2013年10月2日水曜日

10月2日(水曜)アジア・欧州市場の動き(午後9時30分現在)

10月2日(水曜)アジア・欧州市場の動き(午後9時30分現在)


***ポイント***


米財政協議は、共和党と民主党で非難合戦。オバマ米大統領は共和党に非があるとのキャンペーンを展開、早くも来年の中間選挙では共和党有利との声が高まる。

注目の全米雇用報告(ADP)=16.6万人(予想18万人 前回5.9万人←17.6万人)→ 前回が下方修正され予想をも下回り、意外感も強く、米債利回り低下に、ドル売りが強まる。

ECB理事会では、予想通り政策金利0.50%の据え置きを決定、後は、9時30分から始まるドラギECB総裁の記者会見待ち! ただ、過度の期待は禁物。

政府機関の一部閉鎖の影響に、4日の米雇用統計の発表は閉鎖解除までお預け。ただ、この事態が長引けば長引くほど、FRBはQE3の早期縮小をできにくくなる。早くもこの動きを意識した投機的な動きが強まる。

日経平均株価は、米財政協議の決裂の影響はさることながら、付随する5兆円の経済対策はあるが、日本の消費増税引き上げ宣言に株価は2.17%と大幅下落。ドル円共にテクニカルに弱気ムードが強まり、ドル円は円高傾向が続く。

アジア開発銀行(ADB)はアジア新興国地域の経済成長見通しを7月時点予想から下方修正=アジア(除日本)2013年6.3%→6.2%、2014年6.4%→6.2%→ 米国の量的緩和縮小に中国と、特にインドの成長鈍化し、投資家の資金引き上げが進み、金融市場のボラティリティが高まる可能性がある。

欧州では、イタリアの政局が安定に向かうとの期待感がたかまりながらも、中道右派政党・自由国民党(PDL)から25人の上院議員が離脱し、レッタ政権の支持を表明している。

コンスタンシオECB副総裁=ECBは約1年後にユーロ圏全体の銀行監督権限を担い、2015年には銀行生産メカニズムの導入予定で、欧州の銀行は市場認識よりも良好と、自画自賛。ただ、イタリア経済財務省=9月の公的部門赤字額は155億ユーロ(前年同月114億ユーロ)に拡大と、引き続きEUR相場の足の引っ張り役。

豪貿易収支は予想外に赤字額が拡大し、9月25日にNZの貿易収支が予想外悪化し、NZD売りへと変化を迎えたことが思い出される。豪HIA新築住宅販売は、非常に悪かった前月の影響に上昇したが、豪住宅建設許可件数は、前月比と前年比ともに前回を大幅に下回る。

マクダーモットNZ中銀総裁候補=生産性の伸び鈍化を反映し、中立的な金利水準が低下しているようだと発言。

英建設業PMIは、前回と予想を下回るが、引き続き高水準で住宅市場が活況を呈し、他の主要通貨ではドル買い戻しが続く中で、GBPだけは別格みたい。

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USDJPY
中長期の円安は変わらず、時間をかけながらいずれは100円から103円台へ。最近は、円高の動きを予想する意見も多くなっているが、ポジションの偏りだけに注目しているように思えてならない。

短期では、心配ないと言われているが、どうしても一部の米政府機関の停止の影響が気がかりで、円ショートにとっては気持ちが良くない水準で取引されている。日経平均の大幅安と対比し、アジア新興国の株価は強く、新興国株高が続いている間は心配することもなさそうだが、今後、大幅に値を下げるようなら円高相場に要注意。

テクニカルには、96.97円、96.44円が底値のターゲットで、ワイドレンジで96.44~98.60円のレンジが予想され、98.80円を超えてくれば、円安傾向が安定してくる。

EURUSD
中長期では、イタリアを除き、最近のユーロ圏の信認回復が続き、2月のQE3縮小の動きが始まって、EUR売りがスタートした1.3600~1.3700に近づいている。1.3600を超えられるか? これがテーマ。EURUSDは1.3240~50を大底にし、1.34台を維持し上値トライが続き、1.3600~1.3700超えが成功すれば、1.4台へむけて比較的長いEUR高相場に突入する可能性が高い。

短期は、短期では、1.3480~00の底値を維持できるかに注目したい。一部の米政府機関の停止の影響や、GBPUSDの値動きに大きな影響を受けやすく、ここ直近で動きがあまりにも鈍い。

AUDUSD
中期的では、中銀はAUD高是正へのプレッシャーを強め、利下げの可能性を指摘(実際にはできにくいと思っているが)、AUDUSDの上昇をけん制している。

短期は、豪住宅関連の経済指標は引き続き好調で、中国の成長伸び率は緩やかにに安定している。問題は、豪貿易赤字の悪台に、自国通貨安へと変化しないか注視。1.0のパリティー超えの大幅なAUD買いも難しいが、0.9600、0.9800までの上昇は可能性があり。

AUDUSDは0.9250~0.9290を底値に、0.9520を高値にしたレンジ相場。今週終値ベースで0.9400を超えると、0.96近くまでの上昇が期待される。

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