2014年4月12日土曜日

4月12日(土曜)昨日、海外市場の動き

4月12日(土曜)昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****

4月11日の為替市場は、世界的な株価の下落が続きながらも、通貨には大きな影響は見られず、週末特有の値動きとなった。その中で目立ったのはUSDCADの1.100トライの動きと、EURUSDの1.39トライの動き。

USDCADは1.0940~50のテクニカルポイントを超え買い戻しが強まり、前日から上昇(カナダドル安)へ。EURUSDは、相変わらずユーロ高けん制発言が見られたが、ボトニー・オーストリア中銀総裁が「成長率が予想を上回りインフレが加速する可能性があり、低インフレ対策の決定は、データがそろう6月を見込む」との発言に、1.39の大台をトライするも、抜けきれず失敗。米ミシガン大学消費者物価指数が強く、米株価も下げ止まり、日経先物も下げ幅を縮小へ。

アジア市場は、豪ドル、NZドル、カナダドルの、コモディティ通貨の下落が目立った。豪ドルは、中国CPIが予想通りで前回を上回り、AUDUSDは0.9360でようやく下げ止まる。ドル円は、日本株の大幅な下落にも円買いは鈍く、101.50円を中心に101.30~70円のレンジから午後3時に101.87円まで上昇へ。ユーロドルは1.3890台を確りと維持、1.39台を狙う位置で推移。GBPUSDは1.3760台まで緩やかに下落。

欧州市場は、USDJPYは101.80円台を抜けきれず、再び101.30円台まで下落。ユーロは、序盤に一時1.39台まで上昇するも続かず、独CPIは速報値と変わらず、週末のポジション調整に1.3860台まで下落。ポンドは、序盤の1.6790を試す動きは失敗、英建設支出は弱く、ポンドクロスの売りに1.6760を割り込むと、ストップの売りに1.6720割れまで下落し、ようやく下げ止まる。豪ドルは0.9370をボトムに、0.9420台まで上昇するも続かず、0.9380まで下落。USDCADは1.0950超えのストップに1.0980台まで上昇。

米国市場に入ると、ミシガン大学消費者物価指数が強く、米株価も下げ止まり、主要国では小幅な値動きに終始。USDJPYは101.40~70円のレンジで終始。GBPUSDは1.6720を底値に下げ止まり、AUDUSDも0.9400を中心に小幅なレンジで終始。USDCADも1.0950~80のレンジで取引が続いた。

EURUSDは、クーレ・ECB専務理事の「ユーロ相場がさらに上昇すれば、ECBは緩和策を実施する必要性が高まる」との発言にも、ノボトニー・オーストリア中銀総裁が「成長率が予想を上回りインフレが加速する可能性があり、低インフレ対策の決定は、データがそろう6月を見込む」との発言に、買い戻しだけが目立ち再び1.3900まで上昇。


***** 発言・その他 *****

◎周小川・中国人民銀行総裁=信用の伸びは安定しているが、企業の高水準の負債のリスクを中銀は留意。
◎フィッチ=ポルトガル格付け見通しを「ネガティブ」→「ポジティブ」に変更、格付けは「BB+」で据え置く。
◎IMF欧州局次長=ECBはデフレ回避で、バランスシートの拡大が不可欠。
◎ドラギECB総裁(10日)=低インフレの対応で量的緩和策を開始する用意があるが、現時点ではインフレ期待がECB目標に沿って抑制されている。消費者物価は2015年に徐々に上昇し、2016年末には2.0%近い水準と予想。
◎コンスタンシオECB副総裁(10日)=量的緩和策の詳細は何も決定していないが、民間部門からの資産買い入れも含まれる可能性がある。
◎クーレECB専務理事=ECBは為替を目標としていないが、政策方針に関して重要。必要があればECBは行動する準備がある。
◎クーレECB専務理事=ユーロ相場がさらに上昇すれば、ECBは緩和策を実施する必要性が高まる。
◎ノボトニー・オーストリア中銀総裁=成長率が予想を上回りインフレが加速する可能性があり、低インフレ対策の決定は、データがそろう6月を見込む。
◎ルー米財務長官=ユーロ圏の低インフレを懸念。米経済は堅調な回復を継続。
◎バイトマン独連銀総裁=非伝統的措置は銀行に限定すべき。ユーロ圏のデフレリスクは非常に低い。
◎黒田日銀総裁(G20後の記者会見)=日本経済は生産・所得・支出の前向きなメカニズムが働き、2%の物価目標への道筋順調と説明。物価目標の達成に支障きたすようなことあれば、躊躇なく必要な金融政策の調整をする用意がある。
◎G20=ウクライナの経済情勢で、経済と金融の安定化に対するリスクがないか注視。各国による政策の再調整が世界経済に及ぼす影響も注目。経済的な課題に直面している国に対し、政策上の助言と触媒的な資金提供を通して支援するために、IMFと世銀が適切な機関となっていると表明。
◎IMF=IMF出資増額で米国の承認の遅れに深く失望。世界の成長見通しは明るくなっているが、警戒を続ける姿勢も示す。為替レートの柔軟性達成に取り組む。


***** 結果、主な経済指標・その他 *****

8:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨公表(3月11日分)
10:30 CNY 3月 消費者物価指数=前年比2.4%(予想2.4% 前回2.0%)→ 予想通りながらも前回を上回る
10:30 CNY 3月 生産者物価指数=前年比-2.3%(予想-2.2% 前回-2.0%)→ 25か月連続の低下で予想と前回よりマイナス幅が拡大
15:00 GER 3月 消費者物価指数・確報値=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.0%(予想1.0% 前回1.0%)、EU基準前月比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比0.9%(予想0.9% 前回0.9%)→ 速報値と変わらず
17:30 GBP 2月 建設支出=前月比-2.8%(予想-1.3% 前回2.1←1.8%)、前年比2.8%(予想4.4% 前回5.7←5.4%)→ 予想外に悪化
21:30 USD 3月 生産者物価指数=前月比0.5%(予想0.1% 前回-0.1%)、前年比予想1.1%(1.1% 前回0.9%)、コア前月比0.6%(予想0.2% 前回-0.2%)、コア前年比1.4%(予想1.1% 前回1.1%)→ 予想を上回る
22:55 USD 4月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=82.6(予想81.0 前回80.0)→ 予想と前回を上回り昨年7月以来の高水準



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