2014年2月27日木曜日

2月27日(木曜)昨日、海外市場の動き


2月27日(木曜)昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****

ウクライナのデフォルト懸念、ウクライナ南部クリミア半島で親欧州派と親ロシア派と小競り合いが発生、ロシア軍がウクライナとの国境地帯で緊急軍事演習の実施、ウクライナ通貨フリブナは、管理相場制度を放棄し変動相場性への移行に最安値更新、資本流出が止まらず。結果、ドル買いへ。

中国政府が人民元安を誘導しているとの思惑は払しょくすることができず、新興国への不安材料、豪ドルへの不安材料として残る。

米新築一戸建て住宅販売は、前月分が上方修正され、予想を大幅に上回り5年ぶりの高水準に、ドル買いが強まるが、資源国通貨の買いや円売りにつながらず。

マイルズBOE金融政策委員、ブロードメントBOE金融政策委員と早急な利上げ観測をけん制。英第4四半期GDP・改定値の前年比は2.8%→2.7%に下方修正。

スウェーデン中銀議事録(2月13日分)で、低インフレのリスクに、今後利下げが必要との意見が判明、3月6日のECB理事会への不安感が強まる。

アジア市場・欧州市場では、日本と中国の株価は小幅上昇、欧州株は下落、主要通貨は小幅な値動きに終始。

米国市場に入り、ドルは全面高。ウクライナと中国への懸念が強まり、主要通貨や資源国通貨でもドルは上昇し、ドルインデックスは0.35%近く上昇へ。


























***** 今日のポイント *****


午前零時に予定されている、イエレンFRB議長の議会証言がメインテーマながら、今日は重要な発表、要人発言が多数、いずれも目が離せない。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
17:55 独雇用統計: 失業率=予想6.8% 前回6.8%、失業者数増減=予想-1.0万人 前回-2.8万人
19:00 ユーロ圏景況感指数=予想101.0 前回100.9、業況判断指数=予想0.24 前回0.19、サービス業景況感=予想2.3 前回2.3、企業景況感=予想-4.0 前回-3.9
19:00 ユーロ圏消費者信頼感指数=予想-11.7 前回-11.7%、
22:00 独消費者物価指数・速報値=前月比予想0.6% 前回-0.6%、前年比予想1.3% 前回1.3%、EU基準前月比予想 前回-0.7%、前年比予想 前回1.2%
22:00 バイトマン独連銀総裁の講演
22:30 米週間新規失業保険申請件数=予想 前回33.6万件
22:30 米耐久財受注=前月比予想-1.0% 前回-4.2%、除く輸送機器 前月比予想-0.2% 前回-1.3%、除く航空機器・非国防資本財 前月比予想 前回-0.6%
0:00 イエレンFRB議長の米上院銀行委員会での議会証言
0:30 クノット・オランダ中銀総裁、IMFチーフエコノミスト、フィッシャー・ダラス連銀総裁、金融政策と金融安定に関する討論会
3:30 ドラギECB総裁の講演


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*** 今までの発言・その他 *****

メルシュECB専務理事=もし、中国政府が望み実行すれば、人民元は主要な準備通貨になり、最終的に米ドルに対抗する存在になる可能性がある。

ウクライナ情勢=南部クリミア半島で親欧州派と親ロシア派と小競り合いが発生。

ウクライナ通貨フリブナは最安値更新=中銀が変動相場制度を採用、通貨安の容認に急落。

プーチン・ロシア大統領=ウクライナとの国境地帯を含むロシア西部の大部分を管轄下に置く西部軍管区で緊急軍事演習の実施。

ローゼングレイン・ボストン連銀総裁=過去2カ月の米雇用統計は、寒波の影響なのか景気減速の反映なのか見極めが困難で、検証が必要となり、緩和縮小を加速すべきでない。

ブロードメントBOE金融政策委員=利上げ時期を特定し示したことはないし、示そうともおもわないし、示すこともない、議論が過度に集中し過ぎ。

ブロードメントBOE金融政策委員=生産性の低さは、英国が金融危機以降に抱える主要な問題で、期待ほど回復せず、生産性は米国の水準に届かない可能性。

マイルズBOE金融政策委員=近い将来の利上げは計画していない。

メルシュECB専務理事=人民元は世界的な投機通貨になりつつある。中国のシャドーバンキングを注視する必要がある。

スウェーデン中銀議事録(2月13日分)=低インフレのリスクに、今後利下げが必要との意見が見られる。ヤンソン副総裁はインフレ率を目標値2.0%に近づけることが最優先事項と明記することを主張。

中国国家外為管理局=人民元の下落は通常の動きで、主要参加者の人民元ロングポジションの巻き戻しが要因で、大規模な資本流出の可能性は低い。

中国人民銀行=人民元安への誘導をしていると思われており、3月5日から始まる全人代後に、対ドルの変動幅を現行上下1.0%→2.0%に拡大する可能性がある。

イングリッシュNZ財務相=利上げは避けられない状況で、金利が急激に上昇しないように対応が必要。

麻生財務相=日本はGDPが500兆円で、借入金が1000兆円、税収が50兆円で、税収の20倍の借金があることはえらいことで、きちんとした考え方を持たなければならない。貿易収支は悪化しているが、所得収支は拡大基調にあり、大きく構造変化している。

石田日銀審議委員=消費増税引き上げの影響に、一時的に成長がマイナスに落ち込んでも、景気回復トレンドが失われることはない。

黒田日銀総裁=日本経済は2%の物価目標に向けた道筋を順調にたどっている。異次元緩和がその効果を着実に発揮している。消費増税については家計にマイナスの影響を及ぼすことは避けられない。消費増税の影響を受けながらも、輸出の回復や経済対策で基調としては潜在成長率を上回る。

タルーロFRB理事=金融安定を脅かす恐れの資産バブルへの対処に、金融政策を活用することをFRBは排除すべきではない。金融緩和による高利回りの社債やレバレッジド・ローンへ大量に資金が流入し、将来巨額の損失が発生する可能性がある。FRBは低金利長期化によるマクロプルデンシャルリスクを注視。

FRBの公定歩合議事録=ミネアポリス連銀が利下げ要求を取り下げ、他の8連銀と同じく据え置きの措置を求める。

FRBは3月20日にストレステストの結果を発表→ 今後非常に重要となる。


***** 経済指標の結果 *****

9:00 AUD 第4四半期 建設工事完工=前期比-1.0%(予想0.7% 前回3.0%)
16:00 GER 3月 GfK消費者信頼感指数=8.5(予想8.2 前回8.2)→ 予想を上回り高水準を維持
18:30 GBP 第4四半期GDP・改定値=前期比0.7%(予想0.7% 速報値0.7%)、前年比2.7%(予想2.8% 速報値2.8%)→ 前年比は速報値を下回るが、2013年通年では1.8%と前年0.3%から大幅拡大し、2007年以来の高水準。
0:00 USD 1月 米新築一戸建住宅販売(商務省)=前月比年率46.8万戸(予想41万戸、前回42.7←41.4万戸)、前月比9.6%(予想 前回-3.8← -7%)→ 12月が上方修正され、前月を大幅に上回り5年ぶりの高水準


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