2014年4月8日火曜日

4月8日(火曜) アジア・欧州市場の動き、円高+ポンド高+ドル全面安。

4月8日(火曜) アジア・欧州市場の動き、円高+ポンド高+ドル全面安。


****** ポイント ******

アジア市場は、日経平均株価は続落、日本2月の経常収支は予想通りながら黒字へ、貿易赤字額も大幅に減少し、USDJPY103.00割れのストップに円買いが強まる。

日銀は金融政策の据え置きを予想通り決定したが、黒田日銀総裁が記者会見で「2.0%の物価目標の達成を確認している、現在、追加緩和の検討をしていない、逆方向の調整の余地もある」→ 物価が想定以上に上振れる場合は、引き締め方向の政策変更もあり得ることを示唆。

追加緩和の期待が裏切られ、サプライズの発言に円買いが強まり、これが引き金となりドル全面安へと発展。

欧州市場は、アジア市場から続く円高がリードするドル売りの流れが続き、予想を上回る英鉱工業生産指数に、ポンド買いが加速し、それが、ドル売りを引っ張る動きに連鎖し、ドルは全面安。


****** 今までの発言・その他 ****** 

◎マルタ中銀の年次報告=ユーロ圏にデフレの兆候はない。
◎財務省=3月に非居住者は、日本株-1.2337兆円、中期債-0.35216兆円、短期債-2.8375兆円、3種類の合計売り越しは-4.4228兆円。
◎財務省=月に本邦投資家は、外国株-2644億円、外国債券-1.7489兆円、短期債-504億円の売り越しで、3資産合計で-2.0637兆円。
◎日銀金融政策決定会合=マネタリーベースが年約60兆~70兆円にペースで増えるよう金融市場調節を行う方針を据えおく。置声明で景気は、消費税率引き上げの影響による振れを伴いつつも、基調的には緩やかな回復を続けている。先行きは、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動の影響を受けつつも、基調的には緩やかな回復を続けていくと、前月の判断を据え置く。
◎黒田日銀総裁=「2.0%の物価目標の達成を確認している、現在、追加緩和の検討をしていない、逆方向の調整の余地もある」→ 物価が想定以上に上振れる場合は、引き締め方向の政策変更もあり得ることを示唆、円高が加速。
◎黒田日銀総裁=雇用は想定以上に改善。完全雇用に近づいているか、ほぼ等しい。賃金もこれまでのところそれなりにベア含め上昇している。物価目標の達成に今まで通り確信を持っている。消費増税で振れ伴いつつ基調的には緩やかな回復続けている。
◎黒田日銀総裁=物価安定目標への道筋たどり追加緩和は検討していない。デフレ状況には糸の政府見解は正しい。


****** 今までのイベントと経済指標の結果 ****** 

8:50 JPY 2月 国際収支: 経常収支・速報=6127億円(予想6215億円 前回-1兆5890億円)、貿易収支=-5334億円(予想-5936億円、前回-2兆3454億円)→ 経常収支は5カ月ぶりに黒字で、昨年4月からの年度でも6735億円の黒字を確保。
7:00 NZD 第1四半期 NZIER企業景況感=52(予想 前回52)
10:30 AUD 3月 NAB企業景況感指数=1(予想 前回0)、企業信頼感指数=4(予想 前回7)
未定 JPY 日銀金融政策決定会合=政策金利0.1%を据え置き、政策方針の現状維持を全員一致で決定。
14:45 CHF 3月 失業率=3.2%(予想3.2% 前回3.2%)
16:15 CHF 2月 小売売上高=前年比1.0%(予想0.9% 前回-0.1←0.3%)
17:30 GBP 2月 鉱工業生産指数=前月比0.9%(予想0.3% 前回0.0←0.1%)、前年比2.7%(予想2.2% 前回2.8←2.9%)、製造業生産高=前月比1.0%(予想0.3% 前回0.3←0.4%)、前年比3.8%(予想3.1% 前回3.2←3.3%)→ 予想外に強くポンド買いが強まる



****** 今後のイベントと経済指標の予定 ******


21:15 CAD 3月 住宅着工件数=前月比予想19.2万件  前回19.21万件
21:30 CAD 2月 住宅建設許可件数=前月比予想-2.0% 前回8.5%
23:00 GBP 3月 NIESR GDP予測=予想 前回0.8%

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