10月4日(金曜)アジア・欧州・米国市場の序盤から、為替見通し (午後10時00分現在)
***ポイント***
為替取引に勢いがなくなっている。昨日、今日、ということではなく、この流れが続くことを危惧している。
今日は週末、米雇用統計の発表もなく、懸念されるのは土・日曜日に何らかの、米債務上限引き上げ交渉で進展がみられることで、緩やかなドル買い戻しへと動いている。
今のところ、豪ドルだけがヒーロ! 円+NZドルは動けず、ユーロ安+GBP安+CHF安で、ドル小幅高へ。
米国は量的緩和の縮小に盛り上がった動きは、オバマケアと財政問題がにわかにスポットライトが当てられ、ひょっとしたら米ドル(USDJPY)はそれほど強くはならないのでは? との不安感さえ感じられる。
週末に米財政協議で大きな進展はなく、週明けに期待が裏切られるようならば、ドルロングの調整へ変化する可能性も否定できない。
為替取引の衰退
今年5月に量的緩和の縮小を示唆する発言に始まり7月ごろまでは、新興国からの資金引き上げにより、資本収縮が進んでいた。現状はその状態も大幅に改善したと言われているが、為替取引に関しては活況感がまるで見られない。今後はより短期間の取引に集中し、中長期のポジションは取りにくくなっている。
ドル円
円買い戻し止まず。昨日のドル円の下げから、今日は動きは全くみられない。しかし、この水準から考えれば、買いたい連中は既に買っており、次に買う水準は96.50~80円で、その量も以前よりは勢いがあるとは考えにくい。
私を含め、中長期的に円安を支持する人は多いと思う。先の100円台トライで終わったとなかなか思われず、円高値圏では円売りポジション思考強く、特に円クロスではその動きが強い。
しかし、97円台すれすれの水準にもかかわらず、買いの動きは鈍く、97.50円台すら回復できない。今日、金曜週末の終値が96円台で終了するか、日中でも96.55円を割り込むようならば、下値リスクが高まっているように思えてならない。
ユーロドル
1.36~1.3700の領域は危険。まだタイムアウトしたわけではないが、時間の経過とともに1.3600台の水準が重くなると、ちょっと厄介。
特に注目したいのは、EURJPYを含めたEURクロスで、これが売りへと変化すると、EURUSDの上昇力を削ぐ可能性が高くなる。
今日のところはEURGBPの買い=EURUSDのサポート材料となっているが、それでも、ドル高の流れに1.36台の上値が重くなっている。今後のレンジ予想は、下値がやや広くなり、1.3450~1.3650、または、1.3350~1.3650。1.37台を超えてくると1.4000の大相場が期待できるが? いつになることやら。
豪ドル
今日のAUDUSDは独り勝ち。目先な0.9320を底値にし、0.9520のレンジに入っている。ただ、豪政府は中銀は再びAUD高けん制に動く可能性もあり、買いも安心できない。0.9600を超えるような動きは期待薄。ドルの信認が崩れてくるような事態になれば、AUD買いへと動くことになるが、逆に、海外投機資産の売り=AUD売りの発想もでき、ちょっと厄介。
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