2015年2月7日土曜日

2015年2月7日(土曜) 最新のIMMポジション(2月3日集計分)から

2015年2月7日(土曜) 最新のIMMポジション(2月3日集計分)から

集計日が2月3日(火曜)で、前週30日の弱い米GDPの結果を受けた数字を織り込んではいるが、豪中銀の利下げ、ECBのギリシャ国債の特例措置解除や、強い米雇用統計を受けた、米金利上昇は含まれていない。

円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルの計7通貨合計で、ネットショートは-391,605コントラクトと前週の-378,681から、通貨ショートが-12,924増加し、前週の+12,929減少から、ほぼ同水準へと戻り、行って来いの状況となっている。

過去5週間のネットポジションは大きな変化は見られず、米国発の経済指標も、トータルで見ると強弱が混在し、市場のセンチメントが日々様変わりしている状況を裏付けているが、結果としては、方向性は定まっていない。


円のネットポジションは、-59,571コントラクトで、前週の-64,658からショートは5,087減少している。これで減少は3週連続となり、ショートは実に37%減少している。現在のUSDJPYスポットレートが119円台で推移(3日=117.50円台)していることは不思議なほどで、円の買戻しは、USDJPYだけではなく、円クロスにおいて大きなポジション調整が進行していたことが考えられる。

ユーロ
ユーロのネットポジションは、-196,309コントラクトで、前週の-184,745からショートは11,564拡大し、前週比での増加はこれで12月23日の週から続き7週目に入った。12月23日のEURUSDスポットレートは1.2170台で、現在の1.1314(3日=1.1477)と比較すると7%の下落。一方、ショートポジションは12月23日-146,604で、現在の-196,309から34%近く拡大していることで、ギリシャのユーロ離脱リスクは払しょくされず、不透明なユーロ相場にクロス全般で売りが続いていることが想像できる。

ポンド
ポンドのネットポジションは、-42,398コントラクトで、前週の-45,340からショートは2,942減少している。ここ2週連続でショートは減少し、ポンドの買戻しが入っていることが想像され、スポットレートも1.5195→1.5242(3日=1.5163)と、EURGBPの売りが要因と推測するが、下げ止まりのきっかけをつかんでいた。

スイス
スイスフランのネットポジションは、-5,350コントラクトで、前週の-7,373からショートは2,023減少している。スイス中銀がEURCHF1.20防衛を放棄した週の、1月20日のデータでから3週連続でショートは減少となり、中銀の介入の影響もあるのか、USDCHFは0.90台→0.92台へと上昇している。

豪ドル
豪ドルのネットポジションは、-56,159コントラクトで、前週の-48,943からショートが7,216増加、3週連続の増加となった。3日に発表した、豪中銀のサプライズな利下げは織り込まれていると思われるが、中国人民銀行の預金準備率の引き下げや、強い米雇用統計などこの数字に織り込まれていな部分が多い。

NZドル
NZドルのネットポジションは、-4,497コントラクトで、前週の-3,659からショートが838拡大している。トータルのポジションはわずかで、対ドルに与える影響は微々たるものであるが、4週連続のショート拡大に、1月29日にNZ中銀が政策金利を据え置き、今後の利下げ懸念が弱まったものの、市場のセンチメントはいまだNZドルの買いへとは傾いていない。













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