2015年8月9日日曜日

2015年8日9日(日曜) 最新のIMMポジション(8月4日集計分)から 

先週の2大イベントであった、BOEのスーパーチューズデーは、膨らんだ期待とポンドロングが剥げ落ちポンドは下落へ。一方の米雇用統計では、非農業部門雇用者数はやや弱かったが、時間当り賃金と週間労働時間が若干強く、年内の利上げ期待を裏切らない動きとなったが、結果は複雑。

英金利は低下しポンドは下落。中国の株価も弱いながらも落ち着きを取り戻し、CRBインデックスが低下しながらも、豪金利の上昇に、AUDは上昇へ。円相場でも、USDJPYは0.26%の上昇にとどまったが、AUDJPYは1.81%上昇、逆に、GBPJPYは0.49%下落している。

IMMポジションでは、通貨の売りが膨らみ、スイスフランもついにロング→ショートへと変化、これらの動きからドル買い思考が継続していると思われる。7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)7通貨のポジションはネット・ショートが-326,624コントラクトと、前週の-296,701から29,923拡大している。

目立った変化としては、円+ユーロ+カナダドル=ショートが拡大、ポンド+スイス+豪ドル+NZドル=ショートが減少と、やや複雑な方向性を示している。

※※※※※※※※※※※※※※※


7/28(-63,538)→8/4(-79,716)
3週連続で円のショートが拡大、ポジション的には大幅に積み上がった数字でもないが、7月14日の週に反転してからは、約1.6万コントラクトでショートが拡大、先安ムードが続いている。

ユーロ
7/28(-104,008)→8/4(-113,394)
前週からユーロのネット・ショートが拡大している。最近の傾向ではあるが、週ごとの変化では増減が繰り返し、ポジションからは方向性が定まった動きとは思えない。水準的にはショートは5月26日の水準からは低下傾向にある。

ポンド
7/28(-9,788)→8/4(-6,557)
3週連続でポンドのロングが増加し、ポンド先高期待が続いている。ただし、このデータには、先週のスーパーチューズデーの失望的なポンド売りのデータは含まれず、ショートは大幅に拡大している可能性がある。

スイスフラン
7/28(124)→8/4(-1,466)
2週連続でショートが拡大し、3月31日から18週間続いたネットロングも終了。最後の砦となっていたスイスフランがショートへと変化したことで、7通貨ペア全てがショートへと変化した。

カナダドル
7/28(-56,067)→8/4(-64,180)
7週連続でショートが拡大、過去10週でも9週間でショートが拡大という、弱さが際立っている。

豪ドル
7/28(-50,659)→8/4(-49,412)
7週間ぶりにショートが減少するも、過去11週中、9週間でネット・ショートが拡大しており、弱さが目立っている。ただ、スポット市場では、データ集計後の先週金曜日の豪中銀の金融政策四半期報告書を契機に、豪ドルの上昇が目立っていた。

NZドル
7/28(-12,765)→8/4(-11,899)
3週間連続でネット・ショートが減少し、弱いながらもNZドルの上昇が目立っている。










0 件のコメント:

コメントを投稿