アジア市場では特に新しい材料は見当たらないが、フィッチが米国の格付けをネガティブウオッチに指定し、財政協議の膠着に「AAA」格付けを引き下げる可能性を警告する中、期待された15日も米財政協議は決着できず。円相場は引き続き米株の動きを見ながら、株高=円安、株安=円高の流れ変わらず。
一時は米国時間の15日にも合意するとの思惑も外れ、リード民主党上院院内総務とマコネル共和党上院共和党院内総務が、上院の審議を速やかに進めるための選択肢を検討中とのことだが、17日まであとわずか2日。17日償還の1200億ドルの支払い能力に懸念が強まる。
米ゴールドマン・サックス・グループ委託調査では、米政府機関の一部閉鎖に、米国民の4割が支出を削減と答え、FRBが量的緩和の縮小を開始するのは来年に連れ込むとの思惑が強まり、ドル買いの意欲を削いでいる。
昨日は、珍しくEURについての発言があり。プラートECB専務理事が「通貨ユーロは比較的正常なレンジ内」とのことだが、市場は自浄作用により1.36~1.37の水準を常に警戒している。EURUSD1.3500~1.3600で膠着状態。
NZの第3四半期・消費者物価指数は、前期比0.9%←前回0.2%、前年比1.4%←前回0.7%と、食品価格の上昇に前回を大幅に上回り、発表直後からNZD買いが強まり、9月19日のNZDUSD高値0.9435超えを試す勢い。
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ドル円(USDJPY)トレードアイディア
目先は米財政協議の決着、次はFRBの量的期緩和の縮小開始時期と、不透明要素が多く、レンジ相場を抜け出すことができないでいる。中長期の円安は置いておき、短期はポジションの偏りのストップ狙いが大勢で、テクニカルポイントをブレークしても短時間で値を戻す事が多くなっている。株高=円売り、株安=円高で短期取引だけを考えたい。
4時間チャートは、200SMV=98.68、21EMA=98.32にあり、このレンジ内での推移が予想される。また、98.10~98.71のレンジも相当堅固で、大きく動きにくくなっている。 8時間チャートは、200SMV=98.41、21EMA=98.13にあり収束しつつある。10月10日から続くレンジ、98.00~98.70内での取引が続き、上下のストップを狙い短期的な取引が大勢で、この流れに惑わされないように注意したい。
ユーロドル(EURUSD)トレードアイディア
EURクロスの売りに、EURUSDの上昇も陰りが見え始めている。1.3600~1.3700の水準は簡単に超えることはできないと思いながらも、1.3500台を維持していたことで、EURブルセンチメントが続いていたが、米財政協議のごたごたや、FRBの量的緩和縮小の時期後退にも、EUR買いの勢いは鈍くなっており、レンジ継続か、緩やかのポジション調整の売り圧力が強まっている。
4時間チャートは、9月19日から続いている1.3462~1.3464のレンジを継続し、方向感は見られない。200SMA=1.3424~21EMA=1.3535のレンジに入っているが、一時的に1.3460台を割り込む可能性もあるが下値も限定的。スローストキャスティクスは逆にローバンドで買い変化し、センチメントはミックス。 8時間チャートは、1.3477~1.3598のレンジから、下限を試す動きへと変化。21EMA=1.3543を高値に、1.3477、1.3402までの値を下げる可能性がでている。
豪ドル米ドル(AUDUSD)トレードアイディア
9月19日の高値0.9528を超えて、0.9544で上止まる0.9500~0.9550の狭いレンジに入り、他の主要通貨と同じく取引が細っている。AUDショートポジションの巻き戻しによる、AUDクロスの買いの影響が続きAUDUSDもビット気味となっていた。上昇トレンド継続し0.9580を目指す流れに変わりないとは思うが、0.9480を割り込むと流れの変化に注意。
4時間チャートは、0.9484~0.9580のレンジに入り、引き続きこのレンジでの取引が予想される。21EMA=0.9498で、先の高値0.9484を割り込むまでは買い継続。0.9480を割り込むと0.9450まで続落の可能性が高くなる。 8時間チャートは、0.9281~0.9528の上限を9月19日に上抜け買いを続け、ターゲットは0.9674となっているが、上昇力が鈍くなっているのが気がかり。4時間足の終値ベースで、21EMA=0.9476を下限に上昇トレンドを継続中で、この水準を割り込むと緩やかな調整の売りへ変化しやすくなっている。
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今日のアジア市場の動き
USDJPY アジア市場は、朝方に流れた「米上院報道官が米上院指導部は協議再開し、指導部は合意に楽観」との報道に、クロスを含めた円売りが強まり一時98.60円台まで上昇したが、日本株が小幅な値動きでフォローの円売りも続かず、98.30台まで値を下げた。
EURUSD アジア市場は、米財政合意の期待感にも反応は鈍く、1.3505~30の狭いレンジに終始したが、前日の下落幅から見れば買い戻しは限定的。
AUDUSD アジア市場は、米財財政合意の期待感に、AUDクロスの売り買いが交錯し、0.9500~0.9545のレンジで上下するも、共に抜け出せず。NZDUSDは、早朝発表されたNZ第3四半期消費者物価指数が予想を上回り、NZD買いの流れが続いている。
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