2013年10月1日火曜日

10月1日(火曜) 今日の為替相場見通し (午前11時15分現在)

10月1日(火曜) 今日の為替相場見通し (午前11時15分現在)


***ポイント*****

米財政協議の行方次第だが、悲観的な雰囲気が高まる中で、米債は買われているが、通貨や株式市場は予想外に平穏→ 短期ポジションでは既に織り込み済みのように思えてならない。

ただ、市場では、政府機能がマヒする状態が長期化すれば、米第4四半期の成長に影響するとの声が高く、ドル安材料となる。実際にこの事態が始まるのか、そして、いつまで続くのかが問題。短期的に解決できれば、ドル買い戻しへ。

過去の話ながら。昨日発表された、IMF公表の第2四半期中銀外貨準備では、四半期ごとの外貨準備の増減が、今までのトレンドを物語っている→ 2013年第2四半期(ドル61.9% EUR23.8%)、第1四半期(ドル61.9% EUR23.5%)、2012年第4四半期(ドル61.2% EUR24.1%) 第3四半期(ドル61.4% EUR24.1%)。

第2四半期では、EURが増加、円が減少、ドルは横場いで、EURJPYが上昇していたわけである。


XXXXX

USDJPY
中長期では、円安変わらず、時間をかけて100円から103円台へ。最近は、円高の動きを予想する意見も多くなっているが、ポジションの偏りだけに注目しているように思えてならない。

今後のテーマは、「金利を維持する国 金利を引き上げる国 金利を引き上げられない国)と、これらを注目する必要がある。ECBはBOEは、フォーワードガイダンスで長期間低金利を維持することを宣言しているが、FRB次第で変更される可能性もあり、BOEは特にそのリスクが高い。

肝心のFRBは時間の問題で、財政協議の決着つけば(いつかは不明)、よほどこれからの米経済指標が足を引っ張らない限り、量的緩和の縮小→ゼロ金利政策解除へと動き始めることになることになりそう。そして、BOJは政府御用達つではないが、異次元金融緩和策を継続し、消費増税の景気落ち込み対策に没頭している。

結果、円安傾向は続き、クロスを含めて円安はポジションの偏りによる調整以外に考えにくい。

短期では、アベノミクス期待の円ショートも、昨日のフィキシングは影をひそめ、逆に利食いの場に使われている。98.70~80円の上値ポイントを超えられず、98.40円を割り込むと98.20円近くまでの可能性がある。問題は98.20円を維持できるかで、この水準を割り込むと投機筋の円ショートの巻き戻しに、96.95~97.00円が下値のターゲットになり、これを割り込むと、96.40円近くまでの続落リスクは秘めている。

結果、押し目を待ち、円安のトレンドを狙い、高値では買わないように気をつけたい。


EURUSD
中長期では、イタリアは別として、最近のユーロ圏の信認回復が続き、2月のQE3縮小の動きが始まって、EUR売りがスタートした1.3600~1.3700に近づいている。1.3600を超えられるか? これがテーマ。 EURUSDは1.3240~50を大底にし、1.34台を維持し上値トライが続き、1.3600超えが成功すれば、1.4台へむけて比較的長いEUR高相場に突入する可能性が高い。

短期では、1.3480~00の底値を維持できるかに注目したい。目先は四半期末の特殊要因によるEUR買いも終わり、オプション勢の激しい売りに1.3550台を失敗、目先はややユーロロングの調整局面に突入し1.3530を超えることが難しくなっている。しかし、1.3480~00を維持している間は、EUR買いの流れは変わらず。

AUDUSD
中期的では、中銀はAUD高是正へのプレッシャーを強め、利下げの可能性を指摘(実際にはできにくいと思っているが)、AUDUSDの上昇をけん制している。このような状態では、よほど中国経済の回復や、商品市場の大幅回復が見込めなければ、1.0のパリティー超えの大幅なAUD買いも難しいが、0.9600、0.9800までの上昇は可能性があり。

短期では、0.9250、または、0.9290を底値に、0.9520を高値にしたレンジ相場。今週終値ベースで0.9400を超えると、0.96近くまでの上昇が期待される。





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