10月18日(金曜)今日の相場見通し
*** ポイント ***
米財政合意の決着を見、次は来週10月22日(火曜)の米雇用統計と、10月30日(水曜)のFOMCに焦点が当てられている。ちなみに、非農業部門雇用者数の市場予想ば18万人で前回16.9万人を上回っている。
今、ドル安の流れ継続中。世間の流れはどのコメントを見ても、「①米経済先行き不安、②米債務上限に2月に再度到達、②FRBの量的緩和縮小の先送り、②米金利の低下」の見出しばかり。
これで、ドルを買おうとするのは、よほどへそ曲がりか、週末のポジション調整期待としか思いようがない。もちろん、相場の哲学にあるように「野も山もみな一面に弱気なら、阿呆になりて米を買うべし」のような例もあるが、最近は市場の多数決で相場が一定期間動くことが多い。
今日は週末金曜日。通常はポジション調整の日で、ドル買い戻しの警戒感はもちろんあり、利食い(ドル売りの一時的巻き戻し+クロスの円売りの買い戻し)か? あるいは、この流れ加速(ドル安・クロスの円安)か? 週末にはいつもこの両面の判断に悩まされる。
しかし、深読みし過ぎる懸念はあるものの、ポジションが軽くなればトレンドを継続するのが常。これからはこのタイミングを肝に銘じておきたい。UDJPYは目標を見失い問題外で、たよりはクロスでの円売り。EURUSD、AUDUSD、NZDUSDは目先の上限を既に上抜け、上昇トレンドに入っている。
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ドル円(USDJPY)トレードアイディア
USDJPYは、98円を割り込みながらも目標を見失いニュートラル。現在の水準は9月28・29日週末に、米政府機関の一部閉鎖が濃厚となり円高がスタートした水準に近い。違いはクロスの円売で、強いトレンドを示している。ドル安の流れにUSDJPYの上値重く、クロスの円売りにUSDJPYの底値は固く、結局は緩やかな円安相場が予想される。
4時間チャートは、10月8日の安値96.567円→高値99.004の50%=97.785円水準に値を下げただけにすぎず、61.8%=97.50が次の下値ターゲットになっている。200SMA=98.61と21EMA=98.22を割り込んだことで、円高傾向が続きやすく、上値ターゲットは98.22となり、狭いレンジでは97.78~98.22のレンジに入っている。 8時間チャートは、200SMA=98.36と21EMA=98.16を割り込みこちらも円高傾向が続きやすく、97.78~98.16、97.50~98.36のレンジに入りややすくなっている。
ユーロドル(EURUSD)トレードアイディア
直近の高値を超えて1.36台を再度達成し1.3711の2月の高値を目指し、この水準で跳ね返されるようならばダブルトップ達成なのだが? 前回は、フランス政府中心にEUR高懸念発言が見られたが、今回はどうだろうか? 今との違いは、当時のユーロ圏はリセッションと高失業率になやんでいた。今は、失業率の改善は進まないが、成長はなんとかプラスへと改善し、ユーロ高けん制発言は杞憂ではと思えてならず、大相場への道半ばと思われる。
4時間チャートは、1.3462~1.3646のレンジ上限を上抜けし、次の1.3830を目指して上昇を継続中。21EMA=1.3597で下限となり、200SMA=1.3449にあり緩やかに上昇を継続中。2月の高値1.3711を意識しながら、狭いレンジでは1.3596~1.3711で、徐々に上値を目指している。 8時間チャートでは、先の高値1.3646を上抜け1.3746次のターゲットとなり、21SMV=1.3576を下限とした、動きが予想される。
豪ドル米ドル(AUDUSD)トレードアイディア
6月19日、FOMC後の記者会見でバーナンキFRB議長は「米経済が予想通りのペースで拡大すれば、FRBは年内に資産買い入れを縮小する」とサプライズ発言をし、AUD売りのきっかけとなった。この、バーナンキショックによる急落直前となる0.96台まで値を戻したが象徴的で、この水準が非常に意識され、0.9659が一時的天井になる可能性もある。しかし、米債務上限引き上げ合意に至るごたごたと、米経済への影響を考えれば、新興国経済の成長も気がかりながら、0.9600~0.9800の水準を期待したくなる。
4時間チャートは、上昇トレンドの上限を上抜け強い買いとなっている。21EMA=0.9566をボトムにし上昇を続け、0.9566-79~0.9659のレンジから上値トライが期待できる。 8時間チャートは、強い上昇トレンドを継続し、0.9674のターゲットに近づいている。21EMA=0.9494をボトムに、0.9494~0.9674のレンジが予想されるが、上値を抜けると更なる上昇が予想される。
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