2013年8月24日土曜日

8月23日(金曜)為替市場の動き

8月23日(金曜)為替市場の動き

週末金曜日は、強い「ユーロ圏経済指標」+弱い「米経済指標」に午後11時にドル売りへと急変へ。しかし、終わって見れば、主要通貨は前日比ほぼ変わらずで、材料不足+参加者不足。欧米株は小幅上昇、債券利回りは米下落+ドイツ上昇し、EURUSDは一時1.34台へ。金価格はつに1390ドル台へ上昇。

やや注目された、ワイオミング州 ジャクソンホール経済シンポジュウムでは、「ロックハート・アトランタ連銀総裁+ブラード・セントルイス連銀総裁+ウィリアムズSF連銀総裁」が講演したが、結果は、いつもの「今後の米経済指標の結果次第」で、9月のFOMCでQE3の縮小の有無を明確には判断できず。

※ダウ平均株価は小幅上昇、15,010.51ドル(+46.77 +0.31%)
※EURO STOXX50は小幅上昇、2,826.05(+13.73+0.49%)
※日経平均株価は大幅上昇、13660.55円(+295.38+2.21%)
※香港ハンセンは小幅下落、21863.51(-31.89-0.15%)、上海総合は小幅下落、2057.46(-0.67-0.47%)
※豪州株は大幅上昇、S&P/ASXは、5123.36(+47.61+0.94%)
※原油価格は上昇、WTI106.31(+1.13+1.07%)、金価格も上昇、1397.90(+21.80+1.58%)

USDJPYは、変わらず(-0.00%)。日経平均株価の上昇や、仲値のドル買い需要に98.90円を超え、99円の大台まで上昇したが、アジア新興国通貨の買い戻しが続き、利食いの売りに、99円台を持ちこたえられず、98.80円割れまで値を下げ、98.80円以下の買い+99円台の売りで膠着。「弱い米新築一戸建て住宅販売+強いユーロ圏消費者信頼感指数」が同時に発表され、ドルは急落。98.40円近くまで値を下げようやく下げ止まるが、終わってみれは前日とほぼ変わらず。

EURUSDは、小幅上昇(+0.18%)。ドイツGDPは速報値が事前に強い数字の予想が多くあったが、今回の改定値は速報と予想と変わらずで、動けず。ただ、ノボトニー・オーストラリア中銀総裁が「最近の良好な経済指標に金利引き上げの必要せが除かれた」と発言。ショイブレ独財務相は「ECBは景気が改善すれば金利を再び上げると公表しており、歓迎する」と発言、1.3370台まで上昇、最近はなぜか彼の発言に違和感があり注目されている。ECBフィキシング後からは1.3330台までやや値を下げたが、ベルギーの企業景況感指数も強く、「弱い米新築一戸建て住宅販売+強いユーロ圏消費者信頼感指数」が同時に発表され、1.3409まで上昇し、1.34台を維持できるか注目したが、結果は失敗、週末金曜日、夏休みの参加者不足では止む無しの、前日比小幅上昇で終了。

AUDUSDは、小幅上昇(+0.25%)→ これでも主要通貨では最大の変動幅。アジア市場で、NZDUSDの下げ幅が大きく、NZDSD+USDCADでドル高へと動き、コモディティー通貨安の流れにあっさりと0.90の大台を割り込む。欧州市場に入りドル買いの中で、一時0.9870台まで下落したが、「弱い米新築一戸建て住宅販売+強いユーロ圏消費者信頼感指数」のドル売りに、0.9050まで値を戻し、大枠0.9020~40のレンジで終了。

米国発の材料は、
◎ジャクソンホールの経済シンポジウムでは、連銀総裁らは資産買い入れの縮小で明確な判断を示さず
◎ロックハート・アトランタ連銀総裁は、「緩やかなペースでの成長は持続可能」、「持続可能な経済成長を示す指標の裏づけが必要で、継続できるかが最大の焦点」、「次回のFOMCまでの経済指標で、米経済の回復が確認できれば資産買い入れの縮小を支持する」、「下期に成長が加速し、2013年GDPは2.0~2.5%、年末時点の失業率は7.2~7.4%と予想」
◎ブラード・セントルイス連銀総裁は、「現時点では資産買い入れ縮小を急ぐ必要はない」、「インフレ率は低水準で推移し経済指標は強弱まちまちで、FOMCについて予断は持たない」、「行動する前に時間をかけて状況を見極めたい」、「1.5%割れのインフレでは利上げはない」
◎ウィリアムズSF連銀総裁は、「判断は経済指標次第で、雇用創出の伸びが継続し、インフレ率が長期目標の2%に向かって上昇することが必要」、「指標が引き続きこれまで通り改善を続ければ、年末までに資産買い入れを縮小することを支持」、「成長は年内および2014年にかけ著しく加速する」、「低水準のインフレ率を懸念するが、やや上昇しているインフレ率には心強い」、「米住宅市場の回復は軌道に乗っている」

◎米7月の新築一戸建て住宅販売は、過去2カ月が下方修正され、予想をも大幅に下回り、前月より大幅マイナス、住宅ローン金利の影響の可能性=-13.4%(予想 前回)、39.4万戸(予想49万戸 前回45.5万戸←49.7万戸)
◎コーン前FRB副議長がブルッキングス研究所を通じて発表した論文では、早過ぎる時期の利上げは、インフレと生産の目標を達成に悪影響=「利上げ実施は、経済の過熱リスクとインフレ率が継続的に目標を超えて上昇するかによって決まる」、「緩和的な金融政策の引き揚げの決定は、今回はとりわけ困難」、「インフレが抑制されている限り失業率画6.5%に低下するまで超低金利政策を継続するとのFRBの方針を支持」

欧州発の材料は、
◎ドイツの第2四半期GDP・確報値は、速報値・予想と変わらずだが、強い伸び率となった=前期比0.7%(予想0.7% 速報0.7%)、前年同期比(季調前)0.9%(予想0.9% 速報値0.9%)、前年同期比(就業日調整後)0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、個人消費=前期比0.5%(予想0.4% 前回0.8%)
◎ショイブレ独財務相は、ECBは景気が改善すれば金利を再び上げると公表しており、歓迎する
◎ノボトニー・オーストリア中銀総裁は、経済の良いニュースが利下げの必要性を取り除いた→ EURUSDの買い材料となる
◎ユーロ圏8月の消費者信頼感指数・速報値は、前回・予想よりマイナス幅が縮小し、2年ぶりの水準に回復=-15.6(予想-16.5 前回-17.4)
◎ベルギー8月の企業景況感指数は、→ 前回・予想よりマイナス幅が大幅縮小し、1年半ぶりの水準に回復し、ユーロ圏の回復がドイツ以外にも拡大=-8.6(予想-11.0 前回-12.0)

日本発の材料は、
◎ジャクソンホールの経済シンポジウムで、黒田日銀総裁が大規模緩和の継続を表明するとの観測が強まる→ 一時円売りの材料に使われたが、まだ報道されず。

英国発の材料は、
◎英第2四半期のGDP・改定値は、速報値から上昇修正され予想を上回わりGBP買いが強まる=前期比0.7%(予想0.6% 速報0.6%)、前年比1.5%(予想1.4% 速報1.4%)
ビーンBOE副総裁は、「ユーロ圏経済の減速が生じれば、資産買い入れの再開を検討するが、現状はそのような状況にない」、「下半期の経済回復継続へ」、「フォワードガイダンスは政策の有益な手段」

カナダ発の材料は、
◎カナダ7月の消費者物価指数は、前回を上回るが予想よりやや弱い=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.0%)、前年比1.3%(予想1.4% 前回1.2%)、コア前月比0.0%(予想0.1% 前回-0.2%)、コア前年比1.4%(予想1.4% 前回1.3%)

中国発の材料は、
◎中国商務省は、7月の中国経済指標を受け、景気の減速に歯止めがかかった可能性があり、8月は貿易に安定化の兆し

その他の材料は、
◎インドネシア政府は、経常収支の赤字が予想外に拡大したことの措置として、輸入の抑制と投資拡大の政策を発表
◎マルトワルドヨ・インドネシア中銀総裁は、ドル流動性確保の措置を公表
◎米調査会社EPFRグローバルのデータでは、8月21日までの1週間で、新興市場から素額30億ドル超の資金が流出
◎ラガルドIMF専務理事は、量的緩和の縮小は新興国経済にとってリスクで、金融政策からの出口戦略実施を非常に懸念
◎USDTRYは一時最安値を更新し、1.9985まで上昇

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