2015年8月1日土曜日

2015年8日1日(日曜) 最新のIMMポジション(7月28日集計分)から 

2015年8日2日(日曜) 最新のIMMポジション(7月28日集計分)から 

ギリシャ第3次支援策のめどはなんとか立ち、中国株は不安を抱えながらも、今のところ大幅な下落を回避している。一方の米利上げだが、9月、または、12月の利上げ開始に向けた準備が着々と進む中で、予想外に弱い米雇用コスト指数の影響が気になるが、利上げ支持の発言が目立つ。商品市場の低迷にCADは弱く、コモンウエルズ通貨は相変わらず弱い。

最新7月21日集計分のIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)7通貨のポジションはネット・ショートが、-296,701コントラクトと、前週の-293.713 から、売り越し額が2,988コントラクト増加している。

傾向としては、円+カナダドル+豪ドルのショートが増加し、スイスフランのロングは減少。逆に、ユーロ+ポンド+NZドルのショートが減少し、トータルでは通貨全体ではショートが拡大、ドル高思考となっている。

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7/21(-62,314)→7/28(-63,538)
2週連続でショートが拡大。ギリシャ問題と中国株安の、2大リスクが弱まり、株価は上昇。リスク回避による円ロングの巻き戻しが見られも、円のショートは微増にとどまる。

ユーロ
7/21(-112,976)→7/28(-104,008)
3週間ぶりにショートが減少。不透明なギリシャ・リスクの回避によるユーロの買戻しが続いているが、中長期的なギリシャ・リスクは解消できず、ユーロショートは高水準で変わらず。

ポンド
7/21(56,609)→7/28(53,583)
前月からポンドのショート・ポジションは急減。来年のBOE利上げ観測に、クロスのポンド買いも強く、昨年11月4日の週水準に低下した。

スイスフラン
7/21(3,417)→7/28(124)
スイスのロングは減少。ドル高の影響もあり、水準的には今年4/21日の水準へ大きく変化。ここでも、安全資産としてのスイスフラン買いの巻き戻しが続いている。

カナダドル
7/21(-43,568)→7/28(-56,067)
6週連続前週比でショートが拡大。原油価格の下落に、9/30日からショートの拡大を継続、主要通貨では全面安の傾向が続く。

豪ドル
7/21(-40,850)→7/28(-50,659)
6週間連続し、ショート・ポジションは拡大。中銀は追加利上げの引き続き検討課題と、ややトーンは弱いが、IMFは豪ドルがファンメンタルズより15%強い可能性を示唆、なかなか反転の兆しは見られない。

NZドル
7/21(-15,954)→7/28(-12,765)
2週連続でショート・ポジションは減少。キーNZ首相が7月20日にNZドルの下落ペースが速いことを示唆して以降は買いへと変化、中銀が政策金利を引き下げても、逆にNZドル売りの流れは弱い。







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