売りと考えたくなりますが、まずは115円台の再復活が目標となります。今週は、日本のGDP見通しの数字の度合いで、短期的な変動は避けられません。
ドル円を買えていないリスク、クロスでも円を売れていないリスクは依然として強く強く存在しています。押し目買いの流れに変化はありません。週終値ベースで115円台を回復すると、117.50円までの上昇も考えられます。
ユーロドル
ユーロドルは、ユーロドルは続落傾向が続いていますが、悪材料が多く、1.25の上値は重くなっている中でも、急落を回避していることは、ある意味では驚きです。
先の記者会見でドラギECB総裁がECBスタッフとユーロシステムの担当委員会に、必要になった際の追加策を準備するよう指示しています。つまり、今週発表されるユーロ圏や各国の第3四半期GDPの結果や、独・ユーロ圏のCPI改定値の結果が非常に、重要となります。
もし弱ければ(もしもですよ!)直ぐにでも「GO」できるということではないでしょうか? そうなれば、次回のECB理事会となる12月4日に焦点を当て、それまで、ユーロ売りの展開が予想されます。逆に予想外に強ければ、1.26台を回復することも覚悟が必要となりそうです。
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今週の経済指標・その他の注目点
ドル円は、日本のGDP(11月17日)を待ち、消費増税の有無に直結し予測で相場が動きやすい。
ユーロは、ユーロ圏各国のGDP(14日)と専門家の四半期経済予測(13日)の結果と、独CPI・確報値(13日)、ユーロ圏CPI・確報値(14日)を注目
ポンドは、BOEインフレレポート(12日)と雇用統計(12日)を注目
豪ドルは、中国の消費者物価(10日)を含めた重要な経済指標(13日)を注目
NZドルは、NZ中銀の金融安定化報告(12日)とウィーラーNZ中銀総裁会見(12日)を注目
ドルは、引き続き主要な米経済指標の結果が全て
11日、12日のAPEC首脳会談や、週末にはG20がオーストラリアで予定されていますが、特に材料になりにくい。
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