2014年4月17日木曜日

4月17日(木曜)昨日、海外市場の動き

4月17日(木曜)昨日、海外市場の動き

***** 昨日のポイント *****

◎中国の成長鈍化の危惧はひとまず払しょく。
◎NZの消費者物価は予想外に弱い。
◎麻生財務相は、GPIFが動き海外投資家が動き出すことを示唆。(間接的に円安を示す)
◎英雇用統計は予想外に改善。
◎米住宅着工件数と建設許可件数は弱く、米鉱工業生産と設備稼働率は強い。
◎イエレンFRB議長の講演は、予想よりハト派。
◎カナダ中銀は、予想通り政策金利の据え置き、中立バイアス。ポロッツ・カナダ中銀総裁発言にカナダドル売りが進む。
◎カナダ中銀は、GDP予測を下方修正。CPI予測を上方修正したが、一時的な要因で重要視せず。
◎ベージュブックは、米経済成長の拡大を確認。

世界的に株価は上昇。雇用の改善にポンドは上昇、中国の経済成長は予想を上回り、豪ドルも上昇、弱いCPIにNZドル売りが続き、ポロッツ・カナダ中銀総裁の「「利下げの可能性を閉ざすことはできない」との発言にカナダドルも弱い。円は、中国の予想を上回る経済成長や、麻生財務相の発言に、円売りが続く。

アジア市場は、予想を上回る中国のGDPに、豪ドルやリスク資産の買い戻し強まり、麻生財務相発言「GPIFの動きが6月以降に出てくると、外国投資家が動く可能性が高くなる」に、日経平均株価の400円超上昇し、円売り圧力が強まり、101.50~102.00円の上限を上抜けした。AUDUSDは、中国のGDPが予想より強く買いが続き、NZの消費者物価指数は弱く、NZDUSDは続落。EURUSDは1.3800を維持しながらも上昇力は鈍く、GBPUSDは前日の消費者物価指数後の下値トライが失敗、その反動に高値圏で推移。

欧州市場は、英雇用統計が予想より強く、ポンドは全面高で、GBPUSDは1.68台へ上昇。EURUSDも1.3850まで一時上昇したが、ユーロ圏の消費者物価指数が弱く伸び悩む。USDJPYは102.30円台まで上昇し、底堅い展開が続く。ロシア軍ウクライナ東部の町へ進行、緊張感が強まっている。

米国市場は、やや複雑。米住宅着工件数と建設許可件数は弱く、米鉱工業生産と設備稼働率は強く、売り買いが混在、米株は上昇。カナダ中銀は予想通り政策金利の据え置きを決定、GDP予測を下方修正、CPI予測を上方修正し、カナダドルの動きは鈍かったが、ポロッツ・カナダ中銀総裁の「利下げの可能性を閉ざすことはできない」との発言に、カナダドル売りが続く。ベージュブックは「大半の地区では経済活動が前回より拡大」に、米株は上昇を続ける。


***** 発言・その他 *****

◎カナダ金融政策に関する四半期報告書=総合インフレ率が2015年第1四半期に 2%に達するとの見通し(前回は2015年末までには2.0%に達せず)。インフレ要因はガソリンや天然ガスの価格、カナダドルの下落が主因で重要視せず。GDP予想2014年第1四半期2.5%→1.5%に引き下げ、2014年・2015年通年は2.5%で据え置く。PI予想第1四半期0.9%→1.3%、第2四半期1.2%→1.6%、コアCPI第1四半期1.0%→1.2%、第2四半期1.2%変わらず。
◎カナダ中銀=成長やインフレは徐々に強くなっている。 インフレの下振れリスク。 企業の設備投資は鈍く、年内はインフレ加速はあまり心配せず。次の政策金利変更のタイミングや方向性は、新たな情報がリスクバランスにどうように影響を及ぼすのかに左右。
◎ポロッツ・カナダ中銀総裁=利下げの可能性を閉ざすことはできない。次の行動については中立バイアス。加ドル安が一時的にインフレに影響。
◎麻生財務相=GPIFの動きが6月以降に出てくると、外国投資家が動く可能性が高くなる→ 円売りが強まり102円の大台を超える。
◎黒田日銀総裁=量的質的金融緩和は所期の効果を着実に発揮。
◎ロシア軍ウクライナ東部の町へ進行
◎米財務省・為替報告書(15日)=中国を為替操作国との認定を見送る。人民元は著しく過小評価。新興国など為替介入が世界経済の不均衡是正を阻害。
◎米地区連銀経済報告(ベージュブック)=12地区連銀中8地区が控えめながら穏やかに成長。大半の地区では経済活動が前回より拡大。
◎イエレンFRB議長=FRBは回復支援のため緩和策を公約。2016年までに完全雇用の復帰は考えられるが、取り組みを継続する。可能性は低いが、インフレ率が予想より早く対処を必要とする可能性。米金利は景気回復につれ上昇する必要がある。米労働市場では進展あった道のりは長い。



***** 結果、主な経済指標・その他 *****

7:45 NZD 第1四半期 消費者物価指数=前期比0.3%(予想0.5% 前回0.1%)、前年比1.5%(予想1.7% 前回1.6%)→ 予想外に弱くNZD売りが一時加速
10:30 AUD 3月 ウェストパック景気先行指数=0.0%(予想 前回-0.1%)
11:00 CNY 第1四半期 GDP=前期比1.4%(予想1.5% 前回1.7←1.8%)、年初来前年比7.4%(予想7.3% 前回7.7%)、前年比7.4%(予想7.3% 前回7.7%)
11:00 CNY 3月 固定資産投資=年初来前年比17.6%(予想18.0% 前回17.9%)、前年比17.6%(予想18.1%)→ 予想と前回を下回る
11:00 CNY 3月 小売売上高=年初来前年比12.0%(予想11.9% 前回11.8%)、前年比12.2%(予想12.1% 前回11.8%)→ 予想を若干上回る
11:00 CNY 3月 鉱工業生産=年初来前年比8.7%(予想8.8% 前回8.6%)、前年比8.8%(予想9.0% 前回9.7%)
15:15 JPY 黒田日銀総裁の講演
17:30 GBP 3月 雇用統計: 失業率=3.4%(予想3.5% 前回3.5%)、失業率=ILO方式12-2月 6.9%(予想7.1% 前回7.1←7.2%)、失業保険申請件数=-30,400人(予想-3万人 前回-3.7←-3.46万人)→ 予想より失業率と失業者数は低下、中銀フォワードガイダンスの利上げ検討開始目安の7.0%を超え、GBP買いが強まる
18:00 EUR 3月 消費者物価指数・確報値=前月比0.9%(予想1.0% 速報値0.3%)、前年比0.5%(予想0.5% 速報値0.5% 2月0.7%)、コア前年比予想0.8% 前回0.8%→ 前年比は予想と速報と変わらずだが、前月からは低下し2009年11月以来の低水準。
21:30 USD 3月 住宅着工件数=2.8%・94.6万件(予想97.3万件 前回92.0←90.7万件)、建設許可件数=前月比-2.4%・99.0万件(予想101万件、 前回101.4万件)→ 共に予想を下回る
22:15 USD 3月 鉱工業生産指数=前月比0.7%(予想0.5% 前回1.2←0.6%)、設備稼働率=79.2(予想78.7% 前回78.4←78.8%)→ 予想を上回りドル買いが強まる。設備稼働率は2008年6月以来の高水準。
22:15 USD 3月 製造業生産=1.4%(予想0.6% 前回0.8%)
23:00 CAD カナダ中銀金融政策発表=政策金利1.0%の据え置きを決定、予想通り
1:15 USD イエレンFRB議長の講演
3:00 USD 地区連銀経済報告(ベージュブック)
EUR 2月 経常収支=219億ユーロ(予想 前回254億ユーロ)、貿易収支=158億ユーロ(前回157億ユーロ)



***** 今日の主な経済指標・その他 *****

9:30 JPY 黒田日銀総裁の講演
10:30 AUD 第1四半期 NAB企業景況感指数=前期比予想 前回8
15:00 GER 3月 生産者物価指数=前月比予想0.0% 前回0.0%、前年比予想-0.7% 前回-0.9%
17:00 EUR 2月 経常収支・季調済=予想 前回253億ユーロ、季調前=予想 前回64億ユーロ
21:30 USD 新規失業保険申請件数=予想31.5万件 前回30.0万件
21:30 CAD 3月 消費者物価指数=前月比予想0.4% 前回0.8%、前年比予想1.4% 前回1.1%、コア前月比予想0.3% 前回0.7%、コア前年比予想1.3% 前回1.2%
23:00 USD 4月 フィラデルフィア連銀製造業景況指数=予想10.0 前回9.0

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