2015年7月19日日曜日

2015年7日19日(日曜) 最新のIMMポジション(7月14日集計分)から 

2015年7日19日(日曜) 最新のIMMポジション(7月14日集計分)から 

ギリシャ問題も何とか解決へと動き、中国株の下落恐怖も薄れている。FRBの利上げ観測が強まり、ドル高の傾向が続いており、IMMのデータからも、その傾向を読み取れる。

最新7日のIMMポジションは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)7通貨のポジションはネット・ショートが、-270,191コントラクトと、前週の-252,560から、通貨の売り越し額が17,631コントラクト増加。

渦中のユーロ売りの増加は予想通りで、カナダ+豪ドル+NZドルの売り越し額はリスク回避に増加している。ただ、強いと思われたGBPは売り越し額が小幅ながら拡大、逆に円売りは弱まっていたことが目についた。

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7/7(-63,629)→ 7/14 (-47,371)



3週連続でネット・ショートが減少しているも、USDJPYの水準は逆に徐々に切りあがり、ギャップを感じる。 ドル高の中で、クロスで円高傾向が続いていることを考えれば、ドル以外の通貨では、安全資産としての円買いが入っていたことが推測される。ただし、集計後にはギリシャ問題や中国株問題も、危機を脱したとの判断もあり、円売りが強まっている。

ユーロ
7/7(-99,266)→ 7/14 (-107,781)
前週より8,515コントラクトの売りと増加しているが、予想外とでも言うのか、極端なユーロ売りは見らえない。リスク回避のユーロ売りへと動きていはいるが、市場はギリシャ問題の決着をあるていど予想していたと思われる。ただし、ギリシャ支援の開始と緩和の継続という、ユーロ売り材料を残したままで、ショートポジションの減少は期待薄。

ポンド
7/7(-22,973)→ 7/14 (-24,199)
2週連続で売り越し額が拡大していているが、前週と比べたらその額は減少傾向にある。カーニーBOE総裁の発言で、利上げ期待感が再浮上し、ポンドはドル以外の通貨では堅調に推移したと思われ、今後もこの傾向が続きそうである。


スイスフラン
7/7(+6,121)→ 7/14 (+3,081)
7通貨では唯一ロングを維持しているも、3週間続けてロングは小幅ながら減少中。ギリシャ問題と中国株安のリスクヘッジとしてのスイスフラン買いが続いているが、中銀の介入もあり、6月2日(スポットでは6月9日週)を直近のピークにUSDCHFでもドル買い傾向が続いている。

カナダドル
7/7(-32,268)→ 7/14 (-40,726)
4週連続でショートが拡大し、カナダドル売りが続いている。中銀の予想外の利下げや、自国通貨安誘導、再利下げの可能性、金価格の低迷、米ドル高の動き等、目先は弱気な材料が多い。

豪ドル
7/7(-22,197)→ 7/14 (-33,541)
7週間連続でショートが拡大し、ギリシャ問題と中国株安のリスク回避の動きが中心となっているが、直近では、商品市況の低迷や中国経済の停滞という、恒常的な問題もあり、中銀の自国通貨安誘導と追加緩和の可能性が売り圧力を強めている。

NZドル
7/7(-18,348)→ 7/14 (-19,654)
9週連続でショートが拡大し、7か国通貨ペアでは最も弱気な通貨となっている。乳製品価格の低下、商品市況の悪化、ギリシャ問題と中国株安のリスク回避の動きも加わり、追加緩和の可能性が最も高い通貨で、AUDNZDの売りや、GBPNZDの売りなど、クロスでも弱気なムードが続いている。







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