2014年4月13日日曜日

最新の米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション)4月8日分、市場センチメントは様変わり?

最新の米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション)4月8日分、市場センチメントは様変わり?


最新4月8日付けのデータからは、7通貨ペア(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットショートポジションは減少を続け、ドル先安センチメントが強まり、合計のショートポジションは-17,581コントラクトで、この数字だけを考えれば、昨年11月5日以来続いた、ドル高センチメントが変化する直前に近づいています。

円は、ネット-87,462(+1,176)コントラクトで、昨年10月23日以来続いている、ネットショートポジションに変わりはなく、このデータ集計日の4月8日に101円台ミドルを付けていることを考えれば、目先の円高傾向にもかかわらず、市場参加者の円先安センチメントが根強いことが裏付けられます。

ユーロは、ネット+23,300(-9,938)コントラクトで、ロングポジションを維持しているものの、過去3週に渡り減少を続けています。この主な要因は、当局者のユーロ高けん制発言と、将来の追加緩和の思惑による、将来的なユーロ先安センチメントです。逆に、欧州危機から不活した南欧諸国への旺盛な欧州への投資拡大傾向と、堅調なドイツ経済への信認は厚く、これらのマイナス材料にもかかわらず、ネットロングで、かつ、EURUSDは1.38台を維持していることは、センチメントよりも実需による本物のユーロ買いが続いていることを裏付けていります。

ポンドは、ネット+46,477(+12,905)コントラクトで、昨年11月26日からロングポジションを維持し、過去4週連続で微増となっています。ウクライナ問題によるロシアからの資金逃避や、将来の利上げ期待が高い通貨の一つです。引き続き他の通貨をリードする動きが続くと予想しています。

豪ドルは、ネット+3,310(+8,190)コントラクトで、昨年5月14日以来、長期間続いたネットショートから脱却、初めてロングへと変化した、記念すべき週でした。豪ドル高けん制発言や利下げ観測は、現時点で払しょくされ、長期的な豪ドル安センチメントは大きく変化しています。今後の、貿易収支や雇用統計の数字が悪化すれば、話は別ですが、現時点では引きずっていた過去の豪ドルショートポジションの巻き戻しを継続中。



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