2015年6月28日日曜日

2015年6日28日(日曜) 最新のIMMポジション(6月23日集計分)から 

2015年6日28日(日曜) 最新のIMMポジション(6月23日集計分)から 

ギリシャは債権団の提案を拒否! タイムリミットが刻々と迫る中で、7月5日(日)に債権団の提案の是非を問う国民投票の実施を発表。揺れに揺れるギリシャの行方に白黒の識別はわからぬが、ようやく決着を見ることになりそうである。

先週は、IMFへの返済期日と第2次支援策の終わりが迫る月末を前にした、ギリシャ政府と国際債権団の話し合いは難航。ユーロ圏財務相会合+首脳会合が開かれるたびに、結論のない話し合いに、株式+金利+為替相場は一喜一憂しながらも、大きく変動することもなく週末を迎えた週でもあった。

とりあえず、23日集計のデータを確認してみよう。全体的に大きな変化は見られないが通貨のショート(ドル買い)がやや膨らんでいた。

最新23日のIMMポジションは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションはネットショートが、-242,339コントラクトと、前週の-215,594から、売り越し額が26,745コントラクト増加。ギリシャ支援策の協議が難航し、結論が出るまでは動き難い展開がよく反映されている反面、リスク回避の動きにユーロのショートが増加し、安全資産に属する円のショートも増加していた。

6月16日と6月23日1週間の変化を見てみよう。

円のポジションは、-80,664→-87,717(-7,053)と、円売りがやや増加。ギリシャのリスクヘッジとしての動きは見られず、逆に円高を期待した動きに反して、円売り傾向が目立った。

ユーロのポジションは、-89,357→-99,306(-9,949)と、5週間ぶりにショートが拡大。債権団とギリシャ政府との交渉は決着を見ず、デフォルトリスクも否定できない中で、ユーロの売りは予想外に拡大せず。

ポンドのポジションは、-25,434→-22,194(+3,240)と、スイスを除く主要通貨のショートが拡大する中では稀で減少。マカファーティーBOE政策委員から「早ければ年内に利上げを実施する可能性」が指摘され、クロスのポンド買いも一時強まった。

スイスフランのポジションは、+5,358→+7,072(+1,714)と、7か国通貨の中では、唯一ロングを維持し小幅ながら増加。ギリシャの不測の事態のヘッジとしてスイスフランが選考されていた。

カナダドルのポジションは、-12,281→-17,579(-5,298)と、4週連続でショートが続く。増減幅は狭く大きな変動に至ってないが、ドル高の影響を受けている。

豪ドルのポジションは、-4,048→-9,052→(-5,004)と、4週連続でショートが続く。一時の弱気ムードもやや収まってはいるが、方向転換するような変化は見られず。

NZドルのポジションは、-9,168→-13,563(-4,395)と、6週連続でショートが続き、最弱気な通貨。5月5日週以降の計8週の内、7週でショートが拡大、追加利下げ期待と中銀のNZドル安誘導が続く。









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