*** ポイント ***
◎EURUSDは、最近のEUR高要因の一部には、ECBの「銀行の資産の質審査(AQR)」を来年に控え、ユーロ圏の銀行が自己資本の拡充に海外資産を国内に還流するためのEUR買いがあると言われている。欧州銀行のLTROの返済金額は膨らみ、金利は上昇し始めている。
しかし、今日は利食いDayなのか、欧州市場に入るとEURJPY+EURAUD+EURCHFは下落へ。EURUSDは1.3760台で上げ渋っているが、1.3740以下の買いは厚く結局は狭いレンジながらも底堅い。
◎USDJPYは、アジア市場ではEURJPY=142円台、GBPJPY=170円台を達成するなど、円売りが続いたが、USDJPYはオプション絡みの売りに103.30超えトライは失敗。欧州市場に入ると、欧州の年金からの円買いにUSDJPYは続落し、円クロスでの円買い戻しに、USDJPYは103.00円を割り込み、一時102.70円台まで続落。
◎AUDUSDは、アジア市場では相変わらずAUD売りが続いたが、0.9080をボトムに、最近の流れとは異なり、EURAUDは売りへと変化、クロスのAUD買いに0.9130台まで上昇した。
*** 今後の見通し ***
◎USDJPYは、上昇トレンドは変わらず。円クロスで円の買い戻しに、103.30台を再度トライ失敗。102.70円、102.51円近辺が大きなポイントで、円ショートが増えているが、実需筋の買い意欲は強くこの水準をボトムに再度上昇の可能性が高くなっている。上値は103.40円~50円の売りを消化できるかだが、円はクロスで売りが再開されれば、103.40円を超え数日間のターゲットは104.20円。
◎EURUSDは、上昇トレンド変わらず。ただし、13日の歳出削減交渉の期限と、18日のFOMC前にいつ調整が入ってもおかしくないが、予想外にポジションは軽いと思われ、大幅な押しの可能性も低く、1.38台を目指し、1.3820近辺までの上昇余地は残る。
◎AUDUSDは、ダウントレンドの変化を示すことはできないが、0.90でボトムアウトし、0.9050~0.9150、0.9100~0.9200のレンジに入っている可能性もある。
*** 発言・その他 ***
ドラギECB総裁=ユーロ圏各国に、経済改革と銀行同盟の実現を求める。ユーロ圏のインフレ期待は抑制されている。
クーレECB専務理事=インフレ見通しは目標と一致し、大幅な措置を講じる必要はない。インフレ率は徐々に上昇し、2015年には2.0%に向かい遠くない時期に達成する。インフレが目標以上になれ場利上げはためらわない。
カーニーBOE総裁=米財政政策で与野党の対立は、米経済にマイナスの影響を及ぼす。米議員は来円大きな厳しいい決断に迫れれ、短期的に非常に困難な状況が生まれることを懸念。
米議会の関係筋=議会超党派委員会は13日期限の10日に財政協議で合意する可能性がある。
中国中央経済工作会議が開幕=2014年の政策運営の基本方針を決定する。
*** 経済指標の結果 ***
8:50 JPY 10月 第3次産業活動指数=前月比-0.7%(予想 前回-0.2%)→ 3カ月ぶりに低下へ
9:01 GBP 11月 RICS住宅価格=58%(予想60 前回57)→ 予想より低いが前月を上回り11年ぶりの高水準
9:30 AUD 11月 企業信頼感指数=5(予想 前回6←5)、企業景況感指数=-3(予想 前回-4)→ 上方修正された前回より下回る
9:30 AUD 10月 住宅ローン=前月比1.0%(予想1.0% 前回3.5%)
14:30 CHN 11月 鉱工業生産=前年比10.0%(予想10.1% 前回10.3%)
14:30 CHN 11月 小売売上高=前年比13.7%(予想13.2% 前回13.3%)→ 予想を上回る
14:30 CHN 11月 固定資産投資=前年比19.9%(予想20.1% 前回20.1%)
18:30 GBP 10月 鉱工業生産=前月比0.4%(予想0.3% 9月0.9%)、前年比3.2%(予想3.2% 9月2.2%)、製造業生産=前月比0.4%(予想0.4% 9月1.2%)、前年比2.7%(予想2.9% 9月0.7←0.8%)→ 鉱工業生産の前月は予想を上回るが前月からは減速へ
18:30 GBP 10月 貿易収支=-97.32億ポンド(予想-93億ポンド 9月-100.99億ポンド←-98.16億ポンド)、輸出-0.7%(9月-1.1←-0.8%)・246.6億ポンド(9月249.74←250.99億ポンド)、輸入-1.3%(9月1.6←1.8%)・343.92億ポンド(9月350.73←349.15億ポンド)、貿易・サービス収支-261.9億ポンド(9月-264.4←326.8億ポンド)→ 予想より赤字額が拡大
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