2015年9月4日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き
米雇用統計は、非農業部門雇用者数は予想を下回り、直後はドル売りが強まるが、続かず。前月分が上方修正され、失業率は低下し、平均時給は上昇し、週平均労働時間も拡大し、ドルは買い戻され、上下変動しながら、結局ドルは全面高(除くUSDJPY)。
G20では、新興市場国が望む、米利上をけん制する主張は退けられ、9月17日のFOMCで利上げの可能性は残り、ドル高の流れへ。
ラガルドIMF専務理事、IMFアジア太平洋局・副局長、ショイブレ独財務相から、中国人民元切り下げは、SDR採用に向けた既成事実と思わせる発言が続く。
※※※※※※※※※※※※※※
G20声明=新興市場国が主張する、先進国が利上げすると世界経済に深刻なリスクの声明は拒否された。
G20の声明草案=経済見通しが改善する中で、一部の先進国で金融引き締めの公算が強まっており、それが引き続き金融市場における不透明感の主要因の一つとなる可能性がある。
新興市場国の首脳は、米国が利上げに踏み切れば、高リスクの国々からのさらなる資本流出を促してドル相場が押し上げられ、ドル建て債務の返済が一段と困難になるだろうと不安を抱いている。
※※※※※※※※※※※※※※
ショイブレ独財務相=先月の人民元切り下げは、IMFのSDR構成通貨に採用される正しい動きで、中国はSDR採用の目標達成に必要な通貨・金融政策に向け動いている。
IMFアジア太平洋局・副局長=日本経済は「浮き沈みが激しい」。今年の日本経済の回復という点では、率直に言って今のところ期待外れ。日銀がインフレ率をターゲットにしていることから、日銀の行動はインフレ期待とリンクさせられるべき。
IMFアジア太平洋局・副局長=人民元の基準値を引き下げは、市場に為替レートを決めさせるという点で、ある意味IMFがこれまで推奨してきたことと合致。
IMFアジア太平洋局・副局長=中国発の市場不安が広がっているが、最近の円の動きが継続するとは誰も思っていない。円相場の乱高下は、市場のボラティリティーに対応した短期的な動き。
IMFアジア太平洋局・副局長=中国経済にはダウンサイドリスクがある。緩やかだが、より安全な成長を達成している。
※※※※※※※※※※※※※※
ノボトニー・オーストリア中銀総裁=ユーロ圏のインフレ率は、エネルギー価格の低迷に、今後数か月間マイナスになる可能性。
ラッカー・リッチモンド連銀総裁=米経済にはもはや冬の悪天候とエネルギー価格による影響が見られず、FOMCは歴史的な低金利時代と決別すべき。
ラッカー・リッチモンド連銀総裁=労働市場のスラック(たるみ)は危機前レベルに縮小し。短めの期間でみたインフレ指標はFOMCが目指す2%に戻る軌道に乗っている。
グリアOECD事務総長=米国の金融政策の正常化はよいこと。
0 件のコメント:
コメントを投稿