2013年8月23日金曜日

8月22日(木曜)為替市場の動き

8月22日(木曜)為替市場の動き

引き続き、新興国の株+為替+債券で相場が動く一日。前日の米FOMC議事録の影響によるアジア市場の混乱も欧州・米国市場では落ち着きを示しながらも、米ドルはAUDを除きドル全面高(ドルインデックス+0.3%)。そして。円は全面安で、EURJPY(+1.08%)+CHFJPY+GBPJPYは買い継続し、上限を超え新たな水準へ、AUDJPY(+1.5%)+NZDJPY+CADJPYは売りが止まり、変転上昇へ。

ユーロ圏PMIが強く欧州株は大幅上昇、米週間新規失業保険申請件数は弱かったが、CB景気先行指数は強く、ダウ平均株価も14900ドルを維持し7日ぶりに上昇へ。

※ダウへ総合株価は、14963.74ドル(+66.19+0.44%)
※欧州株は大幅上昇、EURO STOXX50は、2775.62(+37.14+1.36%)
※日経平均株価は下落、13365.17円(-59.16-0.44%)
※香港ハンセンは上昇、21895.40(+77.67+0.36%)、上海総合は小幅下落、2067.12(-5.84-0.28%)
※豪州株は下落、S&P/ASX200は、5075.75(-24.24-0.48%)
※ジャカルタ総合株価指数は下落、4171.41(-47.04-1.11%)
※金価格は上昇、1376.50(+10.00+0.73%)、原油価格は上昇、105.16(WTI+1.34+1.29%)
※10年債券利回りは引き続き上昇傾向が続く。ドイツは1.92%(+0.05+2.67%)米国は前日と変わらず、2.89%(+0.0+0.0%)

USDJPYは、上昇(+1.06%)。円全面安で、8月5日来の水準となる99円近くまで上昇。前日のFOMC議事録の結果を受けたドル高と、さらに予想を上回るHSBC製造業PMIに一時株高へ動き、98円の売りを消化し、98.20円近辺で小休止。欧州市場では、ユーロ圏PMIも強く、アジア売り(リスク資産)=欧州買い(安全資産?)の流れに、欧州通貨クロスの円売りで98.80円まで上昇。米新規失業保険申請件数が弱く一時下落したが、オプションカットで上昇、米CB景気先行指数は強く米株も堅調で、新興国市場も落ち着きを示し、98.80円近くまで続伸。

EURUSDは、動けず(+0.02%)。1.3300を維持。アジア市場では1.3340中心で動けず。欧州市場では予想を上回る「強いユーロ圏とドイツPMI 対 弱いフランスPMI」に売り買いが交錯したが、欧州株は堅調で、一時1.3360台まで上昇したが続かず、逆に一時1.3300割れまで値を下げた。ECBフィキシングを契機に上昇、強い欧州株+実需の買いに1.3370台を回復。

AUDUSDは、上昇(+0.44%)。0.900の大台を回復し、ようやく下げ止まり予想外に堅調。アジア市場では、前日のFOMC議事録の結果を受けたドル高+株安にリスクオンの流れへ、一時0.8940われまで下落したが、予想を上回る中国HSBC製造業PMIに0.9020近くまで回復し、大枠0.8980~0.9020のレンジへ。欧州・米国市場では新興国市場も落ち着きを示し、欧米株が堅調に推移し、一時0.9040まで上昇するが、0.9050を超えられず失速。

米国発の材料は、
◎FRB発表の8月21日時点の海外中銀保有の市場性証券類保有高は3.3兆ドル(+155億ドル)
◎フィッシャー・ダラス連銀総裁は、米経済はQE3のペース縮小を開始するのに十分強い、超緩和策だけでは製造業を浮揚できない
◎NY連銀実施のプライマリーディーラー調査(7月30~31日)は、9月のFOMCで月額850億ドルの資産買い入れを、150億ドル縮小と予測が多い、6月調査は12月を予想していた
◎ナスダック市場はシステムトラブルで全銘柄の取引を長時間停止した
◎英バークレイズ銀行のエコノミストは、FRBの超低金利政策の出口戦略のプロセスは、5年超続く可能性があり、終了するには、金融システムから大規模の資金吸収が必要で、最大2兆ドル吸収する必要がある
◎米新規失業保険申請件数は、予想・前回を下回り、ドル買いが弱まる=33.6 万件(予想32.2万件 前回32.3万件←32万件)
◎米7月のCB景気先行指数は、予想・前回を上回り、成長加速の可能性=前月比0.6%(予想0.4% 前回0.0%)、一致指数0.2(6月0.1←0.2)、遅行指数-0.2(0.2←0.3)
◎米8月の製造業PMI・速報値は、前回を上回るが予想より低い=53.9(予想54.0 前回53.7)
◎米6月のFHFA住宅価格指数は、前回を下回るが予想をやや上回る=前月比0.7%(予想0.6% 前回0.8←0.7%)、前年比7.7%
◎ルー米財務長官は、米失業率は依然として高い、債務上限引き上げが遅れるだけでも悪影響の恐れがある、中国は変化の必要性を理解している

欧州発の材料は、
◎欧州の銀行は増配や復配などを引き上げる動きが広がる=金融危機からの脱却を投資家へアピールすることが狙い
◎ユーロ圏8月の総合PMI・速報値は、 前回・予想を上回る=51.7(予想50.9 前回50.5)、製造業PMI・速報値=51.3(予想50.8  前回50.3)、サービス業PMI・速報値=51.0(予想50.2 前回49.8)
◎ドイツ8月の総合PMI・速報値は、前回・予想を上回る=53.4(予想  前回52.8)、製造業PMI・速報値=52.0(予想51.1 前回50.7)、サービス業PMI・速報値=52.4(予想51.7 前回51.3)→
◎フランス8月の総合PMI・速報値は 前回・予想を下回る=47.9(予想  前回49.1)、製造業PMI・速報値=49.7(予想50.3 前回49.7) 、サービス業PMI・速報値=47.7(予想49.2 前回48.6)
◎ドイツ10年債利回りは上昇し、2012年3月以来の高水準
フェクター・オーストラリア財務相は、ギリシャへの追加支援の話し合いはない

カナダ発の材料は、
◎カナダ6月の小売売上高は、予想外にマイナス幅が拡大=前月比-0.6%(予想-0.3% 前回1.8←1.9%)

その他の材料は、
◎キティラット・タイ副首相兼財務相は、タイはリセッションに陥っておらず、さらなる刺激策は必要ない=中央銀行に対し外貨準備や既存の流動性を使って通貨を安定化する方法を見つけるように指示した
◎トルコ、タイ、インド、インドネシアなど、新興国通貨は下落が続く=USDTRYは高値更新し1.9962まで一時上昇し終値は1.9902。USDTHBは一時32.10まで上昇したが終値は31.96まで値を戻し、2010年8月の高値水準が続く。USDINRは最安値を更新し一時65.56まで上昇し64.63近辺へ.USDMYRは一時3.3228まで上昇し3.3095近辺へ。
◎アジア新興国の株価は下落へ=フィリピン6136.73(-389.22-5.96%)、ジャカルタ総合株価指数は下落、4171.41(-47.04-1.11%)
◎メキシコや韓国の通貨も下落へ=USDMXNは一時13.0812まで下落、USDKRWは一時1,162.90まで下落


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