2013年10月1日火曜日

10月1日、9月30日(月曜)海外市場の動き


10月1日、9月30日(月曜)海外市場の動き


***ポイント***

期末の特殊要因で変動する中、米国では、米上院は下院の暫定予算案を拒否、いよいよ米政府閉鎖が濃厚。安全資産買いの動きだが、既に多くは織り込み済み。4日時点で米政府機関が閉鎖なら、10月4日の米雇用統計の発表は中止?

欧州では、どうなるのイタリア? フィッチはイタリア格付け引き下げる可能性を指摘。 加もあり、EURは強弱材料が混在。

日本では、アベノミクス期待感に円全面安。IMF公表の第2四半期中銀外貨準備は、ドル変わらず、EUR増加、JPY減少→ EURJPYが上昇するわけです!

早くも、FRBのQE3解除にプレッシャー! IMFの世界経済見通し分析部分を公表=米国の金利が経済情勢に見合うペースより速く上昇した場合、南米が最大の打撃を受ける可能性が高い。

ヒーローは英ポンド。そんな中で、ポンド高が続く=英住宅関連の経済指標は強く、欧州ではイタリア政局不安、米国では政府機関の閉鎖リスクが高く、英国は早期利上げの可能性。


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⇒ ユーロ圏9月の景況感指数=96.9 (予想96.0 前回95.3←95.2)、企業景況感=-6.7(予想 前回-7.8←-7.9)、サービス業景況感=-3.3(予想 前回-5.2←-5.3)、業況判断指数=-0.20(予想 前回-0.22)、消費者信頼感指数・確報値=-14.9(前回-15.6)→ 前回と予想を上回り改善傾向が強まり、EUR買い材料。

⇒ ユーロ圏9月の消費者物価指数(HICP)・速報値→ エネルギー価格が0.9%下落、食品・アルコール・タバコ2.6%上昇、前回と予想を下回り、8カ月連続でECBターゲット2.0%を下回る=前年同月比1.1%(予想1.2% 前回1.3%)、コア前年比1.0%(予想 前回3.2%)→ ECB理事会は現状維持が続きそう。

⇒ 週末には、ベルルスコーニ元イタリア首相は増税に反対し5閣僚を引き揚げる=イタリアのレッタ首相は議会で信任投票を求める方針。本日は、イタリアの政局で新たな動き=ベルルスコーニ元首相政党(PDL)議員20名が新生党結成の動きに、早期総選挙が回避される可能性が高まる。EURは売り材料から買い材料へと変化。

⇒ 安倍首相(経済対策最終案)=消費税率を予定通り8%に引き上げ、5兆円規模の経済対策そ実施するが、法人税実効税率の引き上げは明記されず→ 若干失望感はあるが円安材料。

⇒ NZ8月の住宅建設許可件数→ 前回から拡大したが、予想を下回る=前月比1.54%(予想2.0% 前回-3.4%←-0.8%)→ NZ経済にとってはマイナス材料ながら、NZD相場にとってはプラス材料。

⇒ カナダ7月のGDP→ 前月と予想を上回る=0.6%(予想0.5% 前回-0.5%)→ カナダ経済は順調!? CAD買い材料。

⇒ 中国9月のHSBC 製造業PMI・改定値→ 速報値と予想を下回り一時AUD売りが強まる=50.2(予想51.2 速報値51.2 8月50.1)→ 経済活動は巡航速度で維持、ただ、やや期待外れ。

⇒ 英ホームトラック住宅調査、ネーションワイド住宅価格、共に予想を上回る。欧州ではイタリア政局不安、米国では政府機関の閉鎖リスクが高く、英国はフォーワードガイダンスより早期利上げの可能性があり、避難先のポンドは対通貨バスケットで約9カ月ぶりの高水準。→ GBP買い材料が続く。

IMF公表の第2四半期中銀外貨準備は、ドル変わらず、EUR増加、JPY減少=2013年第2四半期(ドル61.9% EUR23.8%)、第1四半期(ドル61.9% EUR23.5%)、2012年第4四半期(ドル61.2% EUR24.1% 第3四半期(ドル61.4% EUR24.1%)。内訳判明分合計Q16.081ドル・Q26.07兆ドル=ドル(3.766→3.76兆ドル)、EUR(1.432→1.446兆ドル)、JPY(0.237→0.234兆ドル)、GBP(0.236→0.232兆ドル)、CHF(160→160億ドル)、CAD(950→1090億ドル)、AUD(980→1001億ドル)。

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USDJPY
週明け早々、米財政協議が失敗に終わるとの観測に、JPY全面高を受けて円高で始まり、98円が重くなる。欧州市場では、欧州勢のファンドの売りに97.50円まで下落、ストップを狙うが失敗。米国市場では、ECBフィキシングのEUR買い)EURJPY上昇)の円売りを契機に、強い米経済指標に、逆に円ショートカバーに、98.00円を上抜けするとストップの買い炸裂。ロンドンフィキシングでは98.20円台を達成、98.20円を底値に98.40円台まで上昇へ。

EURUSD
週明け早々、米財政協議が失敗に終わるとの観測に、EURJPYの売りや、イタリア政局混迷を材料に、EUR安で始まり、大枠1.3480~05のレンジ。欧州市場は、買い先行から始まるが、前週NY終値1.3520台を回復できず。米国市場では、イタリアPDL議員20名が新生党結成の動きのプラス材料、ECBフィキシングのEUR買いに、1.3550台へ突入。しかし、オプション勢の売り、強い米経済指標に買い失敗、1.3520まで値を下げる。

AUDUSD
アジア市場は0.9308で取引が始まり、平穏なスタート。弱い中国HSBC製造業PMIにも0.9280~90の買いは続き、大枠0.9280~15のレンジ。欧州市場では、米財政協議の決着できずの悪材料にも、コモディティー通貨の売りは鈍く、欧州勢の買いに0.9330台を回復。米国市場に入ると、EURUSDの上昇の動きと歩調を合わせ、ECBフィキシング後から上昇を開始し、ロンドンフィキシングでは0.9350台まで上昇、0.9320台まで値を下げたが、総じて小幅な値動き。

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USDJPY-0.75%
EURUSD-0.28%
GBPUSD+0.30%
AUDUSD-0.50%
NZDUSD+0.49%
USDCAD-0.06%

EURJPY+0.06%
GBPJPY+0.29%
AUDJPY+0.05%
NZDJPY+0.53%
CADJPY-0.73%

Nikkei225-2.06%
DJIA-0.84%
STOXX50-0.90%
DAX-0.77%
S&P/ASX200-1.66%
HongKong HangSeng-1.50%
Shanghai Stock+0.68%

GOLD-0.61%
WTI-0.53%
DXY-0.07%
VIX+ 7.37%

JP10Y0.69%+1.47%
US10Y2.61%-0.38%
GE10Y1.78%-2.73%
UK10Y2.72%-1.45%
AU10Y3.81%-1.38%

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米国発の材料
◎ 17年ぶりの米政府閉鎖濃厚、米議会で政治的な対立が続き予算審議が難航=政府機関の多くが閉鎖され、多くの職員が一時帰休や無給休暇が続く可能性が高まる。 米下院は29日、オバマケアの1年延期を盛り込んだ2014会計年度(13年10月─14年9月)暫定予算案の再修正案を賛成多数で可決 → 米上院は下院の暫定予算案を拒否。
◎ 米上院は下院の暫定予算案を拒否=野党共和党多数の下院、オバマ大統領の与党民主党多数の上院でオバマケアをめぐり合意が得られず、政府機関閉鎖の可能性が高まる。
◎ 当局者=10月4日時点で政府機関閉鎖なら米雇用統計の発表を中止
◎ オバマ米大統領=米予算協議は誰もが良心持って交渉すべき、デフォルトの危険性の中で話し合い不可能  社会保障、メディケアは政府機関閉鎖でも継続   軍隊や看守、航空管制は機能   退役軍人支援センターは人員不足に
◎ 米9月のシカゴ地区購買部協会景気指数→ 前回と予想を上回り景気回復の流れが続くが、雇用と支払価格は低下=55.7(予想54.0 前回53.0)、新規受注58.9(前回57.2)、雇用53.2(前回54.9)、支払価格57.1(前回65.1)

欧州発の材料
◎ ユーロ圏9月の景況感指数→ 前回と予想を上回り改善傾向が強まる=96.9 (予想96.0 前回95.3←95.2)、企業景況感=-6.7(予想 前回-7.8←-7.9)、サービス業景況感=-3.3(予想 前回-5.2←-5.3)、業況判断指数=-0.20(予想 前回-0.22)、消費者信頼感指数・確報値=-14.9(前回-15.6)、
◎ ユーロ圏9月の消費者物価指数(HICP)・速報値→ エネルギー価格が0.9%下落、食品・アルコール・タバコ2.6%上昇、前回と予想を下回り、8カ月連続でECBターゲット2.0%を下回る=前年同月比1.1%(予想1.2% 前回1.3%)、コア前年比1.0%(予想 前回3.2%)
◎ 独8月の小売売上高→ 予想を上回り、前月比は前回より上昇、前年比は低下へ=前月比0.5%(予想0.8% 前回-0.2%-1.4%)、前年比0.3%(予想0.6% 前回2.9%←2.3%)
◎ オーストリア国民議会選挙は与党僅差で勝利(9月29日)=親欧州派の与党中道連合は第2次世界大戦以来最悪の結果。得票率は、与党第1党=27.1%、与党第2党=23.8%、得票率は計50.9%と過半数をかろうじて維持。
◎ ベルルスコーニ元イタリア首相は増税に反対し5閣僚を引き揚げる=イタリアのレッタ首相は議会で信任投票を求める方針。
◎ イタリアの政局で新たな動き=ベルルスコーニ元首相政党(PDL)議員20名が新生党結成の動きに、早期総選挙が回避される可能性が高まる。
◎ メルシュECB専務理事=ユーロ圏の銀行同盟がうまく機能すれば、ECBの非標準的な措置は必要がなくなる。
◎ フィッチはイタリア格付け引き下げる可能性を指摘=公的債務の対GDP比率の低下への信頼感が低下し、政局不安定で予算均衡を実現できない事態も加わって、信用度評価の見直しにつながる恐れがある

日本発の材料
◎ 安倍首相(経済対策最終案)=消費税率を予定通り8%に引き上げ、5兆円規模の経済対策そ実施するが、法人税実効税率の引き上げは明記されず。

英国発の材料
◎ 英9月のネーションワイド住宅価格→ 予想と前回を上回る=前月比0.9%(予想0.5% 前回0.7%←0.6%)、前年比5.0%(予想4.4% 前回3.5%)
◎ 英9月のホームトラック住宅調査→ 前回と予想を上回り2007年以来の高水準=前月比0.5%(予想 前回0.4%、前年比2.4%(予想 前回1.8%)

NZ発の材料
NZD NZ8月の住宅建設許可件数→ 前回から拡大したが、予想を下回る=前月比1.54%(予想2.0% 前回-3.4%←-0.8%)

カナダ発の材料
◎ カナダ7月のGDP→ 前月と予想を上回る=0.6%(予想0.5% 前回-0.5%)

中国発の材料
◎ 中国9月のHSBC 製造業PMI・改定値→ 速報値と予想を下回り一時AUD売りが強まる=50.2(予想51.2 速報値51.2 8月50.1)

その他
◎ IMF公表の第2四半期中銀外貨準備は、ドル変わらず、EUR増加、JPY減少=2013年第2四半期(ドル61.9% EUR23.8%)、第1四半期(ドル61.9% EUR23.5%)、2012年第4四半期(ドル61.2% EUR24.1% 第3四半期(ドル61.4% EUR24.1%)。内訳判明分合計Q16.081ドル・Q26.07兆ドル=ドル(3.766→3.76兆ドル)、EUR(1.432→1.446兆ドル)、JPY(0.237→0.234兆ドル)、GBP(0.236→0.232兆ドル)、CHF(160→160億ドル)、CAD(950→1090億ドル)、AUD(980→1001億ドル)。
◎ IMFの世界経済見通し分析部分を公表=米国の金利が経済情勢に見合うペースより速く上昇した場合、南米が最大の打撃を受ける可能性が高い  米経済が完全に回復する前に金利が上昇する可能性があり、ドルペッグの国が影響を受ける


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