今週の為替相場を考える(3月16日~3月20日)
経済指標・今週の材料から
今週の重要度を考えランク付けをすると以下の通りと考えるが、3月18日と20日に重要なイベントが集中している。
1. FOMC、FOMC経済予測、イエレンFRB議長記者会見(3/18)
2. 英雇用統計(3/18)
3. BOE議事録(3/18)
4. 日銀金融政策決定会合、黒田日銀総裁記者会見(3/17)
5. スティーブンス豪中銀総裁講演(3/20)
6. カナダ消費者物価指数(3/20)
7. カナダ小売売上高(3/20)
8. ユーロ圏首脳会議(3/19-20)
9. 豪中銀議事録(3/17)
10.その他の米経済指標(16-29)
今週は、FOMCが最も重要視されている。今回はFOMCメンバーの経済予測も発表され、イエレンFRB議長の記者会見もある。「一粒で三度おいしいお菓子」ではないが、それぞれの内容に、為替相場は上下変動することは間違いない。
FOMCでは「辛抱強くなれる」の文言の有無? FOMCメンバーのFF金利見通しは前回分との変更点?それと、イエレンFRB議長の発言内容で、早期利上げによる景気への影響を懸念するのか? ドル高の弊害に関し発言の有無?
前回2月18日の英雇用統計は、「失業率は予想を下回り6年ぶりの低水準、失業者数は予想外に減少、週平均賃金はインフレ率を4か月連続で上回る」結果に、ポンド高へと動いたが、今回も注目度は高い。
BOE議事録では、政策委員会のメンバーはややタカ派になりつつあり、米国に次ぎ利上げ可能国との強みがある。しかし、5月7日の総選挙が近づくにつれて、市場のセンチメントは必ずしもポンドに対して強気になりきれずにいる。
つまり、先のスコットランドの英国からの独立を問う国民投票で、切迫した流れを忘れ去ることはできず、ポンドが売り込まれていた記憶を思い出し、ポンドロングの巻き戻しが始まっている可能性もある。
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EURUSDは、170ポイント近い買戻しをしながらも、週終値ベースでも1.0500を割り込み、底値感がつかめない。ただ、相場であるから短期的な変動には限度があることも事実。今回のFOMCがその引き金となるのか? それとも、やはり、FRBは早期利上げを望んでいると、確認を持ち、1.000を目指して続落するのか? 非常に楽しみである。相場感は、1.0500以下の水準にまだ目が慣れず、やりすぎと思えてならない。
USDJPYは、最近は動きが鈍く、興味半減ながらも、緩やかなドル高、円安の流れは変わらず。政策担当者の話はUSDJPY120円、原油価格60ドルで止まってほしいとの声が多くなっており、クロスでの円買いが収まれば、再度上値トライ始まるが、円安のブレーキペダルを強める可能性は絶えず気にしている。
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