2014年4月11日金曜日
4月11日(金曜)昨日、海外市場の動き、ドル売り継続ながら通貨間で異なる
4月11日(金曜)昨日、海外市場の動き
***** 昨日のポイント *****
前日のFOMC議事録では、利上げ開始時期の討議はなく、その反動に米金利は低下、強い米新規失業保険申請件数にも、ドル売りの流れは止まらず。ただ、通貨間で動きも異なり、USDJPYは、黒田ショックは止まず、101.50円を再び割り込み円買いが続き、EURUSDは欧州への投資が続き、1.39の大台を試す動きが続く。
一方、USDCADは1.0920台まで上昇し、カナダドル売りへと変化、AUDUSDは強い雇用統計にも緩やかな上昇にとどまり、GBPUSDとNZDUSDは前日終値から値を下げる。
アジア市場は、日本株は前日と変わらず、中国株は香港と上海間のクロスボーダー株式投資の容認に上昇。豪雇用統計が予想外に強く、豪ドルの買いの流れが続いたが、中国貿易統計で輸出と輸入の伸びが弱く伸び悩み、AUDUSDは1.9400~40のレンジで推移。ポンドは、RICS住宅価格が強く、上値を抑えていたGBPUSD1.6800を上抜け一時1.6820まで上昇するも、買いは続かず。USDJPYは101.50円を割り込めず、101.65~80円の狭いレンジで推移。EURUSDも1.3870を高値に伸び悩む。
欧州市場は、フランスの消費者物価指数は弱く、BOEは予想通り金融政策は現状維持を決定。金融危機後に初めての国債入札となったギリシャは、投資家の強い需要に好調時に終了、ユーロ圏各国の利回りは低下し、米金利の低下もありユーロ買いの動きが強まり、EURUSDとGBPUSDの上昇が再開されたが、AUDUSD0.9460高値、NZDUSD0.8740台高値に売りへと変化、USDJPYの買い戻しが強まる。
米国市場は、米新規失業保険申請件数は予想外に改善、7年ぶりお高水準で、一時ドルの買い戻しが強まり、USDJPYは一時101.90円台まで値を戻すが続かず。ロンドンフィキシングから流れが変わり、前日のFOMC議事録で、早期利上げの可能性が弱まり米金利は低下し、金利差拡大し米株も弱く、EURUSDは1.3900を試す動きが続き、USDJPYは101.30円台まで続落。逆にカナダドルは弱く、USDCADは1.0920台まで値を戻し、AUDUSDやNZDUSDも欧州市場に付けた高値を更新できず。
***** 発言・その他 *****
◎李克強・中国首相=中国の経済成長を妥当なレンジ内に維持。短期的は変動の対処で強力な刺激策は取らない。中長期的に健全な発展により重点を置く。十分な雇用が確保でき、経済成長が適切な範囲なら、成長率が7.5%から多少外れても問題ではない。 経済への下向き圧力は依然として存在する。雇用促進のため、一段と積極的な政策を講じる。
◎中国当局者=香港と上海間のクロスボーダー株式投資を容認することを発表。
◎中国国家発展改革委員会(NDRC)報告書=不動産会社の債務がシステミックリスクに繋がる可能性がある。
◎周小川・中国人民銀行総裁=預金金利の自由化と、人民元相場の自由度を高める
◎ECB月報=低インフレが過度に長期化するようなら行動を取る用意がある。
◎ギリシャ国債発行は好調時に終了=ギリシャ危機で金融支援を受けた後初めての国債入差は、投資家からの需要が強く、ユーロ圏の債券利回りは低下し、ユーロ買いの動きが強まる。
◎バイトマン独連銀総裁=ユーロ圏のデフレリスクは非常に限定的。
◎NATO事務総長=ウクライナ国境付近に4万人のロシア兵が集結。
◎IMF=景気回復が弱くインフレ率が低く、先進国に緩和策を終了しないよう警告。新興国がさらに減速する可能性を指摘。各国当局に迅速な政策実行を求める。
◎ラガルドIMF専務理事=ECBが非標準的な措置利用にコミットメントしたことを歓迎。人民元の変動幅拡大を歓迎。日本は成長戦略の明示を求める。
◎タロールFRB理事(9日)=FRB内外で多くのエコノミストが、グレートリセッション後に景気が急拡大し、ある時点で急速な金融政策の引き締めが必要と考えていたが、そのような状況にならず、インフレ加速の懸念はない。
***** 結果、主な経済指標・その他 *****
8:01 GBP 3月 RICS住宅価格=57%(前月比予想44% 前回47←45%)→ 予想を上回る
10:30 AUD 3月 雇用統計: 失業率=5.8%(予想6.0% 前回6.0%)、新規雇用者数=前月比18,100人(予想2,500人 前回48,200人←47,300人)→ 予想よりも、失業率は改善し、雇用者数も増加し、豪ドル買いが強まる
11:00 CNY 3月 貿易収支=77.1億ドル(予想9 億ドル 前回-229.9億ドル)、輸出=前年比-6.6%(予想4.0% 前回-18.1%)、輸入=-11.3%(前年比予想2.4% 前回10.1%)→ 貿易黒字額は予想外に増加したが、輸出と輸入が大幅に落ち込む
15:45 FRN 3月 消費者物価指数(EU基準)=前月比0.5%(予想0.6 % 前回0.6%)、前年比0.6%(予想0.8% 前回1.1%)→ 予想外に低下
20:00 GBP BOE金融政策発表=政策金利0.5%、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを決定、予想通り
21:30 USD 新規失業保険申請件数=30万件(予想32.0 万件 前回33.2万件)→ 予想外に改善し、7年ぶりの低水準
21:30 USD 3月 輸入物価指数=前月比0.6%(予想0.2% 前回0.9%)、前年比-0.6%(予想-0.9% 前回-1.1%)
21:30 CAD 2月 新築住宅価格指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.3%)、前年比1.5%(予想 前回1.5%)
3:00 USD 3月 月次財政収支=-369億ドル(予想-360億ドル 前回-1065億ドル)→ 3月の赤字額は14年ぶりの低水準。
***** 今日の主な経済指標・その他 *****
8:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨公表(3月11日分)
10:30 CNY 3月 消費者物価指数=前年比予想2.4% 前回2.0%
10:30 CNY 3月 生産者物価指数=前年比予想-2.2% 前回-2.0%
15:00 GER 3月 消費者物価指数・確報値=前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想1.0% 前回1.0%、EU基準前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想0.9% 前回0.9%
17:30 GBP 2月 建設支出=前月比予想-1.3% 前回1.8%、前年比予想4.4% 前回5.4%
21:30 USD 3月 生産者物価指数=前月比予想0.1% 前回-0.1%、前年比予想1.1% 前回0.9%、コア前月比予想0.2% 前回-0.2%、コア前年比予想1.1% 前回1.1%
22:55 USD 4月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=予想81.0 前回80.0
OTH IMF・世界銀行総会(11日~13日)
OTH G7(非公開)
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