2013年10月3日木曜日

10月3日(木曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き(午後10時00分現在)

10月3日(木曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き(午後10時00分現在)


オバマ米大統領と両党議会指導部との話し合いは、大統領が交渉を拒否し、進展なく終了。 「共和党との話し合いしないぜ、金融界は気をつけな!」と、言わんばかり。

これはハッタリなのでしょうか? ルー米財務長官が指摘している、デフォルトのカウントダウンは10月17日で、それまでに、解決できることを期待しましょう。

それにしても、金融市場はおとなしい。株価や債券の下落も限定的で新興国マーケットも平穏無事。雇用改善がみられた米新規失業保険申請件数にも、予想外に強いユーロ圏小売売上高にも反応は鈍い。

これから米国で発表される、米ISM非製造業景気指数、米耐久財受注、目白押しの要人発言に注目。ただ、明日の米雇用統計が発表されなくなりそうで、相場の期待感が削がれ、関心が薄らいでてしまったようにも思われてならに。


***ポイント***


USDJPY
中長期の円安は変わらず、時間をかけながらいずれは100円から103円台へ。最近は、円高の動きを予想する意見も多くなっているが、ポジションの偏りだけに注目しているように思えてならない。

短期では、一部の米政府機関の停止の影響と、デフォルトのタイムリミットの10月17日を気にしながら、円シートポジションの巻き戻しが続いている。このような状況で、クロスの円売りも見られず、ドル円が日々上値を切り下げるようでは、円ショートにとっては気持ちが良いはずがない。

ただ、新興国株高が続いている間は円急騰を極端に気にする必要もなさそうで、円高局面では逆に、バーゲンハンティングを狙った買いも考えたい。「押し目買い+小幅な利食い」で、98円台が定着するまでは、高値での円ショートポジションもほどほどに。

テクニカルには、96.50円、96.98円が底値のターゲットで、ワイドレンジで96.50~98.60円のレンジを予想。現状では、98.10~20近辺の上値が重く、まず、この水準をクリアに上回ることが前提となる。


EURUSD
中長期では、最近のユーロ圏の信認回復が続き、2月のQE3縮小の動きが始まって、EUR売りがスタートした1.3600~1.3700に近づいている。1.3600を超えられるか? これがテーマ。EURUSDは1.3240~50を大底にし、1.34台を維持し上値トライが続き、1.3600~1.3700超えが成功すれば、1.4台へむけて比較的長いEUR高相場に突入する可能性が高い。

短期では、1.3500~30の底値を維持できるかに注目したい。一部の米政府機関の停止の影響や、GBPUSDの値動きに大きな影響を受けやすく、今日はEURGBPの買いの影響に、EURUSDはGBPUSDの下落が目立っている。EUR買いの流れは変わらないが、1.36台乗せからのEUR買いの力も続かず、1.3600~1.3700は、上値ブレークの材料が出揃うまでは、消極路線で対応。

テクニカルでは、1.3580~90を割り込むとストップで出やすくなっており、1.3560近くまで値を下げる可能性も出ている。押し目買いで対応し、1.3600台のいずれかは利食いを繰り返すのも一案。


AUDUSD
中期的では、中国の経済成長もなんとか巡航速度を維持。NZの将来の利上げ示唆発言もフォローの材料となっている。豪中銀はAUD高是正へのプレッシャーを強め、利下げの可能性を指摘(実際にはできにくいと思っているが)、市場では利下げ観測は根強く、1.0のパリティー超えの大幅なAUD買いは難しいが、0.9600、0.9800までの上昇は可能性があり。


短期は、強い豪住宅関連の経済指標と、底打ち感を示している中国の経済指標に安定している。問題は、豪貿易赤字の悪化に、自国通貨安へと変化しないか、通貨当局者の発言には注目したい。暫くは方向性を示す事は難しく、0.9250~0.9520、0.9320~0.9520のレンジへ。

AUDUSDは0.9270~0.9315を底値に、0.9520を高値にしたレンジ相場。今週終値ベースで0.9400を超えると、0.96近くまでの上昇が期待されるが、0.9500の上値は重くなりそう。

主な動き

米国
米連邦債務は10月17日に限界→ ルー財務長官が指摘しており、今後はこの期日前に債務上限を引き上げることができるかが焦点で、デフォルトリスクが残る。

オバマ米大統領=今回の債務上限問題は状況が異なり、金融界は懸念すべきと警告
米9月の米企業人員削減数(チャレンジャー社)→ 削減数は前回を下回る
=40289人(予想 前回50462人)。

米新規失業保険申請件数→ 予想より改善が進む=30.8万人(予想31.3万人 前回30.7万人←30.5万人)


欧州
ノワイエ仏中銀総裁=ECBは追加の長期資金供給オペ(LTRO)を実施する必要がない。
イタリア議会(下院・上院)は、レッタ内閣の信認を可決。

ユーロ圏8月の小売売上高→ 燃料、食品、衣料、コンピューターの販売が好調で、前回は上昇修正され、予=前月比0.7%(予想0.1% 前回0.5%←0.1%)、前年比-0.3%(予想-1.5% 前回-0.7%←-1.3%)想を大幅に上回り、家計部門が景気回復を下支えしている。

イタリア国家統計局=2012年GDPを-2.4%→-2.5%に下方修正し、2011年は0.4%→0.5%に上方修正した。

仏9月の総合とサービス業PMI・改定値→ 共に、前回と予想を上回る=総合PMPMI・改定値50.5(予想 速報値50.2 前回48.8)、サービス業PM・改定値51.0(予想 速報値50.7 前回48.9)

独9月の総合とサービス業PMI・改定値→ 共に、前回と予想を下回る=総合PMPMI・改定値53.2(予想 速報値53.8 前回53.5)、サービス業PM・改定値53.7(予想54.1 速報値54.4 前回52.8)

ユーロ圏9月の総合と総合PMI・改定値→ 共に、前回と予想を若干上回る=総合PMPMI・改定値52.2(予想 速報値52.1 前回51.5)、サービス業PMI・改定値52.2(予想52.1 速報値52.1 前回50.7)

英国
英9月のハリファックス住宅価格指数→ 前月比は前回と予想を下回るが、前年比は予想を下回るが、前月から大幅上昇=前月比0.3%(予想0.5% 前回0.4%)、前年比6.2%(予想6.4% 前回5.4%)

BOE調査=英銀は、預金金利と指標金利の縮小に、今後3カ月間は個人向け顧客への預金金利を引き下げないと予想。

英9月のサービス業PMI→ 前月の記録的高水準から小幅低下となったが、予想を上回り第3四半期の平均上りつは16年ぶりの高水準=60.3(予想60.0 8月60.5)

中国
中国9月の国家統計局 非製造業PMI→ 前回を上回り、6カ月ぶりの高水準で、中国の景気が若干上向との期待が高まる=55.4(予想 前回53.9)

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