2014年8月10日日曜日

イベント・経済指標から考える今週の為替相場(8月11日~8月15日)

先週のできごとの影響は何か? 今後の為替の変動要因は何か?

先週の動き、
先々週のことになるが、8月31日にダウ工業平均株価は300円超も急落、先週も続落傾向が続き、米10年債利回りはこの日の2.61%をピークに低下し、先週末には一時2.40%まで下落している。米ドルはというと、ドルインデックスはこの日を含め高値圏で推移し、先週の8月6日の高値81.716をピークに、81.261まで低下し、81.389で越週した。

8月6日にはUSDJPYが102.50円を割り込み急落した日で、日本時間7日の午前1時過ぎに突然急落が始まった。ウクライナ情勢がより緊迫化したことが材料と思われるが、翌日にはロシアは制裁実施国に対して対抗措置を発表、米政府はイラクへの空爆の実施を表明するなど、事前に察知していたとしか思いようがない。

リスク回避の行動を取り、USDJPYはテクニカルポイントをブレークして円高が加速し、101.51円を安値にしてようやく下げ止まり、102円台で越週した。USDJPYは、6日、7日、8日と円高のイメージが付きまとうが、終値ベースでみると102円台を維持しており、先のレンジ101~102円への復帰をなんとか阻止している。


今週の相場見通し
今週は、8月13日の日本の第2四半期GDP・一次速報値を除き、日米では最重要の経済指標やイベントもなく、欧州・英国発の材料に相場が動き、先週来のウクライナ情勢とイラク情勢が変化することに、リスク回避・選好を材料として、円相場が動くことになりやすい。

日本のGDP予想は、前期比予想-1.8% 前回1.6%、前期比年率予想=-7.1% 前回6.7%と、第一四半期とは様変わりになるが、消費増税の反動ということにしており(なっており)市場は既に悪材料を織り込んでいる。日本の経常収支の恒常的な赤字の材料はいったいどこに、いったのであろうか? 

先週、先々週の103円台トライ失敗、先週の101.50円割れ失敗を考えれば、大枠でこのレンジに収まりやすくなっている。円ベアの私としては、101.70円台買い+102.30円台の売りのレンジ相場を続けた後に、再び円安方向をトライすることを期待している。

USDJPYは、31週サイクルで過去変動を繰り返しており、7月末でこのサイクルも終わり、動かないレンジ相場から、新たな変動へと次の相場が既に始まっている。次の動きは円安と予想しているが、なかなか予想通りにすんなりと動いてくれそうもないが、101.50円をボトムに下げ止まれば、可能性はより高まる。

今週の経済指標から
以下予定日を列挙してみると、13日、14日、15日にイベントが集中し、特に13日は変動リスクが高くなりそうである。

重要なイベント
13日 日本第2四半期GDP・一次速報
13日 英雇用統計 
13日 BOE四半期インフレレポート
14日 仏・独・ユーロ圏第2四半期GDP・速報値

次に重要なイベント
13日 イングリッシュ英財務相発言
13日 中国鉱工業生産・小売売上高
13日 カーニーBOE総裁発言
13日 米小売売上高
14日 NZ第2四半期小売売上高
15日 英第2四半期GDP・改定値
15日 米鉱工業生産
15日 米ミシガン大学消費者信頼感指数


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