今週はオセアニア市場が冬時間に移行します。また、週明け月曜日はイースターマンデーで、欧州市場の多くは引き続き休場となります。
その中でも、先週金曜日の弱い米非農業部門雇用者数の影響が為替市場を含め、金融市場に十分反映されているのでしょうか?
つまり、イースター休暇に突入していたこともあり、投機的なポジションが減少していた可能性は強いと思われます。
米株市場は取引もなく、債権市場も短縮取引の中だったこともあり、週明け月曜日の米国市場の動きは、その後の相場の動きを見極める意味においても、重要と言わざるを得ません。
この米雇用統計の結果を、米利上げ時期のさらなる先送りとして、ドル売りとするのか?
それとも、季節的な要因により一時的なもので、雇用の改善傾向が続き、ドル買いを続けるのか? それとも、不透明で先行きを決め打ちすることができず、対ドルの取引はさけ、クロスでの取引で攻めてゆくのか?
米雇用統計の結果に、ややドル売りセンチメントが強まることが予想でき、まずは、ドル売りへ。そして、下がらないとドル買いとなると思われ、4月8日のFOMC議事録(3月17~18日分)がその判断をするきっかけになりそうです。
ドルを含まないクロスの取引では、カナダドルの買い+NZDドルの買いが、強まる傾向は変わらないと思われます。そして、付け加えるならば、5月7日の総選挙を前にしたGBP売りも、与党ほ支持率が拡大することが必要条件となりますが、潜在的なGBP買いの流れも続いています。
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個別に見れば
EURUSDは、1.1050前回の今まで抜けきれなかった高値を試し、1.110台へ上昇した後に下落。
USDJPYは、118.50~120.50円のレンジ下限を試し、116.50~117.00円まで下げることがでるか? それには、クロスで円かいになる必要もある。
クロスでのNZDの買い継続。NZDUSD上昇はそう簡単にはいかいかず、今週内の話ではないが、0.7800を試すことを期待したい。
クロスでのCADの買い継続ながら、USDCADは1.2400~1.2800のレンジ相場入りで、下値リスクがやや高い。
5月7日の選挙前にした売り一巡後の、GBP買いなのだが、それまで、1.47~1.50ののレンジがしばらく続く可能性が高い。
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今週の発表日別では以下が重要となりますが、重要度を考えれば、
ベスト3は以下の通りと考えています。(BOEの金融政策も重要だが、変更がなければなにも発表されず、今回も変更なしを予想している。)
1.FOMC議事録→ 弱かった米非農業部門雇用者数のドル売りがさらに加速するのか、それともも、一時的でドルがかいもどされるのか、結果は重要?
2. 豪中銀金融政策→ 金融政策の据え置きが予想されているが、いつもながら、声明文で相場が動くことになる。
3. カナダ雇用統計→ 原油価格の下落にもカナダドル買いが強まっており、就業者数の伸びが非常に重要になる。
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今週、上記のベスト3を含め、為替相場に影響を与えやすい、主要な指標・発表は以下の通りです。
米ISM非製造業景況指数(4/6)
カナダIvey購買部協会指数(4/6)
豪中銀金融政策発表(4/7)
ユーロ圏総合PMI+サービス業PMI・確報(4/7)
IMF 世界経済見通し (4/7)
黒田日銀総裁 記者会見(4/8)
FOMC議事録公表(4/8)
BOE金融政策発表(4/9)
中国消費者物価指数(4/10)
カナダ雇用統計(4/10)
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