≪最近のデータが示すもの(8月5日データから)≫
7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルのネットは-161,623コントラクトで、前週-90,412からショートが-71,211へと拡大、3週連続でドルの買いが急増した。
ドルに換算したポジションはドル買いで約282億ドルと前週の190億ドル、前々週の128億ドルから急増し、昨年7月の水準近くの高水準まで増加、先週後半のドル買いの調整売りを招いたこが推測できる。
特に目立ったことは、このドルのロングの急増が目立ったことは言うまでもなく、ユーロのショートの拡大、ポンドロングの減少傾向の継続、円ショートの継続性で、市場センチメントが円高を求めているとも思えない。
≪各通貨での変化≫
円=-95,399コントラクトと、前週の-73,069から、ショートは増加し3月11日の水準近くまで拡大した。ドル換算では約116億ドルのドル買いポジションで、前週の約89億ドルからドルロング(円売り)は急増していた。ただ、この集計後からは円買い戻しが強まっており、円ショートポジションは減少していることが推測できる。
ユーロ=-128,747コントラクトと、前週の-108,075からショートがまたしても大幅に増加。ドル換算では約215億ドルのドル買いポジションで、昨年8月の水準近くへと拡大、前週の181億ドル、前々週149億ドルからドルロング(ユーロ売り)が急増し、市場参加者のユーロ先安センチメントを反映しているが、ポジション的には短期間に膨らみ過ぎているのが気になる。
ポンド=+12,121コントラクトと、前週の+24,910からロングは減少。これで5週連続の減少となり、ドル換算では約13億ドルのドル売りポジションで、前週約26億ドル、前々週の29億ドルからドル売りは減少、仮にショートに変化すると、昨年11月以来の出来事になる。
豪ドル=+33,300コントラクトと、前週の+39,606からロングは減少。トータルでは18週連続でプラス圏を維持し、ドル換算では約31億ドルのドル売りポジションで、前週の37億ドルのドル売りから減少している。ドル高の流れで、主要通貨で軒並みドル買いポジションが急増している中で、豪ドルロングを維持し引き続き奮闘していた。
NZドル=+14,500コントラクトと、前週の+15,289からロングは小幅減少。高金利のなせる技と思われるが、昨年9月以来、47週間に渡りネットではロングを維持し、ドル換算では約12億ドルのドル売りポジションで前週の13億ドルとほぼ同水準を維持していた。
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