10月24日、10月23日(水曜)海外市場の動き
余談。1929年の今日、10月24日はブラック・サーズデーの日にあたり、米株は12.8%暴落し、1987年10月19日のブラックマンデーでは米株は22.6%暴落。過去の歴史をひも解くと、10月には大波乱が多かった。
*** ポイント ***
昨日23は一日を通じで、前日米雇用統計のサプライズの巻き戻しとも言える一日となり、ドル買いと円買いが強まり、変動はアジア市場から始まり、世界的に株価は下落し、金利は低下へ。
相場が変動したのは珍しく日本時間昼過ぎで、株安から始まった大幅な円高へ。実行当事者以外に確たる理由は不明ながらも、前日に中国人民銀行政策委員が「インフレ上昇に金融政策を穏やかに引きしめる可能性を示唆」し、中国の短期金利上昇=人民元史上最高値更新=中国・アジア株の下落がきっかけとなり、前日の米雇用統計の結果を受けたドルショート+円ショートの巻き戻しが加わったものと推測される。
その動きは激しく、通常なら反応していたと思われる、予想を上回る豪第3四半期GDPや、英国下半期成長の強い景気回復期待させる、BOE金融政策委員会議事録にも反応は鈍く、欧州市場までドル買いが続いた。
米国市場では、米住宅価格指数が前月比0.3%(予想0.8% 前回0.8%)と弱く、ユーロ圏消費者物価指数が前月比0.3%(予想0.8% 前回0.8←1.0%)と低下。
サプライズは、カナダ中銀理事会で、政策金利1.0%の据え置きを決定と予想通りながら、①政策金利据え置きの理由→ インフレが悪化するリスクを考慮する必要がある、②1年半ぶりの利上げ示唆する文言を削除 ③カナダ中銀の成長見通しを米経済の成長鈍化に下方修正。この結果を受け、USDCADは1.0320→1.0380台へ急上昇し、CADJPY下落へ。
最近は特に、為替市場の流動性低下に、ちょっとした材料に相場が動くことが多なり、一時的な急激な変動に注意が必要。
市場センチメントは、引き続きドルベアが続きながらも、通貨間で異なる値動きが多くなっており、EURCADの大幅な下落など、クロスポジションを意識して持つ必要がある。
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