2015年5月1日(金曜)昨日4月30日 海外市場の動き
基本は久しぶりにドル高! EUR+CHFを除き、他の主要通貨ではドルの買い戻しが強まる。
前日の「予想通り弱い米GDP」+「煮え切らないFOMC」によるドル売りも弱まり、強い新規失業保険申請件数+月末のドルショートポジションの巻き戻しが強まった。
また、EURは、「ギリシャ債務交渉の合意期待」にギリシャ債は買われ、まずまずの「ユーロ圏経済指標に」+月末のEURショートの巻き戻し+EURクロスの買戻しと相まって、EURの買い戻しが強まる。
JPYは、日銀の「金融政策据え置き」+黒田日銀総裁の「追加緩和は考えていない」は予想通りながら、一部期待が裏切られ、日経平均株の急落に、なぜか、円売りが目立つも、120円台達成できず。
ただ、「米株の下落」や「アトランタ地区連銀(GDPnow)=米第2・四半期の米経済成長率が「0.9%」となる弱気な見通しがドル買いを削ぎ、ドルの先行きは不透明。
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米株は下落、(DJIAは17840.52 -195.01-1.08%)
原油価格は上昇(WTI 59.52+0.94+1.60%)
米10年債利回りは2.04%とほぼ変わらず
DXYは94.8040(-0.41-0.43%)と、EURUSDの上昇に7日連続して以下。
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USDJPYは、日銀の追加緩和が裏切られるも、118.50円の壁は固く、連休前に株価は大幅下落。119.50円を上抜け一時119.90円近くまで続伸、ロンドンフィキシングを過ぎ、120円を前に上げ止まり、119.30円割れまで値を下げる。
EURUSDは、欧州市場に入り、弱い独小売売上高+独雇用統計+ユーロ圏・独雇用統計+ユーロ圏CPI+スペインGDPなどを消化し、一時1.1240台まで上昇するも、逆に1.1120近くまで下落。ギリシャ問題の好転期待にギリシャ債利回りは低下し、ドル高の中でも、EURGBP+EURAUD+EURJPYなどのクロスでEURの買い戻しが続き、1.1120~1.1220の100ポイントのレンジで上下から、終盤にかけ一時1.1260台まで続伸。高値水準でも取引が続いている。
NZDUSDは、早朝の、NZ中銀の金融政策据え置き、声明で「現時点では利上げを検討せず」、「需要が弱まれば利下げが正当化される可能性」、「NZドル高は正当化できず、持続不可能」 → NZD売りが強まり、0.7700→0.7600台へと急落、一日を通じて0.7580~0.7640のレンジで上値の重い展開が続いた。
GBPUSDは、欧州市場に入り、一時1.5490近くまで上昇するも、EURGBPの売りが強く、逆に1.5400を割り込み、1.5300台まで続落、ドル買いの流れをリード。
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15:00 GER 3月 小売売上高=前月比-2.3%(予想0.5% 前回-0.5%→-0.1%)、前年比3.5%(予想3.2% 前回3.6→3.3%)→ 予想外に弱く、2013年12月依頼で最大マイナす、結果にも、EURUSDの売りは極めて限定的
16:00 CHF 4月 KOF景気先行指数=89.5(予想91.5 前回90.8→90.9)
16:00 ESP 第1四半GDP・速報値=前期比予想0.9%(予想0.8% 前回0.7%)、前年比2.6%(予想2.5% 前回2.0%)→ 予想を上回る
16:55 GER 4月 雇用統計: 失業率=6.4%(予想6.4% 前回6.4%)、失業者数=-0.8万人(予想-1.5万人 前回-1.5→-1.4万人)→ 失業者数の減少幅が予想より伸びず
17:00 EUR 4月 ECB月報=ユーロ圏経済は第1四半期に引き続き拡大。ユーロ圏の失業の減少は緩やかなペース。世界経済データは着実な成長の動き示す。
18:00 EUR 3月 雇用統計: 失業率=11.3%(予想11.2% 前回11.3%)
18:00 EUR 4月 消費者物価指数・速報=前年比0.0%(予想0.0% 前回-0.1%)、コア前年比0.6%(予想0.6% 前回0.6%)→ 前年比は予想通りながら前月のマイナスから回復
21:30 CAD 2月 月次 GDP=0.0%(予想-0,1% 前回-0.1%)、前年比2.1%(予想1.9% 前回2.4%)
21:30 USD 第1四半期 雇用コスト指数=前期比0.7%(予想0.6% 前回0.6→0.5%)
21:30 USD 3月 個人所得=前月比0.0%(予想0.2% 前回0.4%)、個人消費支出=前月比0.4%(予想0.5% 前回0.1→0.2%)、個人消費支出・物価指数(PCEデフレーター)=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比0.3%(予想0.4% 前回0.3%)、PCEコアデフレーター=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比1.3%(予想1.4% 前回1.4%)→ 個人所得は予想より弱く、個人消費支出は予想を下回るも、前月より上昇、コア前年比は予想より弱く、前回と変わらず
21:30 USD 新規失業保険申請件数=26.2万件(予想29万件 前回29.5→29.6万件)
22:45 USD 4月 シカゴ購買部協会景気指数=52.3(予想50.0 前回46.3)
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スイス中銀=第1四半期にスイス高で300億スイスフランを損失。1月15日のEURCHF1.20の防衛ラインを撤廃した理由とも思われる。
スイス中銀=中銀の為替ポジションでは293億スイスの損失、投資通貨全体での為替差損は411億フラン、金準備は10億フラン
ギリシャのユーロ離脱のリスク=調査会社のセンティックスは、投資家のほぼ半分がギリシャが1年以内にユーロ圏から離脱すると予想。一方、ユーロ圏全体に影響が波及するリスクを測る指数は過去最低となっている。
ギリシャ政府=主要港湾の株式売却を検討
日銀金融政策決定会合=金融政策の現状維持を8対1で決定。木内登英審議委員前回と同じくマネタリーベースと長期国債の年間増額ペースを45兆円に減額するよう提案し、反対多数で否決。
黒田日銀総裁=今の段階での追加緩和は考えていない。物価の基調に変化が生じて必要なら、ちゅうちょなく調整を行う
半年に1度の経済・物価情勢の展望(展望リポート)=2015年度の物価0.8%に下方修正、2%達成は2016年度前半に後ずれ
日経平均株価は大幅下落=弱い米第1四半期GDP、米株株の下落、日銀追加緩和なしで、利食いが活発になる
NZ中銀=政策金利3.50%の据え置きを決定、予想通り。
NZ中銀=現時点では利上げを検討せず。需要が弱まれば利下げが正当化される可能性を指摘。NZドル高は正当化できず、持続不可能 → NZD売りが強まる。
NZ中銀=過去数か月間は、据え置きを意味する中立的な政策スタンスを取っていたが、今回は利下げに繋がる要因を具体的に指摘。市場の予想は次回は0.25%の利上げで、2016年半ば以降を予想していた。
アトランタ地区連銀(GDPnow)=米第2・四半期の米経済成長率が0.9%となる見通し。
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