2月28日(金曜)昨日、海外市場の動き
***** 昨日のポイント *****
アジア市場平穏で動かず、欧州市場はリスク懸念に株価は弱くドル買いへと動き、米国市場は軟調は米経済指標とイエレンFRB議長の議会証言を受け、株価な値を戻しドル売りへと変化。
『イエレンFRB議長の議会証言』
上院銀行委員会で証言は、前回2月11日の議会証言と基本的に変わらず。予想通りながら、最近の弱い米経済指標を懸念、ドル売り変化し、金利は低下し、欧米株は下落から値を戻し小幅上昇へ。
『ウクライナ情勢』
ウクライナ議会は暫定政権首相にヤツェニュク氏を承認。暫定政権はIMFに支援を要請、IMFはウクライナからの支援要請に答える意向を表明。ツェニュク首相はロシアの軍事介入を否定。懸念材料は、クリミア自治共和国では対立が止まず、元大統領がロシアへ亡命要請。
『人民元2月17日以来初めて買い戻される』
中国国家外為管理局は人民元の急落による銀行や企業への影響の調査を開始。新華社は中国の大手銀行は不動産向け融資は停止せず、条件の見直しもしていない。
***** 今日のポイント *****
今日は週末の金曜日、週末リスクは引き続き不安定なウクライナ情勢。日本のCPIを含め米第4四半期GDP・改定値や経済指標の発表も多く、カーニBOE総裁の講演などが注目材料。明日29日(土曜)の中国国家統計局製造業PMIも、来週週初の相場への波乱要因。
08:30 日全国消費者物価指数
16:00 独小売売上高
19:00 ユーロ圏消費者物価指数・速報値
22:30 米第4四半期GDP・改定値
22:30 カナダ第4四半期GDP
22:30 カーニーBOE総裁の講演
23:45 米シカゴ地区購買部協会景気指数
23:55 米ミシガン大学消費者信頼感指数
0:00 米中古住宅販売仮契約数
3月1日(土曜) 中国国家統計局製造業PMI・速報値
***** 発言その他 *****
◎イエレンFRB議長(上院銀行委員会で証言)=資産購入は慎重に段買を踏んで縮小する可能性が高い。あらかじめ決まった道筋はないが、経済に激しい変化が生じたら、債券購入ペース縮小の変更を再検討する。失業率6.5%を上回り、インフレ2.5%を超えない限り低金利政策を継続。経済の正常化には数年かかる。
◎イエレンFRB議長(上院銀行委員会で証言)=労働市場は完全な回復には程遠い。FOMCメンバーは、今年と来年の米経済と雇用は、穏やかなペースで拡大。失業率は長期的に持続可能な水準へ低下し、インフレは今後数年で2.0%に戻ると予測している。
◎イエレンFRB議長(上院銀行委員会で証言)=最近の経済指標は米経済の軟調を示しているが、悪天候の影響だけなのか判断することはむずかしく、今後数週間から数カ月はこの兆高に注視する。
◎フィッシャー・ダラス連銀総裁=資産買い入れ縮小ペースを、FOMC会合ごとに100億ドルずつ削減するペースの持続が望ましい。緩和策を長期間維持すれば、リスクが発生する恐れがある。
◎ロックハート・アトランタ連銀総裁=米経済は暫く穏やかに成長し、米GDPは3.0%と予想。
◎ドラギECB総裁=ユーロ圏はデフレに陥ってないが、ECBは物価安定の潜在的な下方リスクを警戒し、必要なら行動する用意がある。
◎バイトマン独連銀総裁=銀行が自国の国債を大量保有することは、金融安定への脅威。低インフレは警戒しているがデフレではない。低インフレはバブルを招く。
◎ヤズベツ・スロベニア中銀総裁=3月6日のECB理事会で、利下げの適合性を検討を予想するが、利下げで問題を対処できるか、十分なのかが問題で、経済活動のため資金を広める方法を誰も模索している。
◎ウクライナ=議会はヤツェニュク氏を暫定政権首相として承認。
◎ウクライナ暫定政権=IMFに支援を要請、IMFはウクライナからの支援要請に答える意向を表明。
◎ヤツェニュク・ウクライナ暫定政権首相=ロシアは友好国で軍事介入することは決してない。ウクライナはひどい苦境に立ち、国庫は空っぽで、デフォルトを回避するために何でもする。
◎マイルズBOE政策委員=中立的な金利水準は2.0%。
◎中国国家外為管理局=人民元の急落による銀行や企業への影響で、調査を開始。
◎ウクライナ情勢悪化=親ロシア派が多い南部のクリミア半島では地方議会と政府の建物を武装勢力が占拠。ウクライナ大統領代行は、軍に国民の防衛を支持。ロシアの黒海艦隊に基地に戻るように勧告。
◎スペイン第4四半期GDP・改定値は、速報値より弱く、ユーロ売りが強まる。
◎ユーロ圏の景況感指数、業況判断指数は予想を上回り、消費者信頼感指数は逆に弱い。
◎佐藤日銀審議委員=緩和出口のはるか前に長期金利が急騰している可能性が高い。
◎独失業率は6.8%と変わらず、失業者数は予想を下回る。
◎NZの貿易収支は、乳製品の中国向けが拡大、対中黒字額は過去最高で、予想を上回るが、NZ買いは見られず。
◎豪州の民間設備投資は予想外にマイナス幅が拡大し、AUD売りが強まる。
◎人民元8日ぶりに買いへ変化し、USDCNHは6.10を割り込み中国株も上昇へ。
◎新華社=中国の大手銀行は不動産向け融資は停止せず、条件の見直しもしていない。
◎ピアナルト・クリーブランド連銀総裁(26日)=量的緩和とフォワードガイダンスが景気回復効果を発揮している。
◎独DIW調査ではドイツがユーロ圏で最も富の分配が不平等。ドイツ債富裕層は国民の1%で、最低約1.1億円以上の個人資産を持っているが、成人の25%は無資産か借金の状況。
***** 経済指標の結果 *****
6:45 NZD 1月 貿易収支=3.06億NZドル(予想2.16億NZドル 前回4.93億NZドル←523億NZドル)→ 対中国への黒字が拡大、予想を上回るがNZドル買いは弱い
9:30 AUD 第4四半期 民間設備投資=前期比-5.2%(予想-1.0% 前回2.6←3.6%)→ 予想外にマイナス幅が拡大し、AUD売りが強まる
15:45 CHF 第4四半期GDP=前期比0.2%(予想0.4% 前回0.5%)、前年比1.7%(予想1.9% 前回2.1%←1.9%)
16:00 GER 1月 輸入物価指数=前月比-0.1%(予想-0.1% 前回0.0%)、前年比-1.1%(予想-2.5% 前回-2.3%)→ 前年比のマイナス幅は縮小へ
17:55 GER 2月 雇用統計: 失業率=予想6.8% 前回6.8%、失業者数増減=-1.4万人(予想-1.0万人 前回-2.8万人)→ マイナスハ3カ月連続となり予想外に減少
19:00 EUR 2月 景況感指数=101.2(予想101.0 前回101.0←100.9)→ 予想を上回り前月から上昇、業況判断指数=0.37(予想0.24 前回0.25←0.19)、サービス業景況感=3.2(予想2.3 前回2.4←2.3)、企業景況感=-3.4(予想-4.0 前回-3.8←-3.9)
19:00 EUR 2月 消費者信頼感指数=-12.7(予想-12.7 前回-11.7%)
ESP 第4四半期GDP改定値=前期比0.2%(速報値0.3%)、前年比-0.2%(速報値-0.1%)→ マイナス幅が拡大
22:00 GER 2月 消費者物価指数・速報値=前月比0.5%(予想0.6% 前回-0.6%)、前年比1.2%(予想1.3% 前回1.3%)、EU基準前月比0.5%(予想0.7% 前回-0.7%)、前年比1.0%(予想1.1% 前回1.2%)→ 予想と前回を下回る
22:30 USD 週間新規失業保険申請件数=34.8 万件(予想33.5万件 前回33.4←33.6万件)→ 予想外に増加
22:30 USD 1月 耐久財受注=前月比-1.0%(予想-1.0% 前回-5.3←-4.2%)、除く輸送機器 前月比1.1%(予想-0.3% 前回-1.9←-1.3%)、除く航空機器・非国防資本財 前月比1.7%(予想-0.5% 前回-1.8-0.6%)→ 予想通りながら、前回が下方修正されマイナスが続くが、除く航空機器・非国防資本財は予想外の増加へ
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