為替市場は、インドネシア・インド・タイなど一部のアジア新興国は前日に続き株安・通貨安が進み、アジア・欧州株は全面安。安全資産のCHF+EUR+JPYが上昇し、リスク資産(コモディテー通貨)のAUD+NZD+CADが下落する、典型的なリスク回避のリスクオフ相場。
しかし、米金利は小幅下落、米株も比較的堅調で、アジア市場で大幅下落した新興国通貨も下げ止まり、CEEMEA(中欧・東欧・中東・アフリカ地域)はまずまずで、ややリスクオフの流れが弱まる。
ダウ平均株価は、ほぼ変わらず、15002.99ドル(-7.75-0.05%)=5日続落だが下げ幅は縮小へ
欧州株は下落、EURO STOXX50は2787.98(-35.37-1.25%)
日経平均株価は大幅下落、13396.38円(-361.75-2.63%)
豪州株は下落、S&P/ASX200 は、5078.18(-34.35-0.67%)
香港ハンセンは大幅下落、21970.29(-493.41-2.20%)、上海総合株価指数も下落、2072.59(-13.01-0.62%)
ジャカルタ総合株価指数は、昨日に続き大幅下落、4174.98(-138.53-3.21%)
USDJPYは、小幅下落(-0.28%)。アジア市場は弱い米株の流れに、日経平均株価は安値からスタート。中国やアジア新興国の株価が続落するなか、日本株も大きく値を下げ、円高の流れが続き、一時97.00円割れまで下落するが、EURJPYの大量の買い、実需筋の買いも厚く下げ止まり97.00~97.45のレンジへ。米国市場に入り、オプションカットで再び97円を割り込み96.91円まで下落したが、相変わらずリアルマネーの買いに下げ止まり、米国株が比較的堅調+米金利低下に値を戻し、97.20~30円のレンジへ。、
EURUSDは、アジア・欧州市場の序盤は、大枠1.3330~55の狭いレンジ。欧州株も弱く一時1.3323まで下落するも、1.33~1.34のレンジの下限では、欧州実需筋の買いも厚く、安全資産のEUR買いに、クロスでEUR買いが強く一時1.34台まで上昇、欧米市場では、1.32~1.34の上限を抜け、1.3425のオプションバリアやストップを付け、堅調な米現物株に1.3452まで上昇。達成後は、興味が薄れたのか1.3420を中心に狭い値動きへ。
AUDUSDは、続落。豪州株は保険大手QBEインシュアランス・グループの決算が悪く弱く後下落し、豪中銀政策理事会議事録(8月6日分)後に上下しながらも、結局は売りへと変化。一部のアジア新興国の通貨と株価は非常に弱くリスク資産売りへ、0.9100~0.9200のコアレンジの下限をついにブレークし、一時0.90277まで下落。0.90の大台手前では買いが厚く下げ止まり、堅調な米株とファンド筋の買いに、米国市場では0.9100直前まで値を戻す。
米国発の材料は、
⇒ 米7月のシカゴ連銀全米活動指数は、マイナス幅が拡大された前回よりは改善するが、予想よりマイナスが拡大=-0.15(予想-0.10 前回-0.23←-0.13)
⇒ ムーディーズは、米州政府格付け見通しを「ネガティブ」→「安定的」に引き上げる
⇒ ゴールドマンサックスは、取引誤発注で最大1億ドル損失
欧州発の材料は
⇒ ノルウェーの第2四半期GDPは前期比0.2%(第1四半期0.6%)に鈍化、金融危機後の循環的回復が失速へ
欧州株下落して始まり、続落傾向が続く、EURO STOXX50 は、2783.25(-40.10-1.42%)、午後7時50分現在
⇒ ショイブレ独首相は、ギリシャは第3次支援が必要になると初めて追加支援の必要性を認めた=今までは、ドイツ政府・メルケル首相は否定した。2014~16年に見込まれる資金不足を補う必要があり、IMFは7月に2014~2015年にギリシャの資金不足額は109億ユーロ以上と発表している
⇒ ショイブレ独首相は、現在のドイツ債の利回りは低すぎる=10年債利回りは約2%で推移
日本発の材料は、
⇒ 日経平均株価は大幅下落、13396.38円(-361.75-2.63%)
⇒ 黒田日銀総裁は、予定通り消費税率を引き上げても、景気回復や物価目標達成の障害にならない
豪州発の材料は、
⇒ 豪州株は保険大手QBEインシュアランス・グループの決算が悪く、世界的な株安の流れに下落、S&P/ASX200 は、5078.18(-34.35-0.67%)
⇒ 豪中銀政策理事会議事録(8月6日分)では、「持続可能な成長の達成には利下げ必要と判断し、政策金利を0.25%引き下げた」と定義し、追加緩和の余地を示す文言がなかったが、「一段の利下げの可能性を否定したり、利下げが差し迫っているとの意思を示すべきでないとの点で意見が一致」、「政策決定で豪ドルの動向が重要と指摘」、「今後数ヶ月間のデータを検討する」
⇒ AUDが予想外上昇したり、企業景況感が悪化し、鉱業以外の分野での回復が強まらなければ利下げの可能性が残り、一時的なAUDUSDの買いの後に、続落へ。
NZ発の材料は、
⇒ ウィーラーNZ中銀総裁は、住宅市場の過熱を抑えるために、利上げは避けたい意向で、10月から住宅融資規制を導入へ=NZDUSDの売りが強まる
中国初の材料は、
⇒ 香港ハンセンは大幅下落、21970.29(-493.41-2.20%)、上海総合株価指数も下落、2072.59(-13.01-0.62%)
カナダ発の材料は
⇒ カナダ6月の卸売売上高は、予想・前回を大幅に下回り、マイナス幅が拡大=前月比-2.8%(予想-0.7% 前回2.2%)で、USDCADの買いが強まる。
原油・金価格は、
原油価格は下落、105.13ドル(-1.59-1.49%)、金価格は小幅上昇、1,371.20ドル(+6.00+0.44%)
その他の材料は
⇒ インド中銀は最安値を更新しているインドルピー防衛で、スポット市場とフォーワード取引でもドル売り・ルピー買いの介入を実施した模様=資金流出により国債利回りは5年ぶりの高水準で、株価も下落へ
⇒ ジャカルタ総合株価指数は、昨日に続き大幅下落、4174.98(-138.53-3.21%)
⇒ タイバーツはUSDTHB=31.50台と1年超の安値へ
⇒ マンデガ・ブラジル財務相は、レアルの大量のショートポジションは、将来的に損失を被る可能性があると警告
⇒ メキシコの第2四半期GDPは4年ぶりのマイナスへ=前期比-0.74%(予想0.21%)、前年同期比1.5%(予想2.32%)と、予想と前期を大幅に下回り、政府支出の減少、消費、輸出が弱く、予想外の悪化にマイナスへ
⇒ トルコ中銀は、翌日物貸出金利を7.75%に引き上げる
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