◎これからの注目材料は、午後7時30分のBOE四半期インフレレポートで、消費者物価指数が低く利下げに踏み切ったECBや、利下げ観測が高まっているスウェーデンなどがあった。前日の英消費者物価指数は弱く、今日、デフレ懸念でも指摘されるものなら、GBP売りが強まる可能性が高くなる。が、市場はそのリスクを既に織り込みながら、EURGBPの買い戻しが今週に入って続き、幾分織り込み済み。
◎それと、明日14日の午前9時から始まるバーナンキFRB議長の講演と、イエレン次期FRB議長の指名承認公聴会の内容で、相場が急変する可能性はあるが、市場参加は「連邦準備制度のバランスシートを約4兆ドル規模に拡大させた、政策の正当性を主張する見通し」とのことで、量的緩和の縮小が先延ばしされることを期待している。
◎NZDは午前5時の金融安定化報告で、NZD高の懸念にNZD売りが強まったが、午前8時のウィーラーNZ中銀総裁の議会委員会への報告で「インフレが高まり、来年利上げする可能性を示唆すると同時に、為替相場でNZD高の圧力を懸念」したことで、NZD買い戻しが強まり、結局は元の水準近くで推移。
◎中国共産党の重要な会議(三中全会)が閉幕したが、金融改革や土地改革で具体的に乏しかった。また、中国では銀行の不良債権比率が上昇したことで銀行株が弱く、香港ハンセン-1.55%、上海総合指数-1.35%と大幅下落。日経平均株価は小幅下落にとどまっていた。
◎キム世銀総裁は、米金利上昇が新興国4.3兆ドルのインフラ赤字の穴埋めが困難になることを指摘。インド中銀はルピー安阻止にドル売り・ルピー買いの介入を実施、新興国株のNSCIEMは1%近く下落するなど、円高への材料にもかかわらず、USDJPYは99.50割れの買いが続いている。
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USDJPY
市場センチメントは現在円ベアで100円を超え100.20~30円、100.60円トライを試したいと思っているように見えるが、円売りの材料とはなんであろうか? FRBの量的緩和縮小が12月ではなく来年3月ごとに延期されるとの期待感や、継続する膨大な貿易赤字や株高、円高期待の反動、テクニカルの円安が指摘されている。
中長期の円安予想は変わらず、長期的には105円台がターゲットであることに変わりはないが、短期は別。中国株は弱く、中国の景気拡大のスピードが鈍化し世界各国が中国のリスクを指摘している。
もちろん、今までこのようなリスクが指摘されながらも中国の成長が続き杞憂に終わっていることは承知ながら、どうも現時点での円売りに正当性を見つけることはできない。
現状は、EURも弱く、AUDも弱く、ドルの独り勝ち状態。100.60円を終値ベースで超えたら強い円安トレンド入りと考えるが、それまでは、押し目買い=戻り売りの継続。98.80円を割り込んだら、円ベア派のストップロスが待ち受けているように思えてならない。その時が絶好の円ショートメークの場ではないだろうか?
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