12月11日(水曜)アジア・欧州市場の動きと、今後の見通し
*** ポイント ***
引き続き、12月18日のFOMCが争点で、ポジション調整に相違場が動く。
◎懸念された米財政協議は合意、6日の米雇用統計は予想より強く失業率は7.0%、非農業部門雇用者数も20万人台へ。FOMCメンバーのタカ派は12月の量的緩和の縮小支持を強め、エコノミストの一部からも緩和縮小を予想。
◎一方、来週にはイエレン氏を最終指名承認する可能性が高く、2月就任後の3月との予想も根強く、1月の予想もある。結局は、18日を待たなければよくわからず。
◎アジア・欧州市場は、株安=円高と、18日のリスク回避の動きが強まり、ドルの買い戻し+円ショートの巻き戻しへ。
*** 今後の見通し ***
USDJPYは、先週末の102.80円台を割り込み、円クロスでは円全面高。6日の米雇用統計の上昇開始水準となる102.20円近辺は重要で、102.00円~20円は上昇トレンドラインの下限に位置しボトムと考える。引き続き102.50円近辺もリトレースメント50%の水準に位置し、実需筋の買いが強まることも予想される。
EURUSDは、1.38トライ失敗後は1.3740~75のレンジで、引き続き底堅い。1.3744、1.3699をボトムに利食い一巡後には1.3810を試す動きは変わらず。GBPUSDは、1.6420~60のレンジの底値を割り込み、上昇出発点の1.6380まで続落した影響を受けているが、EURGBPは12月9日の高値0.8395を上回る。
AUDUSDは、0.9150を維持できず0.9100近くまで下落、振り出しの0.9050~60が大きなサポート。下降トレンドラインの上限0.9170、リトレースメント38.2%=0.9164に位置し、0.9160~70で売りに反転しているが、0.9050~0.9150のレンジから、時間をかけて0.9100~0.9200のレンジへの上昇を予想。
*** 発言・その他 ***
ノボトニー・オーストリア中銀総裁=資金調達に問題はないが、資金需要は非常に少ない。融資需要の刺激で、金融政策には限界がある。
ドイツ経済技術省月報=鉱工業生産が2カ月連続低下し、輸出の停滞が要因となり、第4四半期の成長は穏やかになる。
日経平均株価は一時200円近く下落、終値ベースでは-96.25-0.62%下落。中国株は石炭資料量抑制の発表に、1カ月ぶりの下げ幅で-33.33-1.49%下落。
米GM=2017年末までに豪州から撤退を表明、トヨタ自動車も撤退の可能性が高まる。
中国国務院=国家発展改革委員会(NDRC)の一部権限をはく奪するなど、中央政府によるマクロエコノミー管理の権限を最小限に抑えることが盛り込まれる。
S&P=中国の債務拡大はリスクで注視している。
国家発展改革委員会(NDRC)=大気汚染の深刻化を踏まえて石炭使用抑制を発表→ 中国株下落の要因となる。
アジア開発銀行(ADP)世界経済見通し=ユーロ圏の景気回復は予想より弱い、2014年は米国と日本は良好。2013年、14年の中国成長見通しを上方修正。
米議会超党派委員会=850億ドル規模の予算案で合意、下院は13日までに採決へと動き、上下両院の本会議で承認される必要がある。歳出強制削減の幅を2年間で630億ドル縮小、10年間で230億ドルの財政赤字の追加削減へ。
米上院=FRBの次期議長にイエレン氏を最終指名承認する可能性が高い。
*** 経済指標の結果 ***
8:30 AUD 12月 ウエストパック消費者信頼感=前月比-4.8%(予想 前回1.9%)→ 予想外のマイナスへ
8:50 JPY 10月 機械受注=前月比0.6%(予想0.7% 前回-2.1%)、前年比17.8%(予想15.1% 前回11.4%)
16:00 GER 11月 消費者物価指数・確報値=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)、EU基準前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、EU基準前年比1.6%(予想1.6% 前回1.6%)
19:00 EUR ギリシャ 9月 失業率=前月比27.4%(前回27.3%)
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