2015年1月31日(土曜) 最新のIMMポジション(1月27日集計分)から
集計日が1月27日(火曜)で、28日のFOMCの結果は数字に表れていないが、FOMCで大きな変化はなかったことを考えれば、この1週間(集計日ベース)でどのようにポジションが変化したかを見るのは、興味深い。
前日月曜日にギリシャ総選挙の結果、反緊縮を主張していた急進左派連合が圧勝。事前の予想通りとはいえ、ギリシャの行方が混とんとしていた時期でもある。
その前週20日の集計には乗らない、21日カナダ中銀がサプライズの利下げを決定。22日にはECB理事会で量的緩和を決定した時期でもある。
1月27日のIMMデータでは、円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルの計7通貨合計で、ネットショートは-378,681コントラクトと前週の-391,610から、通貨ショートが12,929減少(ドルロングは約18億ドル減少)し、ドル買いの材料が続いていた割には、利食いなのか? ドルロングは高水準にあるものの、減少していた。
円は、-64,658コントラクトで、前週の-77,886から円売りが13,228減少した。
前週に続き2週連続で円売りが減少、それも大幅な減少となっており、市場は円を買い戻していたことがわかる。USDJPYの終値では、データ集計日27日は117.861円で、以降28日117.539、29日118.294、30日117.518と、終値ベースでは大きな変化は見られず、スポット市場でも117円~119円のレンジ相場に入っていた。
ユーロは、-184,745コントラクトで、前週の-180,730から売りが4,015増加した。12月23日から6週連続となる前週比の売り増加に、ユーロ先安期待が続いていた。EURUSDの終値では、データ集計日27日は1.1379で、以降28日1.1288、29日1.1316、30日1.1294と底値を切り上げ、ユーロの買戻しに動いていたことがわかる。
ポンドは、-45,340コントラクトで、前週の-45,708から売りが368減少した。5週間連続で売りが増加していたが、ようやく売り圧力も弱まったとみられていた。しかし、21日のBOE金融政策委員会議事録は、金利据え置きを9対ゼロ(予想7対2)と全員一致で決定。予想外の結果に利上げ期待が遠のき、ポンド売りが強まる。GBPUSDの終値では、データ集計日27日は1.5195、以降28日1.5140、29日1.5064、30日1.5060と続落。
スイスフランは、-7,373コントラクトで、前週の-9,809から売りが2,436減少した。1月14日に突然EURCHF1.2000のスイス高阻止の御旗を下し、政策金利のマイナス幅を拡大して以降、2週間連続の売り減少で、集計日以降でも、スイス中銀が介入している可能性もあり、USDCHFとEURCHFでスイス売りが強まっている。
カナダドルは、-23,963コントラクトで、前週の-29,080から売りが5,117減少した。原油価格は先週末に値を戻したものの、引き続き弱含みで推移し、サプライズな利下げと、追加利下げの思惑も加わり、集計以降も、失業率の悪化も加わりカナダドルの売りが続いている。
豪ドルは、-48,943コントラクトで、前週の-46,580から売りが2,363増加した。集計後も豪中銀の利下げへの思惑もあり、売り圧力は続いている。
NZドルは、-3,659コントラクトで、前週の-1,817から売りが1,842増加した。集計後の、NZ中銀のドル安誘導と利上げ観測は大幅に後退し金利据え置きへと変化、売り圧力が続いている。
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