2015年9月2日水曜日

2015年9月2日(水曜)昨日1日、海外市場の動き

2015年9月2日(水曜)昨日1日、海外市場の動き

世界的な混乱が再発。IMFは世界経済見通しを下方修正。ドルの強さが目立ち、リスク回避に円も上昇。

欧米株は軒並み2~3%台の下落、米金利は低下し、米2年債利回りは0.7375→0.7001%まで下落。原油価格(WTI)は4ドル超下落し45ドルを割り込む。

昨日は、中国政府の株価対策にも、弱い中国経済指標を契機にした株価は下落、日本株の続落は止まらず-3.84%下げ、欧米株は総じて2~3%下落。債券は買われ利回りは低下、原油価格は下落する、典型亭なリスクオフの流れへ。

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リスク回避の定番は、JPY+CHFながら、スイス中銀はマイナス金利の強化とスイス売り介入続行を示唆。その影響に円はドルに次ぐ勝ち組へ。

CADドルは、第2四半期は2か月連続のマイナスとなり、リーマンショック以来のリセッション入りが決定へ。しかし、前月比は予想外に強く目先の景気回復期待が高まり、原油価格の急落の影響を受けながらもカナダドルの健闘が目立つ。

英ポンドは、将来の利上げ期待を背負いながらも、EURGBPの買いや、弱い製造業PMI後から売り圧力が続く。

豪ドルは、豪中銀の金融政策据え置きを受けながらも、弱い中国発の経済指標+株価下落+商品価格の低下に続落。何とか、AUDUSD0.7000を前にして下げ止まる。

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豪中銀の声明=政策金利を2.0%で据え置くことを決定。金利見通しについて新たなガイダンスを示さず。中国の動向に関連して世界の株式市場で最近ボラティリティーが高まったことに言及したが、具体的な見解は示さず。

豪中銀の声明=世界経済は、最近、中国と東アジアの状況がいくらか一段と弱まったものの、米経済のより強い成長とともに、緩やかなペースで成長。

豪中銀の声明=主要コモディティ価格は1年前よりも大幅に値下、供給の拡大をある程度反映して、交易条件は悪化。

豪中銀の声明=株式市場は、中国の動向に関連し、最近より大幅に変動しているが、他の金融市場は比較的安定。全般的に世界の金融状況は引き続き非常に緩和的。

豪中銀の声明=経済は緩やかな成長が続いていることが入手可能な情報の大半で示されている。成長はある程度の期間、長期平均を若干下回る一方で、ここ1年のより強い雇用の伸びと安定的な失業率を伴っている。

豪中銀の声明=インフレ率は、為替相場が下落ても、今後1─2年、引き続き目標と一致した水準にとどまる。金融政策は緩和的でなければならない

中国国家発展改革委員会=8月の輸出は前の月に比べ増加しており、国内経済は妥当なペースで成長。最近の住宅市場の回復により今後は投資が安定するとの予想。投資家はGDP成長率だけでなく、改革の進捗にも注目すべき。

ジョルダン・スイス中銀総裁=金融政策は、景気下支えに向け、著しく過大評価の、スイスフランの押し下げに主眼を置いている。マイナス金利の導入や為替市場への介入姿勢を通じ、金融政策はこの困難な状況に対処することに注力。

ジョルダン・スイス中銀総裁=マイナス0.75%の金利が絶対的なボトムではない。スイスフランは過大評価。必要ならば介入の用意。

米財務省当局者=中国は市場志向型の改革を推進し、政策の意図、政策行動を金融市場に説明することが重要。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=原油価格の下落と共に、中国・日本・ユーロ圏で景気が減速すれば米国の物価情勢に一段の圧力がかかり、米国のインフレ率がFRBが目標とする2%を下回る水準で推移し続ける要因となり得る。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=金融危機を受け実施された改革などを挙げ、米経済がリセッションに陥る可能性は高くない。1994年と2004年に始まった2度の引き締め局面よりも、金利は低水準にとどまる。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=利上げ開始時期にかかわらず、FRBの金利へーすは穏やか。利上げ開始が数か月間前後しても経済的な影響はなく、利上げ時期を重要視しない。緩やかなペースの利上げが正当化される。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=最近の海外経済の減速や株式市場の乱高下、商品価格の下落が米景気にも影響する恐れがあり、雇用市場が今後も改善を続けるとの予想に疑問符が付く可能性がある。

ISMホルコム氏=ISM製造業景気指数で、一部の低下は株価下落の影響による心理的なもの。製造業はファンダメンタルズを維持。今月なにが起こるのか言及するのは難しい。

独立系石油取引会社で最大手のビトル・グループ=原油価格は、年内・来年も40~60ドルのレンジで推移へ。

香港中銀(香港金融管理局)=9月1日に、ドルペックの上限維持のため20億ドルのドル買い介入を実施。

ラガルドIMF専務理事=進国やアジアの成長ペースが当初予想より緩慢で、世界の経済成長見通しを、3.5(7月時点)→3.3%に下方修正。

ムーディーズ・中国企業70社調査=中国企業の大半、人民元の10%下落に耐えられる。

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AUD 8月 AIG製造業指数=51.7(予想 前回50.4)→ 前回を上回る

NZD 8月 QV住宅価格=前年比11.3%(予想 前回10.1%)→ 前回を上回る

CHN 8月 製造業PMI=49.7(予想49.7 前回50.0)、非製造業PMI=53.4(予想 前回53.9)→ 共に前回を下回る、製造業は予想通り

AUD 第2四半期 経常収支=-190億豪ドル(予想-158億豪ドル 前回-107→135億豪ドル)→ 経常赤字が予想外に拡大

AUD 7月 住宅建設許可=前月比4.2%(予想3.0% 前回-8.2→-5.2%)、前年比13.4%(予想10.1%前回8.6→13.5%)→ 予想外に拡大し、前月分も上昇修正へ

CHN 8月 財政メディア(Caixin)=総合PMI・確報値48.8(予想 前回50.2) 製造業PMI・確報値=47.3(予想47.2 前回47.1)、非製造業PMI・確報値=51.5(予想 前回53.8)→ 製造業は前回を下回るも予想を上回る、

AUD 豪中銀 金融政策を発表=政策金利2.0%の据え置きを決定、予想通り

FRN 8月 製造業PMI・確報値=48.3(予想48.6 前回48.6)→ 予想を下回る

GER 8月 雇用統計: 失業率6.4%(予想6.4% 前回6.4%)、失業者数=-7,000人(予想-4,000人 前回9,000人)→ 予想より失業者数が減少へ

GER 8月 製造業PMI・確報値=53.3(予想53.2 前回53.2)→ 予想を若干上回る

EUR 8月 製造業PMI・確報値=52.3(予想52.4 前回52.4)→ 予想を若干下回る

GBP 7月 消費者信用残高=11.73億ポンド(予想12億ポンド 前回122億ポンド

GBP 7月 BOE住宅ローン承認件数=68764件(予想68,100件、前回66,582件→ 予想を上回り昨年2月以来の高水準

GBP 8月 製造業PMI=51.5(予想51.9 前回51.9)→ 予想を下回る

EUR 7月 失業率=10.9%(予想11.1% 前回11.1%)→ 予想と前回を下回り、3年ぶりの低水準へ改善

CAD 7月 月次GDP=0.5%(予想0.2% 前回-0.2%)、前期比年率=-0.5%(予想-1.0% 前回-0.6→-0.8%)、前年比0.6%(予想0.4% 前回0.5%)→ 予想を大幅に上回りカナダドル買いが強まるも、年率換算では-0.5%と2期連続のマイナス成長で、2008-2009年の金融危機以来の景気後退となる

USD 8月 製造業PMI=53.0(予想52.9 前回52.9)→ 予想を若干上回る

USD 8月 ISM製造業景況指数=51.1(予想52.5 前回52.7)→ 予想を大幅に下回り、2年3か月ぶりの低水準で、製造業は軟調な局面になる可能性はあるが、同時刻発表の建設支出が強くドルは堅調に推移

USD 7月 建設支出=前月比0.7%(予想0.8% 前回0.1→0.7%)→ 予想を若干下回るも、7年ぶりの高水準でドルは堅調に推移

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