ボーゼン・ピーターソン国際経済研究所所長・元BOE政策委員曰く『アベノミクスの動機は日本を豊かにするためではなく安全保障で、日本が中国に支配されずアジアの新しい秩序構築でより強力な役割を担うことだ』
***** ポイント *****
ソチ冬季オリンピックも終わり、G20ではFRBの量的緩和縮小への非難もなく過ぎ、今日の為替市場は盛り上げに欠けている。
次の最大のポイントは、27日のイエレンFRB議長の議会証言で、それまで積極的に動きにくくなっていることも事実ながら、日々の米経済指標に短期的に相場の変動する動きは変わらず。
それ以外でも、材料は多々ある。◎レンツィ・イタリア新首相の信認投票。◎ウクライナへの金融支援の動き ◎タイの政情混乱は止まず ◎TPP交渉の行方 ◎シリア情勢。
今日、今までは注目の、独IFO業況指数は、予想と前回を上回り、4カ月連続で上昇し、2年半ぶりの高水準となったが、EURUSDは1.3770台がを高値に上げどまり。
ユーロ圏の消費者物価指数・改定値は、前月比は予想通りながら過去最大の下落率となり、前年比は0.8%と速報値0.7%から小幅に上方修正されたが、ECBのインフレ目標値2.0%を昨年2月以降連続して下回る。
***** 発言その他 *****
◎レンツィ・イタリア新首相=上院公聴会が始まり、その後は信任投票へ。
◎英産業連盟(CBI)調査=2013年12月~2014年2月の英サービス業の楽観度指数は、1998年の統計開始以来の最高となる。
◎ボーゼン・ピーターソン国際経済研究所所長・元BOE政策委員=アベノミクスの動機は日本を豊かにするためではなく安全保障で、日本が中国に支配されずアジアの新しい秩序構築でより強力な役割を担うことだ。経常収支の赤字傾向の要因はアベノミクスによる円安傾向でなく、原発稼働停止による化石燃料輸入増加が主因。日本は貯蓄や外貨準備が多く25年ぐらいは余裕があり、危機ではない。米国や欧州が過去数年で経験下のは、インフレ期待は賃金や物価に対してなかなか働かないこと。
◎ビスコ・イタリア中銀総裁=必要ならマイナスの預金金利を検討する用意がある。
◎21日公表の内部資料=2008年1月9日(リーマン破綻直後)、10月7日(極秘電話会議)で、イエレンFRB議長はより積極的な利下げを求めていた。
◎ムーディーズ=スペイン格付けを「Baa2」に1段階引き上げ、見通しはポジティブ。
⇒ ユーロ買い材料だが反応なし。
◎イングリッシュNZ財務相=NZの対外債務比率が高いことを理由に、格付け会社は不安定と警告しているが、NZドルは堅調で、NZドルの強さは不可解。
◎イングリッシュNZ財務相=NZドル高は輸出セクターでは逆風だが、競争力を高める効果もある。NZの輸出は、米景気回復などで再評価の恩恵を享受できる状況にある。
◎上海証券報=複数の銀行は不動産業界への貸出を抑制と報道。
⇒ 一時中国株の売りが強まるが、前日同水準に値を戻す。
◎カーニーBOE総裁=BOEは急いで利上げする状況になく、将来の利上げは穏やかで段階てきなものになる。
⇒ 過去の発言と全く変わりないが、ポジションがロングに偏るとポンド売りの材料に使われやすい。
***** 経済指標の結果 *****
10:30 CHN 1月 新築住宅価格指数=前年同月比9.6%(予想 前回9.9%)→ 1年2カ月ぶりに伸び率は鈍化へ
18:00 GER 2月 IFO業況指数=111.3(予想110.6 前回110.6)、現況指数=114.4(予想112.9 前回112.4)、期待指数=108.3(予想108.2 前回108.9)→ 業況指数は予想と前回を上回り、4カ月連続で上昇し、2年半ぶりの高水準
19:00 EUR 1月 消費者物価指数・確報値=前月比-1.1%(予想-1.1% 速報値0.3%)、前年比0.8%(予想0.7% 速報値0.7%)、コア前年比0.8%(予想0.8% 速報値0.8%)→ 前月比は予想通りながら過去最大の下落率となり、前年比は速報値から小幅に上方修正されたが、ECBのインフレ目標値2.0%を昨年2月以降連続して下回る。
22:30 USD 1月 シカゴ連銀全米活動指数=-0.39(予想-0.20 前回-0.03←0.16)→ 予想外にマイナス幅が拡大
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