2015年1月16日金曜日

2015年1月16日(金曜)昨日15日、海外市場の動き

2015年1月16日(金曜)昨日15日、海外市場の動き

スイス中銀の方針転換に、CHF暴騰し為替市場は急変!

2011年9月6日に設定した、EURCHF=1.2000のスイス上限死守を廃止。1月22日のECB理事会の結果を事前に意識したのでしょうか? サプライズの決定へ。

代わりに大規模な利下げを実施。中銀預金金利を-0.25%→-0.75%に引き下げ、政策金利3カ月物LIBORの目標レンジを「-0.75%~+0.25%」→「-1.25%~-0.25%」に引き下げた。

スイス金融市場は大混乱。株式市場は大混乱、株価は過去に例を見ない下落に、一時13.8%近く下落、終値ベースでも8.67%下落し、時価総額が1050億スイス減少。

為替市場ではCHFが暴騰し、どこまでCHF高になったのかよくわからず! EURCHFは1.2000→0.8500まで一時29%下落(他に安値0.8052との報道も)していたようで、後に1.0475まで値を戻し、1.0110近辺で推移。その他の多くの通貨ペアでもCHFは歴史的な変動へ。

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欧州株(EUROSTOXX50)は大幅上昇=3157.36(+67.69+2.19%)、
米株(DJIA)は下落=17320.71(-106.38-0.61%)
原油価格(WTI)は48.60まで上昇後、下落へ=46.25(-2.23-4.60%)
金価格は上昇=1264.80(+30.30+2.45%)
米金利(10年債利回り)は低下=1.76%(-0.10%-5.20%)

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USDJPYは、117.90円台を回復後、116.20円台へ下落。
EURJPYは、EURCHFの影響を受け1.1570近くまで続落。
資源国通貨は、原油価格の動きに合わせたのか、一時上昇後、再び売りへと変化。
AUDUSDは、雇用統計が強く豪ドル買いが強く、一時0.8300近くまで上昇後、0.8200近くまで下落。
USDCADは、1.1980台→1.1800近くまで下落→1.1980近くへ上昇。

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CHF ジョルダン・スイス中銀総裁=上限撤廃にスイスフランは一時急進しているが、かなり過大評価されており、今後は下落するはず。この決定は市場の意表を突く必要による。スイスの輸出業者にとって現行の為替相水準は不適切。
CHF スイス株急落=スイス中銀の上限撤廃に10%下落。
CHF ジョルダン・スイス中銀総裁=中銀は通貨バスケットではなく、全体的な為替相場の状況に目を向けている。上限撤廃は国際的な動向を反映して上限が正当化されなくなった。状況が変化しタイミングの問題だった。

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CNY 中国人民銀行=銀行預貸率の計算方法を変更する。建設的な銀行融資を促す一方で、シャドーバンキングへの圧力を強めることが狙い。
EUR フィッチ=ユーロ圏のデフレ状況が長期間続いた場合は、格付けに重大な影響を及ぼす。最初に圧力がかかるのは周辺国で、高水準な債務の対GDP比率は悪化するとみられる。
GER 独2014年GDPは前年比1.5%の成長で、3年ぶりの高水準。
GER バイトマン独連銀総裁=QEに関してはすでにご承知の通り。EU司法裁判所の見解は、ECBに法的制限を入れることは限界があるということを示した。
IMF ラガルドIMF専務理事=原油安と米経済回復は世界経済の成長を加速させない恐れ。世界経済の成長は低迷、回復に著しいリスクがある。米国などでの利上げはリスクの一つ。ドル高や世界的な金利上昇が新興国に打撃となる懸念。ユーロ圏や日本が低成長、低インフレにとどまる恐れがある。
JPY 日銀=3月に期限が来る「貸出増加を支援するための資金供給」と「成長基盤強化を支援するための資金供給」を1年間延長することを検討
IND インド中銀=緊急会合を開き、政策金利8.00→7.75%へ引き下げを決定。原油安と需要低迷、地方の賃金の伸び鈍化でインフレは今後抑制される見通しで、それにより一段の利下げ余地ができる。
TRY トルコ財務省=2015年のトルコ成長率は4.0%の見通し、2014年は3.0%の見込み。インフレ率は中銀予想の6.1%まで安定的に低下する見通し。
USD ローゼングラン・ボストン連銀総裁=インフレが近く加速するとの自信を持てない。利上げに踏み切る前に、賃金や物価が上向いているとの一段の証拠を確認したい。

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