2013年10月22日火曜日

10月22日、10月21日(月曜)海外市場の動き

10月22日、10月21日(月曜)海外市場の動き

*** ポイント ***

今日、22日午後9時30分には、延期されていた米雇用統計が発表されます。予想は失業率7.3%変わらず、非農業部門雇用者数は18万人で前回16.9万人から増加が予想されている。

この重要な経済指標の発表を直前に控えた、週明け月曜日は、ややドルショートに偏っているため、ポジション調整のドルの買い戻しが中心。しかし、昨日も、米中古住宅販売は前期比-1.9%と、予想-1.6%と1.7%→0.0%に大幅に下方修正された前回を下回り、エバンズ・シカゴ連銀総裁は「FRBの12月の量的緩和縮小は難しい」ことを示唆しており、ドル買いの続かず。

昨日の結果をみると、主要通貨の変動は弱く前日比の変動率では、NZDUSDが-0.56%下落を最大にUSDJPYは0.50%上昇、EURUSD+0.02%、USDCHF0.02%にとどまっている。

円相場では、FRBの量的緩和の縮小期待が先送りとの思惑+黒田日銀総裁がインフレ率が2%になるまで緩和政策を続けることを繰り返す+2013年度上半期の貿易赤字は半期ベースで過去最大に、主要通貨に対して弱い円安傾向が見られた。

英ポンドは、ブロードべントBOE政策委員が「住宅ローンの借り手が返済困難になる前に、金利はかなりの幅で上昇可能」と、将来の利上げに含みを残す発言をしていたが、GBPUSDの相場には全く反応を示さず。

豪ドルは、スティーブンス豪中銀総裁が先週末に「国内経済の成長バランスを是正するにはAUDの下落が必要」とやや意外な発言をしたものの、中国国務院が「経済改革の取り組みを一層強化」することを示し、李克強中国首相が「成長率の目標達成に向けた政策を後退させることはない」と強い意志を示し中国株が強く、今日もAUDドルの下落は限定的で動けず。


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米政府機関の一部閉鎖により、多くの米経済指標の発表が延期されていたが、注目の第3四半期GDP・速報値は11月7日に発表することが決まった。

米政府機関の一部閉鎖の影響が判明するまでは、FRBは量的緩和の縮小を決定することはできず、年内の決定はできないとの思惑がより高まっている。

今年5月以降、FRBの量的緩和の縮小期待の増減に振り回された為替相場はこれからも続きそうで、その判断が明確になるまで、長期的なポジションを取ることは難しく、より短期的な取引にウエートが偏り、方向性の定まらない相場が続くことが予想される。

今日は、米雇用統計発表まで、トレンドに全く関係ないスーパー短期取引以外は、積極的にオーバーナイト・ポジションを取ることは難しく、消極的な取引をせざるを得ずない。しかし、仮に予想を上回る良い結果となっても、米政府機関の一部閉鎖の悪影響を材料にした、ドル買いの流れが止まることも考え難い。


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USDJPY
アジア市場は、前日ドルショートの巻き戻しから始まり、日本の貿易赤字拡大傾向のを材料に円売りが強まるが、98.10円超えの売りに上値は限定的。欧州市場に入っても上値は98.10円台で重く、98.00-98.25のオプションに完全にロックされ、大枠98.00~15円の狭いレンジで動けず。米国市場に入っても、98.10~25のレンジで停止状態。

EURUSD
アジア市場は、1.3670近くを底値にまったく動けず。EURJPYの買いに1.3680台まで値を上げるが、欧州株は弱く買いも限定的で、1.3665~85の狭いレンジで動けず。米国市場では、米金利上昇とEURクロスの買いに、一時1.3651まで値を下げたが売りも続かず、オプションカット後には買い戻しが強まり、1.3688まで値を戻した。

AUDUSD
アジア市場は、AUDロングの巻き戻しから始まり、0.9680を超えられず0.9640台まで値を下げたが、結局は0.9640~80のレンジ。欧州市場に入っても、積極的な動きは見られず、中国株の上昇に底値も固く、大枠0.9650~80の狭いレンジで取引が続いた。米国市場に入っても、動きは緩慢で、0.9655~75のレンジから、EURAUDの買いに上値が重くなり、1.9650近くまで値を下げた。


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