2014年2月26日水曜日

2月26日(水曜)昨日、海外市場の動き

2月26日(水曜)昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****

S&Pケース・シラー住宅価格指数とFHFA住宅価格指数は予想を上回ったが、米消費者信頼感指数は弱く一時ドル売りが強まり、米金利は低下し、米株は小幅下落。

人民元安止まらず。USDCDNHは6日連続で上昇し、一部の新興国市場の影響を懸念。

金価格の上昇は止まらず。ウクライナのデフォルト懸念、トルコの金融不安、中国の通貨と株安、米経済の減速懸念のヘッジに買いが集中し、昨年10月の水準となる1340ドル台へ上昇。

欧州委員会の冬季経済見通しは、成長は拡大するが、英国、米国、日本より弱く、失業率はほぼ変わらず、インフレ率は低下へ。

USDJPYは、リスク回避の動きに、102.50円台が重く、弱い円の買い戻しが続くが102円台を割り込めず。

EURUSDは、欧州委員会の経済見通しも、強弱混在で1.3720~65のレンジに終始。

GBPUSDは、ポンド高への懸念が強まり、1.6700台の売りに上昇力も鈍化するが、1.6640~1.730のレンジに終始。



***** 今日のポイント *****

今日は、特に重要な経済指標やイベントもなく、明日のイエレンFRB議長の議会証言を見守る動きが強まる可能性が高い。

昨日同様に、中国人民元と中国株は、円相場にとっては弱いが変動要因。


16:00 独GfK消費者信頼感指数=予想8.2 前回8.2
18:30 英第4四半期GDP・改定値=前期比予想0.7% 速報値0.7%、前年比予想2.8% 速報値2.8%
00:00 米新築住宅販売(商務省)=予想41万戸、前回41.4万戸、前月比予想 前回 -7%


***** 発言その他 *****

◎ラガルドIMF専務理事=G20政策当局は大筋で正しい軌道。雇用の創出が今年の最優先課題。世界経済の成長は潜在的水準に比べ低すぎる。

◎欧州委員会の冬季経済見通し(前回11月に発表)=成長は拡大するが、英国、米国、日本より弱く、失業率は変わらず、インフレ率は低下を予想。2014年の成長率は、ユーロ圏1.2%、ドイツ1.8%、フランス1.0%、イタリア0.6%、スペイン1.0%と成長率は拡大。失業率12.0%と2013年12.1%とあまり変わらず。インフレ率1.0%と2013年1.4%から低下を予想。

◎ノボトニー・イーストリア中銀総裁=ユーロ圏のインフレ率は2016年までECB目標値2.0%を下回る見通しだが、明らかにデフレではない。ゼロ%の中銀預金金利をマイナス圏に引き下げても、銀行の行動に変化はない。資金供給オペの担保として資産担保証券(ABS)の受け入れが融資拡大の一つ。

◎アイニッシュ・ルクセンブルク中銀総裁=ユーロ圏経済は穏やかに加速し、デフレリスクは見られず

◎タルーロFRB理事=現時点で金融政策の変更は必要ないが、金融安定へのリスク対応で、金融政策の引き締めは選択肢。低金利で、高利回り社債やレバレッジド・ローンに大量の資金が流れ込み、将来巨額の損失が発生する可能性が高まっている。FRBは低金利長期化によるマクロプルデンシャルリスク(※)を注視。(※システミック・リスクに対応するため、金融機関全体に行う政策である。金融機関全体に対する業務規制や、自己資本比率を規制するバーゼル規制など)

◎中国国家外為管理局年次報告=FRBの量的緩和の縮小に一部は弱まる可能性があるが、今年もネットで比較的大規模な資本流入を予想。

◎ウィールBOE政策委員=利上げ時期の決定に賃金上昇ペースが影響を耐える。

◎マカファーティーBOE政策委員=現時点でポンド高が英輸出業者にとって大きな問題になっているとは思わないが、更なるポンド上昇は懸念材料で、将来に適切な金融政策を決定する際に考慮すべき。

◎マカファーティーBOE政策委員=BOEが来年春に利上げを開始するとの市場予想は理にかなっている。具体的なタイミングは、今後半年から1年の景気回復次第。特にインフレリスクを警戒している。

◎人民元5日連続の下落=USDCNHは5連投、中国政府が人民元の上昇を終了することを望んでいるとの観測が広まり、世界経済への悪影響が懸念される。

◎NZ中銀、四半期インフレ期待調査(前回2013年11月)=1年後の期待インフレ率は1.94%→2.03%に上昇、2年後は2.34%→2.33%にほぼ変わらず。

◎TPP閣僚会議は合意見送り=参加国の閣僚は大きな前進があったことを強調したが、最終合意の明確な期限は示されず妥結めども立たず。

◎独第4四半期GDP確報値=前期比0.4%(予想0.4% 速報値0.4%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)、前年比(日数調整)1.4%(予想1.4% 速報値1.4 %)→ 予想通りで動けず

◎米下院共和党の税制改革案(ワシントンポスト紙)=今週発表予定で、税率区分で現行7区分を10%と25%の2区分にし、所得税の最高税率39.6%→25.0%に引き下げ、一部の富裕世帯に付加価値税を課す。

◎2月20日発表の日本の貿易赤字は構造変化(ロイター社)=エネルギーの輸入約2.8兆円に次ぎ、太陽電池、半導体、スマートフォンの輸入が約1.05兆円に拡大したことも要因。

◎イタリア上院・下院=レンツィ新内閣を信任。

◎麻生財務相=G20の成長目標2%で、日本が具体的にコミットしたわけではない。


***** 経済指標の結果 *****

16:00 GER 第4四半期GDP・確報値=前期比0.4%(予想0.4% 速報値0.4%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)、前年比(日数調整)1.4%(予想1.4% 速報値1.4 %)→ 予想通りで動けず
18:30 GBP 1月 BBA住宅ローン承認件数=49,972件(予想47,150件 前回47,086件←46,521件)→ 予想を上回る
20:00 GBP 2月 CBI報告済売上高=37(予想15 前回14)→ 予想を大幅に上回る
21:45 EUR 欧州委員会 冬季経済見通しを発表
23:00 USD 12月 S&Pケース・シラー住宅価格指数=前月比0.8%(予想0.9% 前回0.9%)、前年比13.4%(予想13.35% 前回13.7%)→ 前年比は予想を若干上回る
23:00 USD 12月 FHFA住宅価格指数=前月比0.8%(予想0.5% 前回-0.1←0.1%)、前期比1.20%(予想1.0% 前回1.83←1.96%)→ 予想を上回る
0:00 USD 2月 CB消費者信頼感指数=78.1(予想80.1 前回79.4←80.7)、現況指数=81.7(予想 前回77.3←79.1)、期待指数=75.7(予想 前回80.8←81.8) → 予想外に弱い数字に一時ドル売りが強まる


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