最新のIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のポジションの合計のネットショートは、-311,265コントラクトと、前週の-338,300からショートが減少し、ドル買いセンチメントが弱まっている。
ただ、集計日の21日以降でも、弱い米経済指標で、ドルはほぼ全通貨に対して値を下げていることを考えれば、さらに7通貨ペアのショートポジションは減少していることが予想できる。
【通貨別で前週4月14日と4月21日を比較】
円は、-23,070→-14,448コントラクトと、円ショートが2週連続の減少となった。ネットショートが1万台まで減少したのは、2012年10月23日以来で、前週までネットはロング(円買い)になっていた歴史的に見ても円高→円安へと転換を迎えた時期と合致する。
ユーロは、-212,347→-214,645コントラクトと、ユーロショートは微増となった。、集計後はユーロ高となっており、ショートは減少していると思われる。 不透明なギリシャ問題の中では、弱い米経済指標と強いユーロ圏経済指標により、買い戻しが強まっている。
ポンドは、-36,045→-29,281コントラクトと、ポンドショートは減少となった。2万台のショートは今年1月6日以来である。BOE議事録では、次回の金融政策の変更は利上げとなり、総選挙の世論調査は保守党の支持率もそれほど弱くなく、ドル売りをリードしている。
豪ドルは、-42,433→-34,663コントラクトと、豪ドルショートは減少となった。中国経済の成長鈍化や、豪中銀総裁の追加緩和の可能性と、豪ドル安誘導発言にも、豪ドル売りは弱く、逆にドル売りセンチメントの中で、買い戻しされている。
カナダドルは、-30,578→-27,051コントラクトと、カナダドルショートは減少となった。原油価格の下げ止まり上昇し、カナダ中銀のインフレ見通しはおおよそ均衡と、カナダドルにとってポジティブ発言も影響。カナダドルの上昇傾向は続く。
NZどるは、+6,003→+8,488コントラクトと、4週連続でネット増加傾向を続けている。米金利動向が不透明な中で、パーキング資金としての高金利が目的なのか? 再び市場の目はNZドル買いへと注目。
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