昨日に続き、インド、インドネシア、タイのなど、アジアの新興市場からの資金流出に、安全資産としてEURとJPYが上昇。
日本、豪州、中国、アジア諸国の株価は下落し、欧州市場に入っても、株価下落の流れは止まず、米FRBの資産買い入れ額の縮小、マネー収縮による経常赤字国売りが強まり、一時的な現象なのか、それとも、他のアジア諸国へ波及するのか、見極めが必要となっている。目先の防衛手段として、安全資産へのシフトが続きそうで、結果、円買いが強まる可能性が出ている。
日経平均株価は大幅下落、13396.38円(-361.75-2.63%)
豪州株は下落、S&P/ASX200 は、5078.18(-34.35-0.67%)
香港ハンセンは大幅下落、21970.29(-493.41-2.20%)、上海総合株価指数も下落、2072.59(-13.01-0.62%)
ジャカルタ総合株価指数は、昨日に続き大幅下落、4174.98(-138.53-3.21%)
EURO STOXX50は、2781.25(-42.10-1.49%)午後9時近辺
USDJPYは、弱い米株の流れに、日経平均株価は安値からスタート。中国やアジア新興国の株価が続落するなか、日本株も大きく値を下げ、円高の流れが続き、一時97.00円割れまで下落するが、買いも厚く下げ止まり97.00~97.45のレンジへ。上値は重い。
EURUSDは、アジア・欧州市場の序盤は、大枠1.3330~55の狭いレンジ。欧州株も弱く一時1.3323まで下落するも、1.33~1.34のレンジの下限では、欧州実需筋の買いも厚く、安全資産のEUR買いに、一時1.34台まで上昇、1.32~1.34の上限を試す動きが続いている。
AUDUSDは、続落。豪州株は保険大手QBEインシュアランス・グループの決算が悪く弱く、豪中銀政策理事会議事録(8月6日分)では、追加緩和の余地を示す文言がなかったが、「一段の利下げの可能性を否定したり、利下げが差し迫っているとの意思を示すべきでないとの点で意見が一致」とあり、「政策決定で豪ドルの動向が重要と指摘」された。一部のアジア新興国の通貨と株価は非常に弱くリスク資産売りへ、0.9100~0.9200のコアレンジの下限をついにブレーク。一時0.0927まで下落。
日本発の材料は、
⇒ 日経平均株価は大幅下落、13396.38円(-361.75-2.63%)
豪州発の材料は、
⇒ 豪州株は保険大手QBEインシュアランス・グループの決算が悪く、世界的な株安の流れに下落、S&P/ASX200 は、5078.18(-34.35-0.67%)
⇒ 豪中銀政策理事会議事録(8月6日分)では、「持続可能な成長の達成には利下げ必要と判断し、政策金利を0.25%引き下げた」と定義し、追加緩和の余地を示す文言がなかったが、「一段の利下げの可能性を否定したり、利下げが差し迫っているとの意思を示すべきでないとの点で意見が一致」、「政策決定で豪ドルの動向が重要と指摘」、「今後数ヶ月間のデータを検討する」
⇒ AUDが予想外上昇したり、企業景況感が悪化し、鉱業以外の分野での回復が強まらなければ利下げの可能性が残り、一時的なAUDUSDの買いの後に、続落へ。
NZ発の材料は、
⇒ ウィーラーNZ中銀総裁は、住宅市場の過熱を抑えるために、利上げは避けたい意向で、10月から住宅融資規制を導入へ=NZDUSDの売りが強まる
中国初の材料は、
⇒ 香港ハンセンは大幅下落、21970.29(-493.41-2.20%)、上海総合株価指数も下落、2072.59(-13.01-0.62%)
その他の材料は
⇒ 経常赤字国が狙い撃ちにされ、インドネシア、インド、タイなど一部のアジア新興国で株安・通貨安が進む=経常赤字国は海外からの資金依存により赤字を補い、マネー収縮による影響を最も受けやすくなっている。
⇒ インド中銀は最安値を更新しているインドルピー防衛で、スポット市場とフォーワード取引でもドル売り・ルピー買いの介入を実施した模様=資金流出により国債利回りは5年ぶりの高水準で、株価も下落へ
⇒ ジャカルタ総合株価指数は、昨日に続き大幅下落、4174.98(-138.53-3.21%)
⇒ タイバーツはUSDTHB=31.50台と1年超の安値へ
⇒ マンデガ・ブラジル財務相は、レアルの大量のショートポジションは、将来的に損失を被る可能性があると警告
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