2015年1月25日日曜日

2015年1月25日(日曜) 最新のIMMポジション(1月20日集計分)から

2015年1月25日(日曜) 最新のIMMポジション(1月20日集計分)から

1月20日のIMMデータでは、円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルの計7通貨合計で、ネットショートは-391,610コントラクト(約463億ドル)と前週(1月13 日)の、-394,380(約471億ドル)から、減少しまし

た。

全体でみるとやや通貨売りが減少していますが、特に、スイスフラン高防衛中止による、USDCHFの売りが急拡大し、CHF高へと動いたことがその理由となっています。安全資産の円買いに、USDJPYの買いも減少したのですが、ECBのQE実施期待による、中銀の利下げなどもあり、その他の通貨では売りが増加し(ドルが上昇)しました。

今回のデータ集計日は、1月20日(火曜)で、21日のカナダ中銀の利下げや、BOE金融政策委員会の議事録の利上げ支持がゼロとなった結果や、22日のECB理事会によるQE実施は、データの数字に反映されておらず、より通貨売りが拡大している可能性もあります。

円は、-77,886コントラクトで、前週の-94,625から、マイナスが16,739減少し、円の買戻しが強まっていました。ドル換算の円ショートも、約82億ドルと前週の100億ドルから大きく減少し、リスクオフによる円ショートの巻き戻しが続いていたことが確認できます。

ユーロは、-180,730コントラクトで、前週の-167,851から、マイナスが12,879増加しました。5週間連続のマイナス幅が拡大で、ECB理事会直前にQE実施の可能性が強く、ショートの幅は2012年6月の水準に次ぐ高水準で、ギリシャの総選挙の政治的混乱が意識され、ユーロ売りが拡大していたことが確認できます。

ポンドは、-45,708コントラクトで、前週の-37,140から、マイナス幅が8,568増加しました。5週間連続のマイナス幅が拡大で、ユーロの下落の影響や、CPIが弱くBOEの利上げ観測が弱まり、2013年8月13日の水準までショートが拡大し、ポンドの先安観が強いことが確認できます。

スイスフランは、-9,809コントラクトで、前週の-26,444から、マイナス幅が大きく減少、1月14日にスイス中銀が突然、EURCHF1.20防衛を中止しスイスフラン高へ動きた影響が強く表れています。

カナダドルは、-29,080コントラクトで、前週の-21,179から、マイナスが7,901増加しました。原油価格の下落の影響が主な原因と思われますが、集計20日の翌日21日にカナダ中銀が突然、政策金利を引き下げたことで、さらにカナダのショートが拡大していることが考えられます。

豪ドルは、-46,580コントラクトで、前週の-45,365からマイナスが1,215微増しました。商品相場の下落の影響を受けながらも、中国のGDPは予想外に堅調で、予想外にマイナス幅の拡大ペースは弱くなっていますが、豪中銀の利下げ期待も徐々に膨らみ始めています。

NZドルは、-1,817コントラクトで、前週の-1,776から微増(ほぼ同水準)となっています。ポジションの変動はほとんど見られず、ドル高の影響にも高金利のなせる業なのか、大きな動きは見られません。















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