2015年2月5日木曜日
ECBの決定に、相場は波乱含み
昨今の為替市場は、日替わりメニュー。前日はドル全面安、昨日はドル全面高。
もちろん、株価も原油価格の、日替わりメニューの仲間入り。
各社の報道で、ギリシャの動きをまとめてみた。
独ZEW所長=ギリシャユーロ圏離脱の可能性はゼロ→20%へ拡大。チプラス首相が現実的でない方法でユーロ圏離脱について議論するというリスクを冒している。欧州北部では、ギリシャが底なしの穴になるとの警戒感がある。ギリシャはこの懸念が現実とはならないことを説明する必要があると言う。
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前日2月4日のNY時間に、ECBはギリシャが救済条件の公約を順守す姿勢に懸念が生じたことを理由に、「ギリシャ国債に対する適格担保ルールの適用除外を停止」することを決めた。
僅か数時間前に、バルファキス・ギリシャ財務相とドラギECB総裁が会談していた。ギリシャの新政権は債務問題について、ユーロ圏の関係国から譲歩を引き出そうと模索していたが、ECB側はこうした要望を事実上、拒否したようになっている。
ECBから直接に流動性供給ラインへのアクセスが制限されることを意味し、新政権は大きな圧力にさらされる。現在のオペが期落ちとなる今月11日をもって適格担保要件を失い、ギリシャのユーロ圏離脱の引き金となる懸念も同時に発生している。
このECBの決定で、ギリシャ中央銀行が国内行への資金供給を担うことになる。ギリシャ中銀を通じた国内銀向け緊急流動性支援枠(ELA)の承認を更新した。この枠組みを通じて、ギリシャ中銀は国内行に資金を供給することになる現在のECBリファイナンシングオペの金利が年0.05%なのに対し、ELAの金利は1.55%近辺を大幅に割高となる。
ギリシャ中銀は今後数週間、銀行に巨額な資金を供給する必要に迫られる見通しで、中銀が最終的に困難に直面した場合、介入する役割を担うギリシャ政府にその余裕はないと言われている。
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今後はギリシャの銀行が困難に直面する見通しが強まっている。急進左派連合が勝利した総選挙後の預金流出で、ギリシャでは既に2行がELAを通じた支援を受け始めている。
独はギリシャが反緊縮策を打ち出していることに反発。前政権が国際支援団との合意した内容の順守を求めている。また、ギリシャが財政を立て直し、市場から信用を回復するための緊縮財政と構造改革を後退させるべきではないという。
独は主要改革の全てを実行するギリシャの明確なコミットメントが必要と主張。フランスやイタリアもギリシャへの対応は冷ややかと見られる。
そして、肝心のギリシャは、これらの要請は明らかに受け入れられない、ギリシャ国民から得た信任と相反すると反論。
さて、さて、どうなることやら......。
今日も、日替わりメニューにならなければいいが!
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