2013年10月13日日曜日

来週の相場見通し 10月14日~10月18日 (長期ビュー)

来週の相場見通し 10月14日~10月18日(長期ビュー)

ポイント

米財政合意がデフォルト期限の17日までにできるか?
仮に、合意ができデフォルトが回避され、政府機関の一部閉鎖が解除されると、一時的なドル買い=株高になると思われるが、継続することができるか?
米国の財政赤字の懸念や米ドルの外貨準備保持への懸念はないのか?

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仮に、短期的な米債務上限の引き上げに合意すれば、デフォルト回避=安心感による、株高=円安へと動くことが予想されるが、はたして根本的な解決策といえるのだろうか? 

過去に米債務上限を幾度となく引き上げられ、これが永久的に続くものであれば全く心配はないが、遅かれ早かれ根本的な対策を講じなければならなくなると考える人は多いのではと思われる。

そうなると、米国と通貨ドルの信認に対して多かれ少なかれ疑問を持つことは避けられない。IMFが先月末に公表した2013年第2四半期の、世界の中銀の外貨準備金は、米ドル61.9% EUR23.8%となっており、残りのJPY・GBP・CHF・CAD・AUDは取るに足らない金額になっている。

米ドルに代わる通貨や他の手段があるかを見極めながら、基軸通貨としての価値が問われる事態は、避けられないと思わざるを得ない。

もしかりに、通貨米ドルから他の通貨へと資金移動が進むことになれば、当然EURが中心となり、他の主要通貨も同じ道をたどることになる。幸いなことに、欧州債務危機の影響は完全に払しょくされたとは言い難い状況にあるが、以前のような南欧諸国の危機は、債券価格と株式相場を見れば大きく持ち直している。(図1 参照)



相変わらず、株高=円安の連動性は高い。



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今週の相場見通し


USDJPY
円安トレンド変わらずだが、狙いはUSDJPYよりも、EURJPYやAUDJPY円での円売りがベスト。

Weekly&Monthlyチャート共に、三角持ち合いで、時間をかけながら、いずれか一方向に抜ける可能性が徐々に高まりつつあり、特にWeeklyチャートを注目したいが、ポジションと効果を考えれば、クロスの円ショートポジションが作りやすくなっている。

Weeklyチャート
200週SMA=85.49と緩やかに上昇し、はるか下に位置し、21週EMA=98.02で、この水準を上回り先週は終了した。上値が切り下がり下値が切り上がる、三角持ち合いから先々週は下抜けしたかに思えながらも、先週は98.75近辺のクラシックブレーク水準まで値を戻して先週は終了した。

今週以降はこの98.75が非常に重要なポイントとなり、このクラシックブレークポイントの98.75円が分岐点となり、超えると98.75~100.04円の円ベアなレンジ、または、超えられないと、97.07~98.74、94.89~98.75円の円ブルなレンジが想定できる。



Monthlyチャート
200ヵ月SMA=107.50で緩やかに低下を続け、21ヵ月EMA=91.10円で上昇を続け、引き続きこの幅広いレンジ内での推移が続いている。

現状は完全な三角持ち合いで、他に言うことはなく、96.50~100.60のレンジに入り、今月の上下ポイントは96.50~99.60円となっている。スローストキャスティクスはハイバンドで売り変化を継続し、この波形からは円高方向を継続するように思えてならない。



ここで、どうしても迷いが生じる。さらに、米財政合意=株高=円安のシナリオが描きやすく、方向性としては円安相場を期待しやすくなっている。がしかし、Weeklyチャートでははっきりとした円安相場への確認ができず、クロスの円安だけを期待した方がベストとの判断になってしまう。

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EURUSD
米財政合意の行方を見ながら、新たなEUR高を試す動きへ。

Weeklyチャート
200週SMA=1.3334で緩やかに低下し、21週EMA=1.3292は上昇し、今少しでクロスしEUR高へと動く可能性が高くなっている。大きなレンジでは1.2745~1.3711の中で取引がついているが、長い下降トレンドラインの上限を超えており、年初の高値1.3711を試し、1.3838がターゲットになっている。スローストキャスティクスも上昇を続け、ハイバンド近くに位置するが売り変化の気配はみられない。



Monthlyチャート
200ヵ月SMA=1.2080にあり、2003年11月以降はこの線を下限に下げ止まり、重要なポイントで、現状は緩やかに上昇している。21ヵ月EMA=1.3221でこの水準を上回り下限のポイントになっている。



スローストキャスティクスは買いを継続中。トレンドは、上値が切り下がり下値が切り上がる、三角持ち合いで、上値ののポイントは1.3830で、暫くは、1.3221~1.3830のレンジに入り、上値を試す可能性が高くなっている。

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AUDUSD
AUDの上値を試す動きを期待したい。

Weeklyチャート
200週SMV=0.9916にあり横ばい状態が続いており、21週EMA=0.9302にありこの水準を上抜けて終了している。1.0582→0.8847の38.2%=0.9510が目先のポイントだが、この水準を上抜けすると、50.0%=0.9714、61.8%=0.9919の方向へ動く可能性が高くなっている。ストールストキャスティクスは買いを継続し、ハイバンド近くまで上昇しているが売り変化はまだみられない。



Monthlyチャート
200ヵ月SMV=0.7641にあり上昇を続け、21ヵ月EMA=0.9817に位置し、5月に上昇トレンドの下限を割り込んでからは売りを継続しているが、0.8847をボトムにして買いへと変化し、スローストキャスティクスは買いへ変化の可能性が高くなっている。リトレースメントはWeeklyチャートと同じで、0.9510、0.9714、0.9919が上値のターゲットになり、21ヵ月EMA=0.9817も上値のポイントになっている。



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