2015年8月31日月曜日

週明けに思うこと!

週明けに思うこと!

週末のワイオミング州ジャクソンホールの年次シンポジウでは、最重要人物の不参加で、やや盛り上がりに欠ける部分はあったが、中国の株価暴落と株価下支えの影響、FRBの利上げの有無とその時期を巡り、重要な発言も見られた。

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カーニーBOE総裁は『英経済の回復を背景に、年末年始ごろには、よりはっきりとした形をとる』と言い、賃金の伸びが加速、エコノミストは、来年第1四半期の利上げ開始を予想。

市場が懸念している中国問題に関しては、『景気減速で英物価の下押し圧力が強まる可能性があるが、これらは可能性であり、確実に起きるわけではない』と、将来の利上げ観測は変わらず、ポンド高支持者にとっては、誠に心強い発言となっている。

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一方、市場が反応したのは、『フィッシャーFRB副議長の発言』が主で、先週金曜日の午前1時ごろに、『中国懸念に端を発した世界的な株安については、かなり迅速に収束するのではと考えている』と言う。『世界的な市場の乱高下が長引けば、利上げ開始時期が遅れる可能性があるが、9月16~17日に開催されるFOMCで利上げを実施する可能性を排除しない』と、ドル高支持者にとっては、心強い発言も飛び出した。

また、週末には、中国株の暴落がFRBの利上げ観測によるとの批判を否定し、『最近の中国株急落で中国の株価収益率(PER)は70倍から17倍に急低下したが、中国の投資家は株急落の前にもFRBの政策を認識していたはずだ』と反論。

『ドル高などの要因による物価への下押し圧力が後退するにつれ、インフレ率は上向く』、『ドル高や原油安、米労働市場の緩みから来る物価の下押し圧力が、今や後退している』と言う。

そして、『物価上昇を抑制している要因も一段と解消されつつあり、インフレ率が上昇すると信じるに足る理由がある』、『金融政策の影響が実体経済に及ぶまでにはタイムラグがあるため、インフレ率が目標の2%に到達するのを待たずに、引き締めを開始すべき』等々。

市場の予想では概ね、9月の利上げの可能性は35%程度、12月は75%と考えていると言われている。

もちろん、世界的な混乱が再び勃発すれば話は全く別だが、現状で判断すれば、ドル高の流れは変わりそうになく、ついでGBPだが、ドルに対しては分が悪く、ドル以外の通貨に対して強く、JPY+EUR+AUD+NZDは後塵を拝することになりそうである。

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