2014年4月16日水曜日

4月16日(水曜)昨日、海外市場の動き

4月16日(水曜)昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****

◎豪中銀議事録では金融政策の継続を示唆、豪ドル高をやや懸念。
◎中国成長の鈍化を懸念。
◎ウクライナ情勢の悪化を懸念。
◎日本の消費増税後の日本の景気を懸念。
◎英消費者物価の鈍化を懸念。
◎ユーロ高けん制発言が続く。


豪ドル売りが目立つ。中国のGDP発表を16日に控え、成長の鈍化が予想され、豪中銀議事録では最近の豪ドル上昇をやや懸念、ウクライナ情勢の緊迫化も豪ドル売りの材料として使われる。安全資産としての円買+景気鈍化懸念の円売りに、101.50~102.00円のレンジを脱しきれず。

アジア市場は平穏ながら、欧州勢の参入に円高、ポンド安、NZD安、カナダドル安と、ドル高の流れへと変化。日経平均株価は上昇したが、中国株は弱く、新興市場国株も弱含みで推移。

欧州市場は、英消費者物価指数の発表直前にGBPUSD1.6700~10のストップを付け急落、予想通りの結果に、一時1.6650近くまで下落後、逆に買い戻しが強まり、他の主要通貨の動きをリード。USDJPYは101.70~102.00のレンジで推移しながらも102円超えに失敗。AUDUSDは続落傾向が続き0.9380を割り込むと売りが加速。

米国市場は、注目のイエレンFRB議長のビデオ講演は注目点はなく、米消費者物価指数は若干強かったが動けず、NY連銀製造業景気指数は予想外に弱く、対米証券投資は予想外に増加するも材料にされず。ウクライナ政府は行政庁舎などを占拠している親ロシア派武装勢力の強制排除へ動き、緊張の高まりに安全資産買い+リスク資産売りへと動く。円は「政府は4月月例報告で景気判断を下方修正する方針」との報道に、円売りへ変化するも、102円台を回復できず。


***** 発言・その他 *****

◎豪中銀議事録=金利を変更する経済の変化は、過去1カ月でなかった。借り入れコストの低さが景気支援につながっている。歴史的に豪ドルは高水準で、最近の上昇で、バランスの取れた経済成長を支援する効果が弱まった。中国の成長率は、2014年初めに鈍化した可能性がある。
◎サバン仏財務相=過度なユーロ高は成長を阻害。
◎ドイツ経済省2014年経済成長見通し=2014年1.8%、2015年2.0%と、1月時点と変わらず。 
◎黒田日銀総裁(首相との会談)=2%の物価目標の道筋を着実にたどっている。達成に支障がきたせば躊躇なく調整する。
◎日経新聞=政府は4月月例報告で景気判断を下方修正する方針→ 円売りが強まる
◎イングリッシュNZ財務相=2014年・2015年度(7月~6月)予算で、財政収支が黒字転換の見通し。金利上昇の抑制で財政支出を抑制する方針。
◎ウクライナ政府=行政庁舎などを占拠している親ロシア派武装勢力の強制排除へ。
◎プーチンロシア大統領=ウクライナ政府の情勢に国連に非難声明を要請。
◎FRB公表の公定歩合会合議事録(3月分)=9地区連銀が公定歩合据え置き、3地区連銀が引き上げを求めた。大半は緩和的な現行の金融スタンスに満足→ 景気が緩やかなペースで拡大を続けるとの慎重ながら楽観的な見方を維持
◎イエレンFRB議長(ビデオ講演)=金融安定へのリスクに追加措置を講じることを検討。
◎ローゼングラインン・ボストン連銀総裁=完全雇用5.25%、インフレーション2.0%の回復ペースは遅くなる可能性



***** 結果、主な経済指標・その他 *****

8:01 GBP 3月 BRC小売売上高=前年比-1.7%(予想 前回-1.0%)
10:30 AUD 豪中銀議事録の公表
17:30 GBP 3月 消費者物価指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.5%)、前年比1.6%(予想1.6% 前回1.7%)→ 2009年10月来、4年半ぶりの低い伸び、コア前月比0.2%(予想 前回0.7%)、 コア前年比1.6%(予想1.6% 前回1.7%)、小売物価指数(RPI)=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.6%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.7%)、実勢インフレ率(RPIX)=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.7%)、前年比2.5%(予想2.7% 前回2.7%)
17:30 GBP 3月 生産者物価指数: 出荷=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.1←0.0%)、前年比0.5%(予想0.3% 前回0.6←0.5%)、コア前月比0.1%予想0.1% 前回0.2←0.1%)、コア前年比1.0%(予想0.9% 前回1.1%)、仕入=前月比-0.6%(予想-0.2% 前回-0.5←-0.4%)、前年比-6.5%(予想-6.1% 前回-5.8←-5.7%)、コア前月比-0.5%(予想 前回-1.0←-1.1%)、コア前年比-5.8%(予想 前回-5.3%)→ 予想を上回る
18:00 GER 4月 ZEW景況感調査: 景気期待指数=43.2(予想46.0 前回46.6)、現況指数=59.5(予想51.8 前回51.3)→ 期待指数は弱く、現況指数は非常に強い 
18:00 EUR 4月 ZEW景況感調査: 現況指数=61.2(予想60.7 前回61.5)→ 予想を上回る
18:00 EUR 2月 貿易収支・季調済=150億ユーロ(予想150億ユーロ 前回139←141億ユーロ)、 季調前=136億ユーロ(予想100億ユーロ 前回8←9億ユーロ)
21:30 USD 3月 消費者物価指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.5%(予想1.4% 前回1.1%)、コア前月比0.2%(予想0.1% 前回0.1%)、コア前年比1.7%(予想1.6% 前回1.6%)→ 予想を若干上回る
21:30 USD NY連銀製造業景気指数=1.29(予想8.0 前回5.61)→ 新規受注が予想外のマイナスデ、予想を大幅に下回る
21:30 CAD 2月 製造業売上高=前月比1.4%(予想1.0% 前回0.8←1.5%)
21:45 USD イエレンFRB議長の講演
22:00 USD 2月 対米証券投資(ネットTICフロー合計)=1677億ドル(予想 前回870←830億ドル)、長期有価証券(長期TICフロー・株式スワップを除く)=857億ドル(予想300億ドル 前回77←73億ドル)→ 市場予想を上回る
23:00 USD NAB住宅建設業者指数=47(予想49 前回45←47)
22:00 CAD 3月 中古住宅販売件数=前月比1.0%(予想 前回0.3%


***** 今日の主な経済指標・その他 *****

7:45 NZD 第1四半期 消費者物価指数=前期比予想0.5% 前回0.1%、前年比予想1.7% 前回1.6%
10:30 AUD 3月 ウェストパック景気先行指数=予想 前回-0.1%
11:00 CNY 第1四半期 GDP=前期比予想1.4% 前回1.8%、前年比予想7.3% 前回7.7%
11:00 CNY 3月 固定資産投資=年初来前年比予想18.0% 前回17.9%
11:00 CNY 3月 小売売上高=前年比予想11.9% 前回11.8%
11:00 CNY 3月 鉱工業生産=前年比予想8.8% 前回8.6%
15:15 JPY 黒田日銀総裁の講演
17:30 GBP 3月 雇用統計: 失業率=ILO方式予想7.1% 前回7.2%、失業保険申請件数=予想-3万人 前回-3.46万人
18:00 EUR 3月 消費者物価指数・確報値=前月比予想1.0% 前回0.3%、前年比予想0.5% 前回0.5%、コア前年比予想0.8% 前回0.8%
21:30 USD 3月 住宅着工件数=予想96.8万件 前回90.7万件、建設許可件数=予想100万件、 前回101.4万件
22:15 USD 3月 鉱工業生産指数=前月比予想0.5% 前回0.6%、設備稼働率=予想78.8% 前回78.4%
22:15 USD 3月 製造業生産=予想0.6% 前回0.8%
23:00 CAD カナダ中銀金融政策発表=政策金利1.0%の据え置きを予想
1:15 USD イエレンFRB議長の講演
3:00 USD 地区連銀経済報告(ベージュブック)

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