円相場の流れはかわったのか?
≪黒田日銀総裁ショック≫
黒田日銀総裁の発言は、将来の追加緩和の布石? それとも、本当に日本経済は立ち直ったのであろうか? 直前に政府筋から追加の緩和を否定する発言が多かった。
昨日の黒田日銀総裁発言「追加緩和の検討をしていない、逆方向の調整の余地もある」と、市場予想くを裏切る発言で、サプライズに、多くの市場参加者は円ショートポジションを巻き戻したことと思われる。
昨年4月に、黒田日銀総裁が決定した量的・質的金融緩和策に、円安が加速してから、1年目に当たり、4月に消費増税が始まったばかりなだけに、そのギャップはより大きなものがあった。
≪本質に大きな変化はない≫
市場のセンチメントは持ち直ししていることは、失業率の改善などの数字から理解できるが、実感として、政府やマスコミに踊らされている向きが強く、どうも100%信じきることができずにいる。
2月の日本の国際収支が黒字になったことは予想されており、サプライズではなく、貿易赤字が大幅に減る様な状況となってはいない。
≪ドル円相場の行方≫
直近は、ドル円は101.50円の重要なポイントで下げ止まり、102円台を回復し、103円のレンジ上限まで買い戻されるのか?
101.50円を割り込むと更なるストップのドル売り・円買いが待ちかまえていることは容易に推測できる。しかし、円安局面では投機筋が直ちに立ち直り円売りを仕掛けることは難しく、株安=円高のセオリーも気になるが、実需ベースの円売りが待ちかまえていることは、推測することができる。
一部過激な円高への期待感もあることも事実ながら、極端な円高を期待することは短絡的すぎるように思えてならない。
短期のドル円チャートは、売りに傾き、テクニカルでは下値を試す動きが続くことも予想できるが、200日移動平均線の101.18円が維持され、ドル売り・円買いが失敗すると、元の101円~104円のレンジに逆戻りするリスクも相当高そうに思えてならない。
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