8月23日(金曜)アジア・欧州市場(午後8時00分現在)
ジャクソンホールの年次シンポジウムの講演内容の待ちの姿勢なのか、週末金曜日のためなか、9月のFOMCまで動く気がないのか、EM市場の動揺もやや弱まっているからなのか、積極的な動きは見えてこない。ただ、元気なのは、予想を上回るGDPにスポットライトを浴びた、英ポンド買い。
南アランド、インドルピー、ブラジルレアル、タイバーツ、インドネシアルピア、ポーランドずロ知、ハンガリーフォリントなど、新興国の通貨安が目立っているが、予想外に中東欧新興国の通貨は健闘している。これのユーロ買いの要因なのか?
※日経平均株価は大幅上昇、13660.55円(+295.38+2.21%)
※香港ハンセンは小幅下落、21863.51(-31.89-0.15%)、上海総合は小幅下落、2057.46(-0.67-0.47%)
※豪州株は大幅上昇、S&P/ASXは、5123.36(+47.61+0.94%)
※EURO STOXX50は小幅下落、2805.16(-7.16-0.25%)
USDJPYは、日経平均株価の上昇や、仲値のドル買い需要に98.90円を超え、99円の大台まで上昇したが、アジア新興国通貨の買い戻しが続き、利食いの売りに、99円台を持ちこたえられず、98.80円割れまで値を下げている。しかし、今週前半のような安全資産としての円買いも弱まり、99円台で底値を切り上げることができるのか? ジャクソンホールの年次シンポジウムで、黒田日銀総裁が大規模緩和の継続を表明するとの観測が、円売りの材料となっているようだが、終値で99円台乗せてくれるか、興味は大きい。
EURUSDは、ドイツGDPは速報値が事前に強い数字の予想が多くあったが、今回の改定値は速報と予想と変わらずで、動けず。ただ、ノボトニー・オーストラリア中銀総裁が「最近の良好な経済指標に金利引き上げの必要せが除かれた」と発言。ショイブレ独財務相は「ECBは景気が改善すれば金利を再び上げると公表しており、歓迎する」と発言、最近はなぜか発言に違和感があり注目されている。ドイツ連邦議会選挙を直前にして、どうしてネガティブな発言が多いのでしょうか? ドイツは景気が良く金利を上げたいんでしょうか? まさか! それにしても、徐々に底値が切り上がっているように思えてならない。
AUDUSDは、特に新興国通貨安・株安とは言えな中でも、あっさりと0.90の大台を割り込む。NZDUSDの下げ幅が大きく、NZDSD+USDCADでドル高へと動き、コモディティー通貨安。その連動ですか? それとも、0.8850~09250のレンジで、大きな期待を抱いてはいけないような雰囲気になってくる。
欧州発の材料は、
◎ドイツの第2四半期GDP・確報値は、速報値・予想と変わらずだが、強い伸び率となった=前期比0.7%(予想0.7% 速報0.7%)、前年同期比(季調前)0.9%(予想0.9% 速報値0.9%)、前年同期比(就業日調整後)0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、個人消費=前期比0.5%(予想0.4% 前回0.8%)
◎ショイブレ独財務相は、ECBは景気が改善すれば金利を再び上げると公表しており、歓迎する
◎ノボトニー・オーストリア中銀総裁は、経済の良いニュースが利下げの必要性を取り除いた→ EURUSDの買い材料となる
日本発の材料は、
◎ジャクソンホールの年次シンポジウムで、黒田日銀総裁が大規模緩和の継続を表明するとの観測が強まる→ 円売りの材料となる
英国発の材料は、
◎英第2四半期のGDP・改定値は、速報値から上昇修正され予想を上回わりGBP買いが強まる=前期比0.7%(予想0.6% 速報0.6%)、前年比1.5%(予想1.4% 速報1.4%)
中国発の材料は、
◎中国商務省は、7月の中国経済指標を受け、景気の減速に歯止めがかかった可能性があり、8月は貿易に安定化の兆し
その他の材料は
◎インドネシア政府は、経常収支の赤字が予想外に拡大したことの措置として、輸入の抑制と投資拡大の政策を発表
◎マルトワルドヨ・インドネシア中銀総裁は、ドル流動性確保の措置を公表
0 件のコメント:
コメントを投稿